2002年3月7日 木曜日       

今朝の写真 
CANON EOS-D30
CANON ZOOM 24-85 F3.5-4.5
撮影枚数27枚

 

阿川大樹のページ

不景気を楽しむ?
 今年一番の暖かい朝になった。しかし暖かくな
るにつれ、あほまろの家から見える富士山はどん
よりと霞んでしまう。しかし寒いより暖かい方が
良いに決まっているさ。そんな陽気につられて、
あほまろが毎日観測している桜の標本木の芽がか
なりほころんできた。触ってみると柔らかい感触
に目の前までやってきた春を感じる。東京都心で
は昨年は3月28日にソメイヨシノが満開になっ
た。平年より8日、観測開始以来2番目に早い満
開だという。この調子では、今年は更に満開が早
くなるだろう。        
 我が国の資本主義経済は、明治以来わずか13
0年ほどの歴史しでしかない。企業活動について
も同様で、渋沢栄一氏がその礎を築いてから、わ
ずか100年程の歴史にすぎない。イギリスやフ
ランス、ドイツなどに比べると、経済的にはまだ
成熟していないのではないだろうか。歴史という
長い時間軸上から考えると、今の不景気は急成長
した日本経済の問題点が一気に表面化したに過ぎ
ないようだ。大手企業は必死にリストラを行って
いるが、失業者を増やす事は、不景気をさらに助
長する。人件費を減らせば利益率は高くるが、そ
んな企業コンサルタントや銀行による指導を信じ
て人材を減らす事は、将来の企業力の低下を意味
し、社会的には益々不景気を増大しているだけな
のではないだろうか。実は、あほまろの友人も昨
年銀行のリストラにあって現在失業中。15年前
30年ローンで購入した家を手放さなければなら
ないという。しかし、今の相場で手放しても、ロ
ーンの残金にもならない現実だが、背に腹は替え
られないらしい。こんな不景気で冷え切った日本
経済も、桜の開花と同時に明るくなって欲しいと
願うのは国民みな同じだろうね。       
 ミステリー作家の阿川大樹氏のホームページで
、「不景気を楽しもう」とのコラムが掲載されて
いる。その一部を紹介すると、”不景気だ不景気
だと言いながら不景気な顔をするのはやめよう。
残業がなくなって早く家に帰れるのなら、家族と
一緒に楽しもう。音楽を聴いたり、映画のビデオ
を借りて観たりするのもいい。20年前にお金が
なくてできなかったことを、10年前の財力でや
ってみよう。すごく楽しくて豊かな気持ちになる
はずだ。みんなが心から楽しいなあと思うように
なったとき、世の中はずっときれいになっていて
、努力の報われる社会になっているんじゃないだ
ろうか。不景気もまんざらすてたもんじゃない、
と僕は思う。”また、”バブルがあったのは10
年前だけれど、じゃあ、今の生活はその頃より悪
いのだろうか。10年前より給料がさがっている
だろうか。10年前より生活はみじめだろうか。
”とも問いかけている。確かに10年前と比べる
と大学卒業の初任給の額は上がっているが、ナン
十年も働いてきた人達はその額以上にリストラさ
れているんだよ。「元気のでる提言」として、不
景気を楽しんでいるようだが、現実は小説より奇
なるもの。世の中苦しんでいる人が大勢いるのだ
から、もっと現実を見て発言して欲しいね。  
”そうだそうだ!と、思って小川大樹にメールを
出そう”と言ってるので、どなたか感想でも・・