2003年3月8日 土曜日

今朝の写真
CANON EOS-1 Ds
TAMRON SP ZOOM 24-135 F3.5-5.6

東京大空襲

 久しぶりに暖かい朝になりました。風
はまだちょっと強いんですが、冷たくな
く、どっちかというと爽やかな感じなの
です。ようやく春を感じる季節になって
きたんですね。今日は週末でもあり、モ
モちゃんと隅田河畔をのんびりと歩いて
みました。桜はまだ気配も感じさせてく
れないようです。
 昭和20年3月9日22時30分警戒
警報発令、東京上空には二機のB29が
飛来し房総沖に退去したと見せかけ、都
民が安心して眠りについた翌10日0時
8分、その第一弾が投下された。その時
点で東部軍管区司令部はまだ気付いてお
らず、当然ながら空襲警報は鳴らない。
0時15分空襲警報発令、それから約2
時間半にわたって江東区・墨田区・台東
区にまたがる40k四方が、ナパーム製
高性能焼夷弾によって焼き尽くされたの
でした・・・・・。
 犠牲者 縁者が引き取った遺体
     約20,000人
     無縁仏・行方不明者
     約88,000人
 東京大空襲から58年目。毎年、当時
の記憶を蘇らせる資料が大量に展示され
る「東京大空襲資料展」が、浅草公会堂
で開催されてます。ここでは、当時の悲
惨な惨状を記録した写真や空襲によって
焼けただれた生活用品を並べ、二度と起
こしてはならない、起きてはいけない戦
争の悲惨さを訴えているのです。
 そんな記念日が迫っているというのに
、イラクを叩きのめしたいアメリカの一
方的な主張の裏付けと、理事国の賛否を
問う国連安全保障理事会が開催されてお
ります。昨夜未明のテレビ中継を見てい
ると、国連監視検証査察委員会のブリク
ス委員長の大量破壊兵器の査察報告では
、過去3カ月の査察を総括した内容で、
武力行使容認決議案の採決を前にした最
終的な報告として、「イラクが武装解除
の義務を順守しているかどうか検証する
には数カ月かかる」と述べ、間接的に査
察活動の継続を求めました。また、国際
原子力機関のエルバラダイ事務局長は、
核開発疑惑について「開発を示す証拠は
査察現場では一切見つかっていない」と
強い口調での報告しておりました。
 武力行使か査察の強化・継続かをめぐ
り安保理は深刻な分裂を続けており、今
回の報告によって、武力行使の是非に関
する国際世論に大きな影響を与えるのは
必至でしょう。
 小泉総理が国会で発言した、「歴史的
にみて、世論に流された政策が決して良
い結果を得てはいない・・・」など、妙
な理屈をこねていますが、世論の反対を
押し切っての結論。これが、民主主義国
家の政策といえるんでしょうかね。
 どっちにしても国連安保理の決定を無
視し、ブッシュ大統領は戦争を仕掛ける
のでしょう。そうなった時の日本の立場
は、対岸の火事では済まされず、戦争の
当事者として歴史に名を留めるのですよ。
 あの悲惨な東京大空襲以来58年間、
我々日本人は戦火を浴びること無く平和
ボケした生活を送ってきました。もし、
アメリカのイラク攻撃が失敗し、アメリ
カとその支援国の国民意識が混沌とした
時を狙い、新たなテロ組織が暗躍するか
も知れません。また、北朝鮮のミサイル
の標的が日本を向いているともいわれて
います。
来年は、東京大空襲から59年目の平和を、
迎えることが出来るのでしょうか・・・。