平成16年(2004)5月18日 火曜日
- 余韻 -

 三社祭が終わると、これから迎える梅雨の季節。浅草は急に夏の陽気になって
きます。今朝は曇っていますが、蒸し暑く時折強い風が吹いてきます。お祭り広
場で道路に散らばったゴミの山がこの強風でビルの角などに吹き寄せられて溜ま
っています。イベントのたびに捨てられるこれらのゴミ、かたづける者も無いま
ま、いつの間にか無くなってしまう。これってとっても不思議な光景です。いっ
たい何処にいってしまうのでしょうかね。三社祭の翌朝、事務所の上から見ると
、路上はまるで、舞台で使う花吹雪のような状態なのです。
 路肩に落ちている鳥の骨、モモちゃんは臭いを嗅いだだけでもちろん食べよう
なんてお行儀の悪いことはしません。どうしてこんな所に捨てるのかな、なんて
思っているのかも知れませんね。
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 三社祭が終わって2日目の朝です。まだ町中に余韻が残っているのが、心無し
か考えていたことを全う出来なかった物足りなさも滲ませているようです。綺麗
に清掃された境内を一歩抜けると、足袋やわらじなど、“強者どもが夢の跡”そ
のままで残っているのでした。
 “宮出しの写真は何処から撮ったのですか”、そんな質問が多くよせられてお
ります。浅草の方でしたら“三社苑の屋上だよ”でご理解頂けるのですけど、知
らない方には確かにチンプンカンプンでしょうね。そんな質問にお答えすべく、
今朝は写真でご説明いたしましょう。
 浅草寺境内には、雷門から本堂に入るメインストリートは誰もがご存じでしょ
う。その本堂に向かって右側に浅草神社があります。三社祭は、この浅草神社の
お祭りなのです。ですから、三基の御神輿は浅草神社の境内から鳥居を潜って浅
草寺境内に出てくるのです。大勢の担ぎ手が騒いでいた場所がここです。
 鳥居を潜るとすぐ横は浅草寺の東門である「二天門」が有ります。浅草神社本
殿とこの二天門は戦災にも遭わず、江戸時代の姿を留めている重要文化財でもあ
るのです。その二天門の真ん前に今回撮影した6階建ての三社苑のビルが有るの
です。
 三社祭の宮出しは、この屋上からの写真が最高です。というよりここでしか撮
れないのも確かです。昔からテレビ、ポスター、パンフレットでおなじみの写真
は、みなここから撮られているのです。あほまろも昔から一度はここで撮ってみ
たい、そんな長年の交渉が5年前に実り、それ以来毎年ここで撮影を楽しんでお
ります。
 こんな素晴らしい場所からの眺めを自分だけで楽しむのはもったいないと、こ
のページの写真館をオープンした切っ掛けです。おかげで、今ではあちこちの出
版社からも重宝がられているのです。
 5年も同じ場所から撮っていると、違いも解るようになりました。何の違いか
というと、祭り同好会の増減やハッピの種類で年代が判明出来るのですよ。あち
こちで見かける三社祭の宮出し写真を見ただけで、これは平成何年のものなんて
ね。ちなみに今年は新しい同好会が増えたような、それに確か山形県の祭り同好
会の方々も大勢来ていたような・・・、そんな事知っていても何の役にもたたな
いのですけど、ちょっとマニアック自慢。あほまろは三社祭フェチですからね。
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 三社祭の写真を公開した途端、もの凄いアクセス数です。三社祭に参加された
みなさんが、何処かに自分が写っていないかを確かめているのでしょうね。何番
の写真の前後を見たいとか、他に写真が無いかのメールもいっぱい舞い込んで来
ましたが、なんたって2834枚も撮ってしまったのですから1人1人のご要望
にお答えすることが出来きませんのであしからず。また、たくさんの方より同様
の内容で頂いたメールに総てお答え出来ないこともご理解ください、今年の写真
は掲載されたのが総てとご理解ください。

今朝の写真
SONY DSC-F707
撮影枚数31枚