2003年5月1日 木曜日

今朝の写真
SONY DSC-F707
撮影枚数37枚

団結と御利益

 労働者諸君!団結と連帯おめでとう!
何のこっちゃ?
今日は、労働者の団結と連帯を示す国際
的行動日、「万国労働者団結の日」メー
デーです。かっては、この日は仕事をお
休みして全国で大規模な労働者の祭典が
行われたのですが、平日とあって年々参
加者も減り、最近では前後の休日に開催
するようになったようです。昨年代々木
公園で行われた連合メーデーでは、平和
や環境などの普遍的なテーマを余所に完
全失業率が約350万人を越える過去最
悪の雇用情勢の中、「働く仲間が日本を
元気にする」ことが宣言されました。
 それから一年、元気になるところか益
々深刻な失業率。働くものの連帯がいく
ら大勢集まっても、政府や労働大臣には
、“負け犬の遠吠え”に聞こえているの
かも知れませんね。しかし、“勝ち犬”
が居ないのも事実ですかね。
 四月中の開催だった“桜まつり”も終
わり、奉納提灯の取り外し作業が行われ
ております。各種行事のたびに取り付け
られる宝蔵門前の奉納提灯も、おりから
の不景気を繁栄してか、その数がどんど
ん減っているのです。一昨年までは、両
側四段の枠いっぱいに並んだ提灯でした
が、昨年から数を減らし、今年は左三段
で右二段、それも歯抜け状態だったので
す。
 桜茶屋にいたっては、茶屋を取り囲む
ように飾られる股木提灯だったのですが
、今年は正面の一面だけ。提灯を取り外
された電球が、空しい明かりを灯してい
るのが、今の日本を暗示しているかのよ
うです。“夜明けの行灯”ですね。
 毎月1日は、漢音様の何かの法要があ
るようです。観音堂の正面には、いつも
と違った緑の幕が架けられ、観音像の巻
物も下げられています。この掛け軸、毎
月違って見えるのです。観世音菩薩は人
間のあらゆる災難を救済するとされ、悩
み苦しむ人々を救済するために三十三の
姿に身を変える。と説かれているので、
三十三観音像を順繰りに掲げているので
しょうか。観音様といえば、長崎でマリ
ア観音像ってのを見たことがありますよ。
 江戸幕府の禁教下でのキリスト教。こ
とにマリア信仰は庶民にひそかに広まっ
ていたそうです。仏教を隠れ蓑にしてい
た隠れキリシタンたちは、仏教として公
然と祭ることのできる陶製の慈母観音像
に、聖母マリアのイメージを求め、それ
を崇拝したそうです。これも加えると、
三十四観音って訳にはいかないんでしょ
うかね。他にも子安観音、出世観音、身
代わり観音とか立木観音等々まだまだ種
類が多いような。そういえば、ダイエッ
トに御利益がある鐵観音ってのもありま
すね。・・あれはお茶か( ̄∀ ̄;)。
 こんなにたくさんの観音様があるのは
、我々日本人にとって一番ポピュラーな
仏さまのひとつなんですね。「あの人は
観音様のような・・・」なんて表現にも
使われるほどですから。何はともあれ、
あほまろとモモちゃんは、観音様のお膝
元で朝を迎える喜びに感謝しております。