平成16年(2004)12月16日 木曜日

- 異常気象 -

 いったいどうなっているのでしょう。昨日の寒さがウソのような小春日和にな
りました。コートを着て出かけたのですが歩いていると汗ばむ陽気なのです。今
年の猛暑に台風や長雨などの影響で、植物界にも異変が生じているようですね。
 スギ花粉の飛散量は今春の三十倍ともいわれ、ヒノキ花粉と合わせると過去最
多という恐ろしい予測も出ています。更に、秋田ではスギヒラタケが原因とみら
れる急性脳症の死者はすでに17人、これらも長雨による豊作が要因のひとつと
いわれています。昨日テレビでインタビューを受けていた薬局の店主、「今春は
花粉症関連の新商品が多数出たのに、花粉量が少なくて売れなくて在庫がたまっ
ていたところだったので・・・」なんて皮算用をしていましたよ。風が吹けば桶
屋が儲かるなんて例えもありますから、ひょんなところでこの年末年始は、季節
はずれの商品が品切れになったりして・・・。
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 浅草寺境内では明日から開催される羽子板市の準備が始まりました。毎年神奈
川県の二宮町からやって来る羽子板職人の秀徳さんのご主人も忙しそうに準備を
しております。毎年この時期だけしかお目にかからないので、なんとなく懐かし
い人に出会ったような感じでちょっと嬉しかったりして。
 特に親しい関係じゃないのですが、顔なじみになって6年も経つとお互い近所
の方々同様の間柄であるかのようですよ。このお店は、毎年話題の羽子板を制作
してテレビのニュースを楽しませてくれているお店。たぶん「ペ」や「チェ」が
並ぶのかな・・・。とっても気になるのですけど、まだ段ボールの箱の中なので
何かを訪ねるのは止して、夕方自分の目で確かめてみますね。
 浅草寺本堂前の大提灯も無事取り付けが終わり、今朝は足場をばらす作業が行
われております。でも、せっかく飾られた大提灯のお披露目は18日ということ
で、正面はまだ白い幕で覆われております。納めの観音縁日の18日午前11時
頃から除幕式が行われ、正面からぶら下がった赤いひもを引いて始めてみなさま
の前にその全貌を見せてくれるのです。
 でも、あほまろは昨日モモちゃんと一緒にその全貌を見てしまったもんね。お
まけに、網を被せられる前に触た感触まで確かめてしまったんですよ。モモちゃ
んだって地面に置かれた大提灯の前で記念写真。およそ10年に一度の架け替え
なので、次の架け替えは平成26年頃ですね。もう一度見られると良いのですが
ね・・・。
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 昨日から年賀状の受付が始まりました。郵便ポストの投函口の一個が年賀専用
となってしまいました。「年賀状は元旦に届くもの」ってルールはいったい誰が
創ったのでしょう。本来は年賀状という性格上、年賀ご挨拶は元旦に行うのが恒
例だったのですが、正月早々から忙しい思いをする郵便局員を労ってか、早めの
投函を呼びかけるようになったのは明治30年代後期からなのだそうです。
 テレビの正月番組も一緒ですね。画面上では晴れ着を着ておめでたく装ってい
る連中ですが、そのほとんどが12月初めに収録したもの。その証拠に、同じ顔
が複数のテレビ局に出演しているってことも有りますよね。
 そんな軽薄短小な時代でこそ、本来の意味をもう一度見直してみてはいかがで
しょうか。あほまろは子供の頃から年賀状は正月に書くものと決めているのです
。毎年貰った年賀状を見てから出せるってのも便利なんですよ。その証拠に、必
ず投函した郵便局で、総てのはがきに証拠の押印をしてもらって出しているので
すよ。
 でも、今年は喪中なので年賀状は書けませんが、元旦の押印で喪中の案内を出
そうと思っています。これって変かな・・・。
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 昨日の日記で紹介した「浅草凌雲閣」通称「浅草十二階」の記念碑がパチンコ
屋さんの前に公開されております。十二階の下を歩く浅草六芸人の姿を銅板にエ
ッチングしたものですが、鳴り物入りで紹介されていたわりには、思ったより小
さくて貧弱な造りです。それより、早朝から開店を待つ大勢のお客が延々と列を
つくっているっていうのに、誰もそんな看板には興味が無いようで、開店の花の
隣で、ひっそりと佇んでいました。

今朝の写真
SONY DSC-F828
撮影枚数44枚