平成16年(2004)6月24日 木曜日
- 小便無用 -

 沖縄では梅雨が明けたようですね。今年の関東地方もどっちというと雨の少な
い日が多かったようで、梅雨の実感をするよりも早くに真夏になってしまったよ
うな日が続いてますね。
 浅草寺境内では、四万六千日の準備が忙しそうに行われております。忙しそう
に作業を行っているのはこの境内の一切を取り仕切る新門の鳶たちです。毎朝、
どこからともなく“お早うございます!”って元気な声が飛んできます。その声
の方向を探すのもまた楽しいんです。ある時は奉納提灯の櫓の上だったり、材料
を運ぶ車の上だったり、三社祭の前の日なんか神社の鳥居の上からだったんです
よ。
 今朝は四万六千日の準備をする境内の写真を撮ろうとしている瞬間に流れてい
きました。そう猛スピードの自転車が声と共にカメラの前を横切っていったので
す。新門の鳶頭の息子、礼次郎君です。“暑いですね、このところめちゃくちゃ
だよ・・・”、小柄ながら真っ黒に日に焼けた顔と鍛えられた身体でいつも愛そ
うの良い男なのです。将来は親父のあとを継いで浅草神社の宮頭として三社祭を
仕切る男ですよ。今でも浅草の名物男ですけどね。
 礼次郎君たち、大勢の方が訪れる境内の真ん中に、駅への案内をする横断幕の
取り付け作業を行っております。でもこんな所に横断幕で案内をしても、混雑す
る境内を歩く人達の目線はみなさん足下ですよね、そんな中でも効果があるので
しょうか。有ると便利、でも無くても不自由を感じない、それより三社祭と四万
六千日と正月にだけ掲げられるこの横断幕の存在に気付いている人、どのくらい
居るのでしょうかね。年中付けておいても良さそうなものなのですが・・・。
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 浅草公会堂の前のオレンジ通りの沿道は、いつも綺麗な花壇が飾られておりま
すが、手入れを怠るとすぐにゴミ箱状態になってしまいます。また、せっかくの
花壇も両側に駐車する車で全く見えなくなってもいるのです。
 春には、都内の造園業者が参加して行われる「花壇コンテスト」なんてのも開
催されている場所でもあるのです。
 最近、「植木が枯れますので、小便をしないでください」って、不思議な貼り
紙が出されるようになりました。植木が枯れるほどの毒素を持った小便って、誰
がするのでしょうかね。もちろんモモちゃんはそんなお行儀の悪いことはしませ
んよ。普通の犬のようないわゆるマーキング行為、小さい頃から厳しく仕付てき
たので、絶対にしないのですから、モモちゃんに向けての注意じゃないですよ。
 そう、犬の小便で植木が枯れる訳はないし、人間の小便は枯れるというよりも
どっちかというと肥料になるはず・・・。考えれば考えるほど不思議な警告です
よね。もしや、夜中にM27星雲から人間に姿を変えた怪獣がやってきて、硫酸
混じりの小便をひっかけていく・・・。
 そんな屁理屈こねてみましたが、目的は解ってますよ。「小便無用」とか、「
小便するな!」って書けば誤解を招かないのに、何となく綺麗事を並べたために
意味不明になってしまったって訳。小便で枯れる植木ってのは聞いたことが無い
ので、もっと率直に「ここで小便するとち○○ん曲がるぞ!」って書いた方がス
トレートに解って貰えると思うのですがね・・・。

今朝の写真
SONY DSC-F828
撮影枚数21枚