2002年4月1日 月曜日       

今朝の写真
CANON EOS-D60
TAMRON SP ZOOM 24-135 F3.5-5.6 
撮影枚数120枚

上海
 10年ぶりの上海は、初めて訪れた国のように
すべてが変わってしまった。市内を流れる黄浦江
の対岸には、巨大な電波塔や超高層ビルがた建ち
並びここが中国と目を疑ってしまう。西洋と東洋
の文化が融合したなんとも不思議な街への変貌を
遂げた。もともと上海は、黄浦江の西側に、清朝
時代の租界の面影を残していたのだが、東側は新
しいビジネスエリアへとして上海の顔にもなって
いる。               
 今回のあほまろの滞在しているホテルも東側の
エリアに位置する。世界一ノッポのホテルとして
ギネスブックにも登録されているのだとか。あほ
まろの部屋は64階。写真でご覧の通り、窓から
外を眺めるだけで、足がすくんでしまう。考えて
みたら、こんな高層階に泊まるのは、生まれて初
めての経験。あの忌まわしいニューヨークの貿易
センター事件を思い出し背筋が寒くなる。    
 中国の人々も変わった。上海で一番賑やかな南
京路をぶらついている若者は日本同様、携帯電話
でお喋りしながら歩いているが、みんな豊かで、
幸せそうで、活気がある。今の日本は、どことな
くみんなが不安そうで、活気も無く、エネルギー
なんて、全く感じられなくなってしまった。そん
な光景に慣れてしまったせいなのか、異様にも感
じとれる上海の人々の姿に、中国の変貌をかいま
見るのだった。ついこの間まで日本にも、今の上
海の様子に似た活気が有ったはずなのだが・・。
 街の生活も、東洋と西洋が入り交じっている。
コンビニは日本と全く同じで、海苔を簡単に剥が
せるおにぎりや、おでんなど、浅草のコンビニと
何ら変わるとこがない。また、ブティックや化粧
品屋さんは、パリのシャンゼリゼ通りを歩いてい
るような気品と豪華さを兼ね備え、日本のような
箱庭商店街と違い、国際的な雰囲気を醸し出して
いる。数年後のこの国は、世界一の経済大国にな
るような鼓動さえも感じるのだった。