『今朝の浅草』
夜中にカーテンから洩れる光が気になって目覚めてしまいました。カーテンを開けてみると、西の空にオレンジがかった大きな満月の光です。そういえば今日は旧暦の15日でしたね。夜明け前の月の光はオレンジ色で幻想的に広がる朝の空、時計を見るとまだ2時を回ったばかりですが、頭もスッキリ、こんな幻想的な尾満月なので、明日の日記でみなさんにも紹介しようと書斎からカメラを取り出したのです。
寝ながらも見えている満月、めまぐるしく変化している世の中とは対照的に、太古の昔から満月だけは変わらずに光続けているのでしょう。花や月をこよなく愛した平安末期の歌人たちの目にも同じお月様が写っていたことでしょう。
なげけとて 月やはものを
思はする かこち顔なる わが涙かな (西行)
嘆きなさいと月が言うから
私は物思いに耽るのでしょうか
いいえ そうじゃありません
それなのに月にかこつけるようにして流れるのが
私の涙なんですね
子供たちも独立し、我が家には女房と犬4匹、その一匹タマちゃんはあほまろの横で寝息を立てています。ベッドに下には病気のポーちゃん、廊下で寝ているナナちゃん、そして書斎を我が物顔で占拠しているモモちゃん。今頃、子供たちもそれぞれの家で深い眠りに入っているはずです。ここまで育てた親のありがたさを考えてくれとは言いませんが、たとえそれが演技であってもたまには親孝行の言葉を思い出して欲しいものです。
あほまろは我が息子と同じ年に父親を亡くしています。父親が亡くなった夜、涙も枯れ果て、独り見た満月は今も瞼にしっかりと焼き付いているのです。何も親孝行をしてあげられずに逝ってしまった父の思いでと共に。
夜中に感傷的になってしまったおかげで、目覚めが遅くなってしまいました。まだ寝ているの、女房の声で慌てて時計を見るとすでに6時半を過ぎているのです。散歩が遅くなってモモちゃんが怒っています。まして、突然夜中に起こされて機嫌を損なっていることでしょう。
あほまろの朝の準備はとっても早いのです。どっかの女房のように、延々お白粉ペタぺてなんてことも必要無いし、毛の無くなってしまった頭に櫛さえ必要無く、起きて着替えて顔を洗って僅か5分、目覚めから散歩の出発まで、どんなに遅くても6〜7分で準備完了。カメラと通い袋を持ってエレベータの中でカメラの準備、メモリーをフォーマットし、設定を確認して外に出るのです。いつものように、あちこち撮りながらの散歩、その途中で・・・、あっ!メモリーをフォーマットしてしまったよ。そう、昨夜の想い出の満月、夜明けと一緒に消えてしまったんですよ・・・。想い出は実態の無い方が良いのでしょうね・・・。
昨日でお酉さまも終わり、仲見世の飾りが全く無くなってしまいました。今月末までこの状態が続き、来月初めから1月末まで派手なお正月飾りで彩られるのです。仲見世に何も無くなってしまった様子は寂しいですが、こんな光景は今の時期しか見られないのです。みなさんもこのチャンス、カメラを持って早朝の浅草にいらっしゃいませんか。
なんてこと考えながら歩いていると、やっぱしそれを狙いに来た方がいらっしゃいましたよ。会津からお酉さまを見に来たついでに浅草感観光をして帰るという方、あほまろのホームページを見て、何も無い仲見世の様子が気になったそうです。この日記もちょっとはみなさんのお役に立っているのでしょうね。
『今朝の雷門』
終末なので、いつものワンちゃんたちの散歩も遅くなっているだろうと思いながら歩いていたのですが、今朝は珍しくワンちゃんたちの姿がほとんどありませんでした。寒くなったので、休日くらいはもっと遅くなっても良いと思っているのでしょうかね。実は、あほまろも朝がどんどん辛くなっているのですよ。なにしろ、還暦を過ぎているのですからね。
『今朝の宝蔵門』
『今朝の本堂』
『本堂から宝蔵門』
『本堂から宝蔵門の大提灯』
いつもの場所でカメラを構えているところに、知り合いがやって来るのは嬉しいですね。今日も来ましたよ、金竜の尻尾さんが。彼は、これから函館のデパート催事に出かけると言ってました。この時期の北海道の寒さ、半端じゃ無いよ。
『今朝の二天門』
『今朝の境内』
浅草神社の鳥居前に置かれた菊の花、そろそろ時期が終わるのですね。
色付いた桜の葉がヒラヒラ舞いながら落ちてきます。もっと早い時間は、この緑全体が落ち葉で隠れているのですよ。ここは既に清掃員によって取り除かれてはいるのですが、その後もどんどん落ちてくるのです。
朝日を浴びて朱く輝く五重塔。
『今朝の浅草神社』
浅草神社です。
『今朝の一写』
終末になると若い女性も多くなります。仲見世で逢った会津の方のお連れ様ご一行、一泊二日で、お酉さまと浅草感光の旅なのだそうです。僅かしか時間が無いので、早朝から精力的に巡っているのでしょうね。
『浅草な人』
こちらにも若い「浅草な人」たち。若くても仏教への信仰心が有るってのは良いことですね。みなさんいったいどんなことを願って帰るのでしょうね。あほまろは毎朝、家族と犬たちの幸せだけですけどね。
伝法院の裏玄関の修復工事を撮っている前を歩いて来た「浅草な人」。
『今朝のワンちゃん』
今朝、最初にお逢いしたワンちゃんは本堂前のリリーちゃんでした。普段は、ここに至前に数匹のワンちゃんとすれ違うのです。みなさん寒いので出足が遅いのでしょうかね。
はい、今朝の龍ちゃんです。すっかり足取りも軽やかになった龍ちゃん、モモちゃんともご挨拶が出来るようになりましたよ。
おや、ランディ君も遅いですね。今朝は寝坊をしてしまったんですって。
そのおかげで逢えたのですから、良かった良かった。
ラブラドールの大きいワンちゃんを4匹も連れて散歩している方がいらっしゃいます。
以前に、お名前を聞いたのですが、どの子もみんな同じく見えてしまって区別がつかないよ・・・。
ココアちゃんは、あほまろが遅くなっても待っててくれたのかな。
綺麗なお洋服を見て貰いたいのですよね。マフラーもステキよ。
『今朝の街並』
リニューアル中の花やしき通りですが、まだ工事の準備中です。
リニューアル後はこんな感じになるとの予想図が貼られました。でもね、たいして変化を感じないんですけど・・・。(下の写真をクリックすると大きくなります)
『二の酉』
一の酉に続き、二の酉にも行ってきました。今年は例年よりも参拝客が多く、正面から入るには入場制限がなされ、延々並んでいるとのことで、あほまろたちは裏から入っていきました。
あちこちで威勢の良い手締めの声が響いています。
一の酉には天井を覆うほどの熊手が並んでいたのですが、今年は景気が良いので売れてしまったのでしょうね。
さて、我々の目的はこのお店「みの勝」さんです。
掲示板でお馴染みの桜橋のプーさんです。
事務所には買ったのですが、我が家にも欲しいと女房が言うもので、これ買いました。
さて、みんな揃って家内安全商売繁盛の手締め式。いよ〜ぉ!
ちゃちゃちゃん、ちゃちゃちゃん、ちゃちゃちゃんな。女房と古麻呂と新たにあほまろ一門に加わった造形作家の山本君。
熊手を買うと巫女さんのくじ引きがあります。この矢で好きなお札を突いてください。
はい、残念でした。残念賞は懐中電灯です。これで、世の中を明るくしましょうね。とは言いませんでしたけど、お酉さまで、巫女さんで、何で懐中電灯なの?
『心ふれあう憩いの広場―下町と銭湯の物語』
江戸時代から現代まで、銭湯は町内の情報交換の場として、
また、親子、隣人たちとの世代を超えたコミュニケーションの場として 大変効果的な役割を担ってきましたが、最近はお客さまの銭湯離れにより
廃業する銭湯の数は少なくありません。
今回の展示では、銭湯の魅力を掘り起こし、 銭湯を知らない方々にも銭湯の魅力を知っていただくために、 銭湯の形を見える形でご紹介します。 昭和40年代のなつかしい銭湯や町空間を思い起こさせる品々の展示です。
あほまろコレクションは、置き薬の箱とホーロー看板です。このように並べてみると迫力ありますね。
展示内容
・江戸時代の「湯屋」の模型展示
・現代の銭湯の模型展示
・台東区内「銭湯めぐり」写真展
・銭湯の歴史・地図で見る銭湯数の変遷・入浴料金の変遷 等
開催期間 平成19年11月14日(水)〜平成20年1月30日(水)
※休館日を除く
今回の展示会にも、あほまろのコレクションがいっぱい展示されますよ。ポスターをクリックすると大きな画面でご覧になれます。
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