平成16年(2004)11月21日 日曜日

- 御利益 -

 良いお天気の日曜日になりましたね。行楽日和ですが気温は低めで外はとって
も寒いですよ。セーターの上にジャケットを着込んでの散歩です。これから益々
寒さが厳しくなってくるのでしょうね。  
 今月の18日が、ボジョレー・ヌーボの解禁日だったのですね。18日の0時
を回ってすぐにボジョレー・ヌーボを飲んでる人のニュースがテレビで流れてお
りました。今年の味は「糖度の高いブドウが多く収穫できたようで、薫り高く、
ボージョレーらしいフルーティなワインができそうだ」なんていってましたが、
これはあくまでもフランスのボジョレ地区で今年採れたフレッシュなブドウ酒の
出来を判断する基準。ボジョレー地方では、「法律で定められた特定の村で収穫
されたぶどうでできたヌーボー」で、日本でいえば新潟産コシヒカリの出来を確
かめる試食会のようなものなのですね。
 浅草の居酒屋さんも、このチャンスとばかりにこの時期には「ボジョレー・ヌ
ーボ解禁記念」なんてイベントを掲げているお店も多いようです。でも、何故か
イベントの案内が書かれたポスターがマンズワインだったりするのが日本的では
ありませんか。
 “ボジョレー・ヌーボ解禁おめでとう!マンズワインで乾杯!!!”、それも
日本人らしくて良いですね。そういえば、先日出雲空港の近くのワイン工場と称
する観光地でも、「ボジョレー・ヌーボ祭」なんて幟がはためいておりました。
解禁前日の17日でしたけど、観光バスでいっぱいでしたよ。タクシーの運転手
が寄りましょうかっていってましたが、あほまろは興味無し。
------○------
 浅草寺宝蔵門の大ワラジを奉納している山形県村山市の観光物産展が開催され
ます。早朝から、たくさんのテントが並び、村山で収穫された山の幸がいっぱい
並べられ、賑わってましたよ。このイベントには村山で有名な“徳内ばやし”と
いわれる踊りも披露されます。この踊りも土佐の高知のよさこい踊りの亜流で、
夏に開催される上野の夏祭りでも披露されておりましたよ。
 今日は村山市からやってきた50名の踊り子たちによる本場のよさこい踊りが
披露されるそうです。あほまろは毎年ここで売られている山菜の漬け物などが好
きで買っています。日記を書き終えたらちらっと見物にいってみましょうかね。
------○------
 神仏が衆生に与える利益を“御利益”というのは判っていますが、その効果を
得るのにいったい幾らの御代がかかるのでしょう。そんなこと考えたこと有りま
すか。今朝、浅草寺境内の縁結びの神として知られる久米平内堂を詣でる親子連
れ、の会話がとっても楽しかったのでついついモモちゃんが動かないのに託けて
立ち聞きしてしまいました。
 母「あなたに良い縁談が有りますようにしっかりお参りするのよ」
 娘「じゃ、ご縁が有るようにって五円入れようか」
 母「少なすぎるよ、二重にご縁が有るように二十五円にしなさい」
 娘「じゃ、始終ご縁が有るように四十五円にしようよ」
   そこに、ここを管理する商店街の係の方が清掃にやって来て
 係「千人斬りの久米平内だよ、千円入れなきゃ御利益がないよ」
 母「え〜!千円、勿体ないよ」
 娘「お母さん、ケチったら私の縁が逃げちゃうよ・・・」
 けっきょくこの親子、賽銭箱に折りたたんだ千円札を入れて、長々と頭を下げ
ておりました。
 参考「くめのへいない【久米平内・粂平内】江戸前期の伝説的武芸者。本名、
兵藤長守。通称、平内兵衛。九州出身の浪人で、剛勇の名があり、江戸赤坂に住
して千人斬りの素願を起したが、悔い改めて鈴木正三しようさんの門に入り二王
禅の法を修めた。その罪業のつぐないに自らの石像を刻んで浅草寺仁王門外に置
き通行人に踏み付けさせたという。のち踏付を文付と解し、願掛がんかけの文を
奉納する者が多くなり、縁結びともされ、平内堂に祠まつられた。」(広辞苑)
 今でも縁結びの御利益を求めて、この久米平内堂を訪れる人が多いそうです。
ここ浅草観光協会の管理なのだとか、どうりで御利益のお値段も高いようです。
 ちなみに毎朝のあほまろは、無料でお参りしております。だから御利益は望め
ないのかも、そんなことで今朝は浅草寺本堂の賽銭箱に、財布の中の一円玉を5
枚入れてきましたよ。今更ながら、ご縁が有りますように・・・。

今朝の写真
SONY DSC-F828
撮影枚数42枚