2002年8月7日 水曜日       

今朝の写真
SONY DSC-F707
撮影枚数25枚

芸術が暑い

 今更なんですが、暑中お見舞い申し上げます。
ふぅぅ〜う・・。暑いですね。
 昼間は連日30度をこえる猛暑。夜は熱帯夜で
、寝起きも悪い。昨夜は久しぶりに仲間との飲み
会に参加し、ちょっと飲み過ぎたが二日酔いは無
いが、寝不足気味。これも猛暑のためなのだろう
ね。今日も暑くてじめ〜っとした嫌な一日になり
そうですよ。                
 この暑さの中、雷門前で映画のロケが行われて
いる。何の映画なのかなと、覗いてみると、なん
と台湾の撮影隊。アリフレックスのカメラを使っ
ているところを見ると、本格的な劇場映画のよう
だ。若い男が何かを叫びながら雷門を走り抜けて
くるシーンを延々撮っている。あほまろが見てい
る数分の間だけでも4テイク。何がいけないのか
監督はOKを出さない。若い役者は勿論汗だく。
スタッフが汗を拭こうとタオルを持って近づくと
、それを制止する監督の怒鳴り声。そうか、もっ
ともっと汗だくになって走ってくる若者が欲しか
ったんだね。それにしても、このクソ暑い中、み
なさんご苦労さまです。        
 最近若者の自主制作映画や、テレビ番組の撮影
を良く見るが、この場所で本格的な劇場映画の撮
影を見るのは久しぶりだ。台湾映画といえば、ベ
ニス映画祭で金獅子賞を獲得した、侯孝賢監督の
「非情城市」を思い出す。キールンの撮影現場で
、侯孝賢監督達と熱く語り合った事を思い出す。
この映画は台湾の友人がプロデュースし、彼の招
待でベニス映画祭の金獅子賞授賞式も楽しんだ。
今回のスタッフの中にも、「非情城市」を手伝っ
た人が居るとの事。懐かしいので、話しをしてみ
たかったが、現場はそんな状況じゃないね。 
 宝蔵門前には、独り孤独に芸術をする若者発見
。髪を染め、耳には沢山のピアスを付け、ヘッド
ホンから漏れるのは、軽快なロックのビート。観
音堂をスケッチしているようだが、写実的では無
い絵を理解できない。凡人には見えない何かが見
えているのだろう。何度も確かめるように、彼の
目は、観音堂とキャンバスを往復しているのだっ
た。やはり彼も汗だくになりながら、キャンバス
の中には、三角形の模様が、大きかったり小さか
ったり。凡人のあほまろは、写実的に描かないの
なら、何もこのクソ暑い中で描かなくても、良さ
そうなもの・・・と、思うのですがねぇ・・・。