2002年8月23日 金曜日       

今朝の写真
SONY DSC-F707
撮影枚数31枚

安・近・短

 雨が降りそうだがまだ降っていない。時々霧雨
のようで、かといって濡れることはない。気温は
さほど低くもなく、変な朝だ。
 日帰りや短期滞在が中心のいわゆる「安・近・
短」の旅行傾向が強まるなか、新しい形態の観光
が注目を集め旅行会社では、多様化・個性化する
観光客のニーズをくすぐる企画を打ち出すように
なってきた。しかし、ここ浅草には「安・近・短
」が当てはまる観光客は少ない。どっちかという
と「安・遠・長」、もしくは「安・遠・短」って
ところかな。旅行会社が頭を悩ませ、新しい形態
の観光を模索している中、浅草だけは、昔から深
く考えなくても観光客が満足する観光地なのだろ
う。               
 ”何を求めて浅草に来るの?”今朝、九州から
団体でやってきたという、若い女性に聞いてみた
。東京旅行は修学旅行以来。旅行会社のパンフレ
ットを見ていると、修学旅行で見て歩いたコース
と同じなので、ついつい懐かしくなって同級生を
誘って来たのだという。また、この時期はお盆も
終わり、比較的費用が安いそうだ。博多出発で、
2泊3日のツアーの費用は、38000円。食事
と、オプショナルツアーは別料金なのだ。でも、
浅草寺は初日の朝のコースに入っているので、お
金はかからない。お台場公園や、夜の観光などが
追加料金になるのだとか。          
 修学旅行の想い出ってのは判るね。観光会社も
、懐かしい”修学旅行をもう一度”なんて旅行を
企画したら、結構あたるかもね。同級生同士で申
し込んだら、アルバムをサービス。修学旅行で撮
した写真と同じ場所での撮影サービスなんてのも
楽しいかも。地域の自然・文化・人々との交流を
楽しむグリーンツーリズムなどの新しい形態の観
光が注目されているけれど、旅行中に勉強するな
んてのは楽しくないもんね。何も考えないで、気
の合った同級生と一緒の旅行なら、バスが連れっ
てってくれた所だけでも充分楽しむことができる
んだよ。                  
 修学旅行から何年経ったのか、懐かしさにはし
ゃぎ廻っていたお嬢さん達。おみくじで悪いのを
引いたのか、真剣に考え込んでおりました。
 有馬晴彦をリーダーとする、6人編成のディキ
シーランドバンド、ディキシージャイブってバン
ドを御存知かな。今、浅草公会堂で「第16回浅
草ニューオリンズ。フェスティバル」ってのをや
っている。アメリカからやってきた本場のデキシ
ーを聞くのが目的のコンサートだが、前座で奏で
るのが、日本のデキシーランドジャズメン達。昨
日は外山喜雄とデキシー・セインツ、今日は有馬
晴彦とディキシージャイブなのだ。ディキシーラ
ンドとは、やたらめったらとにぎやかで、管楽器
がリードを担当し、ピアノ・バンジョー・ギター
・ベース・ドラムあたりがリズムを取る。ディキ
シージャイブならクラリネットが最初にメロディ
ーのテーマをソロで提示した後は、各楽器が順番
にアドリブのソロを演じ、最後に全員が再びにぎ
やかにアンサンブルするというのがお約束。  
 伝統的なこうしたお約束の上で演奏される音楽
なので、日本の民謡のように、知らない人にはど
の曲も同じに聴こえるというのも日本の民謡に似
ている。その分、一度はまると奥深さにたちまち
とりこになるんですよね。
 「第16回浅草ニューオリンズ。フェスティバ
ル」は今日までですが、浅草には、毎日デキシー
のライブをやっている”HUB”というお店も有
るんだよ。みなさんも、修学旅行を思い出しなが
ら、「安・近・短」で、浅草を楽しみましょう。