2002年3月8日 金曜日       

今朝の写真 
CANON EOS-D30
CANON ZOOM 24-85 F3.5-4.5
撮影枚数23枚

この時期
 春が近づくと浅草では色々なイベントが開催さ
れる。まず忘れてならないのは、終戦まぎわの昭
和20年3月10日に起こったあの忌まわしい東
京大空襲の日が近づき、毎年この時期に浅草公会
堂では「東京大空襲資料展」が開催される。一夜
のうちに東京の下町一帯を焼け野原に変え、八万
人にのぼる死者で街や河を埋めた東京大空襲の惨
状を後世に伝える写真と資料類には見る者に涙を
さそう。また、被災者でもある人々が、戦後56
年のあいだ埋もれていた記憶を再現した講演会を
通して、無差別絨緞爆撃の非人間性を暴き、庶民
にとって戦争とは何であったかを訴えるのだ。日
本で、戦争の最大の悲劇を代表する原爆の存在は
大きいが、約十万人が死に、百万人が家を失った
東京大空襲も忘れてはならない戦争の悲劇なのだ
。再び繰り返してはいけない体験を、今ではその
実際を経験した年老いた方々の一言づつに、全て
の日本人は耳を傾けなければならない。この「東
京大空襲資料展」は、3月10日まで開催されて
いる。                   
 18日は浅草寺の示現会が開催される。二人の
漁師によって隅田川より浅草観音が拾いあげられ
た記念日として開催されるこのイベント。隣の浅
草神社より三基の神輿が本堂に安置され、金竜の
舞いなどで観音命日を祝う。前日17日未明に、
浅草神社より三基の神輿が浅草寺本堂内に堂上げ
され、18日午後10時、氏子連中によって下げ
られる。今年最初に三社の御神輿が見られるチャ
ンスでもある。一昨年復活したこの行事だが、今
では浅草の新しいイベントとして定着してきた。
また、同日午前11時からは、歌舞伎の尾上辰之
助が四代目尾上松禄を襲名するお練りも行われ、
浅草寺仲見世から境内にかけ、大勢の人で賑わう
のだ。ちなみにこの日は月曜日なので、仕事をサ
ボらなければ観れないのだけどね。   
 まだちょっと先だが、先日もこの日記で紹介し
た、「浅草だ!文句あるか!!」も開催される。
大衆芸能発祥の地浅草に元気を取り戻そうと、「
浅草がんばる会」が開催するこのイベント。ビー
トたけしや、浅香光代などが出演し、もう一度浅
草に大衆芸能を復活させようと云うのだが・・。
 あほまろの桜標本木も、昨日より芽が大きくな
ってきた。いよいよ開く準備ができてきたぞ! 
春は、色とりどりの花が五感を楽しませてくれる
季節。江戸の桜の名所、向島の隅田川堤にある長
命寺の門番が考案したといわれる桜餅でも食べな
がら、「助六由縁江戸桜」なんてうかれる世の中
になって欲しいよ。特にこの「助六」は鎌倉時代
の人間の曾我五郎が、助六と仮の名を名乗って、
吉原の花魁の間夫になり、家伝の名刀を捜すため
、道行く侍に喧嘩をふっかけて歩くという奇想天
外なストーリー。江戸の人の時空を超えた発想の
自由さ、大胆さと、文化レベルの高さの根本を考
え、新世代の浅草芸能を構築してから、「浅草だ
!文句あるか!!」なんて云って欲しいね。