2002年12月13日 金曜日     

今朝の写真
SONY DSC-F707
撮影枚数23枚

”帰”
 どこまでの寒さが本格的か、尺度は判
りませんが、晴天の今朝なんてのは本格
的な冬って表現しても良いような寒さな
んです。こんな日には、空気が乾燥して
いて、自宅からも富士山が綺麗に見えて
いるんですよ。あほまろは、富士山を静
電気注意報と思って見てるんです。特に
エレベータのボタンがヤバイんですよ。
 ”帰”。財団法人「日本漢字能力検定
協会」は昨日、今年の世相を表す漢字を
発表しました。はやり今年一番の関心事
は北朝鮮に拉致された方々の帰国だった
のでしょう。しかし、この字が選ばれた
背景には、終わることを知らない不景気
に歯止めをかけ、元の景気に戻って欲し
いとの、願いも込められているようにも
感じますね。
 今年の漢字は、清水寺で発表会されて
、森清範貫主が大きなパネルに一気に書
きあげた”帰”。ほっとするような字に
なった。政治も経済も教育も、すべて元
に帰ろうという思いが一つの漢字に帰着
したと思う、関西では、”行ってらっし
ゃい”は、”はよう帰ってきてや”。そ
んな訳で、この”帰”という字はとても
温かさを感じるとおっしゃっていました
。また、仏教の”帰命”という言葉は、
”身命をささげて仏陀または三宝に帰依
すること”を言い、仏を礼拝する時に唱
えることを、”帰命頂礼”とも言われて
います。ちなみに、昨年は米国の同時多
発テロなどを反映した”戦”でした。お
かげで、今年は様々な戦いに明け暮れた
ような年になってしまいました。戦いと
いっても、ワールドカップのような戦い
だったら平和なんですけどね。
 古来から日本では、”帰る”というの
を”蛙”に置き換えて吉祥とされており
ます。たとえば、財布の中に蛙のお守り
を入れておくと、”落とした財布はすぐ
帰る”とか、家の門に蛙の置物を置いて
おくと、”父ちゃん真面目に真っ直ぐ帰
る”なんて、迷信じみたこともドッカで
見たことがありました。蛙の写真を財布
に入れておくと、”使ったお金はすぐ帰
る”なんてのは、無いんでしょうかね。
 今年の漢字と言っても、もうすぐ終わ
ってしまう今年だけのものでは無く、来
年はきっと良い社会が帰ってきてくれる
ことを信じて暮らしたいですね。
 さて、今朝も浅草寺境内には、台湾か
らの旅行団が一組訪れているだけです。
本当に、この時期は訪れる人が少ないで
すね。そんな閑散とした境内では、もう
すぐ始まる”納めの観音・羽子板市”、
出店業者の線引きが始まりました。
 また、観音裏広場では、正月飾りを売
る注連縄市も始まったようです。しかし
、ここは卸し業者の出店で、一般売りは
行っていません。
 江戸時代の浅草寺の歳の市では、縁起
物や正月用品を売るお店が、西は上野、
南は浅草橋にいたるまで、延々と立ち並
び、昭和の初め頃まで続いたそうです。
しかし、近年は、羽子板を売る業者が境
内に4〜50軒並ぶだけ、ちょっと盛り
上がりに欠ける雰囲気の羽子板市なんで
すよ。来年こそ不景気をぶっ飛ばすため
、”おい羽根”の固い豆にあやかって、
マメに暮らしましょう。
 浅草新春歌舞伎のポスターが、あちこ
ちに貼られています。歌舞伎興行のポス
ターとは思えない、今年のポスター。若
い人達にも歌舞伎を楽しんでもらいたい
との思いで制作されたそうですが、まだ
青二才の世襲役者連中の芝居だけじゃ、
きっとつまらないでしょうね。いっその
こと、芝居の合間に歌謡ショーでもやっ
た方が、若者が集まりそうですね。どう
みても、この写真は粋がっているロック
歌手のようにも見えませんか。