2003年4月27日 日曜日

今朝の写真
SONY DSC-F707
撮影枚数29枚

「TOTO」

 選挙戦も終わり静かな朝をむかえまし
た。今回の統一地方選挙では、景気回復
の一旦を担う人達が選ばれる選挙ではな
いので、誰が選ばれても体勢に影響は無
いのでしょう。全国的に体たらくな“政
党離れ”が目立っているようで、有権者
がどんな審判を下すのかを注目したいで
すね。
 この不景気に拍車をかけるように、イ
ラク復興支援の日本の負担額は低く見積
もっても9000億円と報じられていま
す。日本政府は支援についての具体案を
示していませんが、最終的には増税を通
じた国民の負担とならざるを得ないので
しょう。前回の湾岸戦争後の復興支援な
どは、日本は総額約1兆8000億円を
支出しました。この財源は補正予算編成
などで対応しきれず、石油税の臨時増税
や企業の特別負担などで賄ったのです。
いったい今回はどんな悪巧みを考えてい
るのでしょうね。
 今朝の浅草寺境内はバスガイドの真っ
赤な制服に占領されてしまいました。毎
年この時期に見かける光景なのです。今
朝は東都観光の研修生が、4班に分かれ
て行動しておりました。これも、観光地
の春の風物詩なのです。今年、高校を卒
業したばっかりの初々しいガイドの卵た
ちは、先輩ガイドの説明を真剣に書き留
めておりました。これからお祭りにかけ
て、はとバスなどの大手の研修が連日続
くのです。
 東都観光の旗ロゴ「TOTO」、違う
物を連想してしまいますね。いつぞやは
観光客に“トイレのお姉さん!”なんて
言われてましたよ。(笑)
 浅草寺の裏広場で泣き相撲が開催され
ます。「泣く子は育つ」という縁起をか
ついだ習俗で、岩手県東和町の記録が最
古のようです。今では、全国各地で行わ
れており、その何処もが本場「泣き相撲
」を名乗っているのが滑稽です。
 東和町の伝承では、『正平年中(一三
四六〜七○)に、猿ヶ石川を境とする南
北両集落の若者それぞれ六人ずつによっ
て相撲神事が行われ、対戦に勝った集落
の方策が約束されたということです。そ
れが、しだいに勝負にこだわるようにな
り、その反動として、宝永三年(一七○
六)から氏子の長子で数え二歳の幼児に
よる「泣き相撲」に変わったと言われて
います。』
 浅草の「泣き相撲」は、昭和61年、
浅草寺本堂裏広場に復元された歌舞伎役
者の9代目市川團十郎の「暫」の銅像の
5周年を記念して、浅草観光連盟の主催
で平成3年から毎年行われているもので
、今回で12回目となります。
 歌舞伎の「暫」のヒーロー、鎌倉権五
郎は、前髪姿の豪快な力強い子ども。そ
れにあやかって、銅像前に舞台土俵を作
り、昨年生まれた赤ちゃんに威勢の良い
泣き声を競ってもらう泣き相撲を奉納す
るのです。
 テレビで戦争の被害を被って、泣く気
力も失なってしまった子供達の映像が流
れるたびに、「泣く子は育つ」って言葉
を実感させられてしまいます。こんな行
事が行える日本は、不景気の中でも平和
だけはまだ残っているのですね。