2002年10月18日 金曜日       

今朝の写真
SONY DSC-F707
撮影枚数25枚

菊供養
 観音縁日の今日は、未明から雨になってしまっ
た。こんな雨の中でも金竜の舞が行われるらしく
、あの壊れかけた宝蔵門の大提灯が畳まれた。こ
この提灯は行事が有るたびに畳んだり伸ばしたり
で、他の大提灯の中では一番酷使されているんで
しょうね。今日行われる金龍の舞の奉演は、観音
示現会の3月18日と、今日、菊供養に行われる
のです。金龍の舞は、久保田万太郎先生の指導の
下に演出吉川義雄、作曲町田嘉章、舞の振付藤間
友章の諸先生が担当され、地元の各町青年部有志
70余名が、長さ5メートル、重さ80キロの金龍
を華麗に操り、斎戒、精魂を傾けて奉演する、
浅草寺の著名な行事として定着してきました。
 また、今日午後2時から本堂行われる「菊供養
会」は、観音経の威神力を伝えた謡曲「菊慈童」
「此の妙文を菊の葉に、置く滴りや露の身の、不
労不死の薬となって、九百歳を送りぬを、汲む人
も汲まざるも、延ぶるや千年なるらん」の故事に
由来し、菊の葉に観音経の四句の偈を記し、水に
浮かべて飲むだけで八百余年の寿を保ち、なお少
年の如き容貌を保つとされているのです。昔から
なんとなく菊は仏壇の花、そう思っていたのです
けど、なにやら奧が深いんですね。「八百余年の
寿を保ち、なお少年の如き容貌を保つ」のでした
ら、是非あほまろも参加してみたくなってしまい
ました。        
 そんなお目出たい日、境内の菊たちはまだその
本来の姿を見せてくれませんが、毎朝係りの人が
菊の手入れに余念がありません。ここに飾られた
約1000個の鉢に水を打ち、虫などが付かない
ようにと、防虫剤のような液を垂らすのです。こ
こまでしないと、せっかくの花が駄目になってし
まうんでしょうね。あほまろが衝動買いで買って
しまう花鉢は、買った数日だけのお手入れ。いつ
もベランダで枯れてしまうんです。おかげでベラ
ンダには以前は何の花だったのかも把握出来ない
ミイラ化した鉢だけが積み重ねられているんです
。「少年の如き容貌を保つ・・」って言われ、つ
い調子に乗って菊の鉢なんか買って来ない出よ。
きっと、女房はそんなこと言うんでしょうね。で
も、ちょっと買いたい気持ちになってしまいまし
た。