平成16年(2004)11月23日 火曜日

- 秋惜しむ -
勤労感謝の日

 浅草の色づく木々に秋惜しむ・・・
 毎朝掃き集められる落ち葉の数もこのところすっかり少なくなってしまったよ
うです。浅草寺境内の木々も枯れ木が目立つようになってきました。いよいよ浅
草にも寒い冬がやってきたのですね。のんびりとした境内を歩いていると、モモ
ちゃんもあほまろもアクビが絶えないのですよ。
 ぽかぽか陽気の今朝は、おじぞうさんの所に腰を掛けてのんびり休憩をしてき
ました。
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 振り返るのはまだ早いのですが、今年の浅草はとっても大きな変化がたくさん
有りました。二月には雷門通りの元富士銀行の跡に場違いのようなスーパーマー
ケットが誕生、その翌月には長年地元に親しまれていた三平ストアーが大火事で
全焼。おかげで、浅草はすっかり人の流れが変わってしまいました。
 今月に入ると、その人の流れをあてにして大型薬屋チェーンがオープンし、そ
の隣には24時間オープンの寿司屋ビルが完成しました。かつては浅草の繁華街
として有名だったのは六区を中心とした浅草1〜3丁目でしたが、今までは住宅
街として静かだった向かい側の雷門1〜2丁目に繁華街が移って来ているように
も感じるのです。こんな流れを創った最初は、やっぱり4年前のスターバックス
の登場だったのでしょうね。
 また、雷門前のからくり時計で有名な観光センターの隣にあった銀行が閉めら
れ、長い間工事が行われておりましたが、今朝ようやくその全貌があきらかにな
りました。なんと、一階がセブンイレブンで、二階がデニーズ。三階から上は飲
食店が入る雑居ビルになるようです。これでまた人の流れはどんどん変わってい
くのでしょうね。
 今までは黙っていてもお客が来てくれると自負していた仲見世や新仲見世を始
めとする書店街にも多少の影響をもたらすのではないでしょうか。そうならない
うちに何か打つ手を考えなければいけないようですね。
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 浅草の通りとしてはちょっとマイナーな、雷門通りと新仲見世の間に位置する
「たぬき通り商店街」という通りをご存じですか。立地条件は良い通りなのです
が、隣の通りの派手さにちょっと推され気味なのです。この通りは、数年前から
「願掛けたぬき」を縁に書店街を挙げてのイベントに取り組んでおります。通り
には、健康、友情、縁結び、金運などの12匹の御利益たぬきの銅像が並び、さ
まざまな人のさまざまな願いを叶えてくれるのです。そして毎月第三日曜日は、
「願掛けたぬきのご縁日」としてイベントを行っているのです。
 今年最後のご縁日は12月5日の日曜日。通りには昔懐かしい浅草の屋台が並
び、津軽三味線や浅草ジンタの演奏も行われるのです。かつてとっても賑わって
いた浅草の路地で開催される懐かしいイベント、一度訪れてみませんか。きっと
下町の人情を感じていただけるはずですよ。
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 中越地震からちょうど一ヶ月が経ちました。小千谷市では震災後初めてとなる
ニシキゴイの競りが開かれ、出荷された295箱の売上高は計508万円だった
そうです。これは例年の三割程度でしかないようです。地震で自宅は全壊、池や
水槽も破れて7割のコイが死んでしまったと言っていた方、今年の最高の一匹1
6万円を付けた錦鯉で、ようやく正月を迎えられると喜んでいるのが、印象的で
した。
 明日からいよいよ仮設住宅に長岡市内の190戸から順次入居が始まるそうで
す。県は遅くとも来月半ばまでにすべての避難者の入居を終えたいとしています
が、今も7千人以上が避難生活を続けています。今回の仮設住宅の入居に関して
は、関西団震災の経験から地域別に用意されているそうです。これでいつもの近
所付き合いが始まるのでしょうね。

今朝の写真
SONY DSC-F828
撮影枚数34枚