2002年4月10日 水曜日       

今朝の写真 
CANON EOS-D60
CANON ZOOM 17-35 F2.8
撮影枚数20枚

机上の空論
 銀行の統合合併が続いているが、今回のみずほ
銀行の統合はコンピュータ社会の弊害を露出した
ようなお粗末な事態になった。障害の原因は、シ
ステム上の問題だけでなく、口座振替データの変
更があまりに複雑だったことも影響している。こ
れがシステムに大きな負担となり、処理の遅れに
つながったようなのだが、根底には旧大手銀行間
の意地の張り合いが大きな原因だと、報道されて
いる。先日の朝日新聞の天声人語に、”みずほ銀
行の看板のあるサービスコーナーへ行って、他行
のカードでおそるおそる少額の現金をおろしてみ
た。何事もなかった。しかし、不安がよぎる。ひ
ょっとして通帳には誤った金額が記帳されるので
はないか”と、書かれている。そんな小さな不安
でも、銀行のイメージを大きく崩してしまう出来
事なのだ。特に今日は10日。東京都の職員の給
料が支給される日でもあり、指定銀行になってい
るみずほ銀行の処理に問題が起こらなければ良い
のだが。人事ながら気に掛かってしまう。こんな
些細な事故であっても、日本経済に悪影響を与え
ることは間違いがないのだ。そして、不景気に拍
車をかけるのも事実なのだ。         
 久しぶりに観音裏まで足を延ばす。いつも日記
を見てメールをくれる、浅草の旦那より、今年の
三社祭の宮出し変更を記載した警察の通達をコピ
ーしてもらうためだ。それによると、毎年喧嘩が
絶えない宮出しは、三社祭りのイメージダウンで
、観衆を巻き込む重大事件の発生も歪めないとの
こと、氏子担ぎ手は各町会30名に限定し、それ
ぞれの名前を記載した申請書を警察に提出する事
になるそうだ。神聖な神社の行事に、神社側の意
向を無視したような一方的な警察の態度に、浅草
の住民は満足するはずが無い。こんな事を押し通
すことによって、警察が懸念する同好会の担ぎ手
の怒りは、益々増幅するようで怖い。今年はきっ
と荒れるでしょうねぇ。           
 昨年から工事をしていた浅草寺病院を、毎日裏
から眺め、すでに完成していると思っていたら、
まだ正面玄関の工事が終わっていなかったようだ
。花屋敷の裏にあった、古いアパートのようなビ
ルも取り壊され、新しいマンションに生まれ変わ
るらしい。毎日一方方向からしか見ていなかった
風景も、ちょっと角度を変えただけで、まったく
違った世界が進行しているんだなぁ。今回の銀行
のコンピューターも、元を正せば、銀行サイドの
都合だけを考えて、ユーザー側からの視点を無視
した事が、見えない所の弊害に対処出来なかった
のだろう。三社祭りも同様、警備する側から見た
机上の空論が、問題無いはずが無いじゃないでし
ょうかねぇ。