平成16年(2004)12月17日 金曜日

- 5年目 -

 本来なら今日から始まる羽子板の様子をお伝えしたいのですが、これから出か
けなくっちゃいけないので、午前6時過ぎの散歩になってしまいました。日が昇
ったばっかりの浅草はとっても冷え込んでいます。もう寒いのなんのって、毛皮
に包まれているっていうのに、モモちゃんの尻尾は下がりっぱなし、早く帰ろう
よって言いたそうに時々あほまろの顔を見上げながら歩いているのです。
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 思えば、あほまろが平成11年の11月に浅草に越して来て、これで6回目の
羽子板市になります。もちろんその前も毎年見ていたのですが、ビジターとの違
いはイベントのバックグラウンドを見られるってことです。業者の方々は昨日の
早朝から丸一日をかけて準備を行っていますが、こんな様子が見られるのもここ
に住んでいるからこそ。始まってしまえば過去何年間も当たり前のように続くイ
ベントのせいか、特に変わった様子はありません。ただ、毎年の話題の人が羽子
板になって飾られているのが変化といえば変化なのですけどね。
 知り合いの業者も戦後羽子板市が再開された時から出店しているとのこと、そ
の間に三度ほどテントと展示台を取り替えたくらいで、ほとんどが当初用意した
ものを繰り返し使っているのだそうです。年期の入った展示台の汚れや、暖を取
る火鉢にその歴史を感じます。
 展示台はともかく、人間はそんなに長く使えません。この業者も今のご主人で
三代目。今年から四代目の息子も手伝ってくれることになったようです。後継者
が出来た満足感からか、いつも無口なご主人も息子の話題になると、ついつい饒
舌になっていまうっての、判りますよね。
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 あほまろ6年目の浅草。今、過去5年間に撮りためた浅草の写真の整理を行っ
ています。今まで撮った写真はすべてハードディスクの中に入れているのですが
、最近立て続けにハードディスクがクラッシュしてしおり、危険回避をしておか
なければ、せっかくの努力が水の泡になってしまいますからね。
 整理して驚いたのは、浅草に越してきた平成11年の冬から今までに撮った写
真はDVDーDATAで90枚にも成っております。毎日カメラを持ってモモち
ゃんの散歩を記録している中に、必ず抑えておく場所が数カ所存在します。その
一つはもちろん浅草のシンボル雷門です。
 浅草のイベントはだいたい週末になるように計画されているのですが、羽子板
市のように仏事に合わせた行事は毎年日にちが決まっているのです。そんな様子
は一見同じようにも見えるのですが、時代別に5枚並べてみると、細部の違いが
とってもおもしろいのです。そんな訳で、毎日の雷門を一枚ずつ、曜日を考えず
に日にち別に並べる作業を行っているのです。撮った時間はほぼ一緒なので、ま
だ仲見世のお店は開いていませんが、沿道に取り付けられる春夏秋冬の飾りや、
イベントのたびに出される看板や幟。これらも同じように見えてはいるのですが
、毎年微妙に変わっているのですよ。
 毎日といっても、出張や旅行で浅草を留守にする時の映像はありませんが、と
りあえず半年分が纏まりました。あと少しで総ての整理を終える予定です。完成
したら、ネット用に改造してみなさまにもご覧にいれますね。これってとっても
ユニークな企画だと思いませんか。なんたって、5年間毎日の雷門の変化を感じ
ることが出来るのですからね。
 特に昨年は大提灯が二度も新しくなりました。大提灯がぶら下がっていない3
ケ月間のうら寂しい雰囲気も良かったですよ。
 このように、5年間毎日雷門の写真を撮っている人ってあほまろの他にも居る
んでしょうかね。それが何になるの、って言われても答えようが無いのですが、
100年後には貴重な歴史資料となってくれたら嬉しいんですけどね。

今朝の写真
SONY DSC-F828
撮影枚数41枚