嫌な雨です。昨日から振り続いている雨は、今日になっても止む気配は無いよ
うです。こんな朝はモモちゃんもあほまろも憂鬱なのです。いつもは各駅停車の
電車のようにのんびりと話題を探しながら歩くのですが、まるで急行列車か回送
列車のように早足で散歩を済ませてきました。
　もちろん、こんな日には浅草寺の境内を訪れる人も少なく、通勤や通学の連中
も傘を深々と早足で駅に向かっているのでした。
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　昨日は下谷神社の例大祭でした。それも、二年ごとに開催される本祭りなので
す。本祭りといえば、本社の千貫御輿が登場するとあって、大勢の見物客で賑わ
うのでしょうが、雨のおかげで今ひとつ盛り上がりに欠けるようです。
　あほまろも雨の様子を気にしながら、本社御輿が上野駅周辺を渡御する光景を
写真に撮ろうと準備をし小降りになった頃を見計らって、助手の古麻呂を従えて
上野駅に出向いたのでした。
　前日に下谷神社で運行表を貰っておいたのでだいたいの通過時間を知ることが
出来るのでしたが、こんな時って気ばかりが焦っているのか、もし予定より早め
に通過してしまったら・・・、そんな絶対にあり得ないことを真剣に考えてしま
うのです。そんな訳で、通過予定時間の一時間以上も前から雨の上野駅周辺をぶ
らついていたのでした。
　こんな日は誰もが考えることは一緒、雨宿りに何処かの喫茶店でも、そんな甘
い考えが通じる訳はないのです。すでの路上のお店は満席状態。地下のスターバ
ックスなら・・・、そんな考えも甘い甘い。あちこちと追い出されるように雨の
中を歩き回っていても、予定の通過時間には程遠く、どんどん濡れて惨めになっ
ていく我々なのです。
　こんな状況の中で撮影をして、もしもカメラを壊してしまったら・・・。ふっ
と脳裏に浮かんだのは、来週は大切な三社祭。そうです三社祭の前にカメラを壊
しでもしたら泣くにも泣けないのですよ。
　単純なあほまろ、足は真っ直ぐ地下鉄の駅に向かって歩いていたのです。そん
な訳で、昨日の下谷神社例大祭の御神輿の撮影は無かったことになってしまった
って訳。ただ、重たい機材を担いで雨の上野駅周辺を怪しく歩き回っていた二人
の男、人が集まる場所を重点に警備をしているテロ対策中の私服警官に尾行され
ていたかも知れない、なんてのはおくびにも考えず・・・。
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　“焼酎は貧乏人が飲むものだ・・・”、以前、そんな発言で不買運動にまでな
った大手ウィスキー会社の社長がいましたね。そんな発言なんてお構い無しに、
焼酎は大ブームを巻き起こし、今ではウィスキーなんかよりも高級な商品も多く
みかけます。
　焼酎の中の王様といえば、芋焼酎「森伊蔵」です。鹿児島県垂水市の１８８５
年創業の老舗「森伊蔵酒造」が、昔ながらの瓶壺（かめつぼ）を使った仕込み方
法で生産されて人気を集めています。
　あほまろも何度かご相伴に預かりましたが、なんともいえない、芋焼酎とは思
えないほど上品で深みのある芳醇さと、やわらかな旨みに魅せられた方も多いは
ずです。
　この焼酎の販売方法がまた変わっていて、誰でも購入することは出来るのです
が、毎月メーカーが電話やファックスで受付をして、コンピューターによる自動
抽選で当たった方だけが一升瓶を一本２,５００円で購入できるのです。
　あほまろも何度か注文をしてみたのですが、未だに当たったことがありません
。一月に何度も申し込んでみたのですが、１つの電話番号から月に１つの受付し
か受け付けないとも言われてしまいました。ズルは出来ないんですね。
　先日、ヤフーオークションで「幻の本格焼酎森伊蔵三本セット」というのを見
付けたのですが、一本２万円以上で三本セットじゃなければ売れないとのこと。
三本となりゃとんでもない、現在世界最高速のＣＰＵにも匹敵するお値段じゃな
いですか。ま、指を銜えてオークションの成り行きを見ながら安酒を飲んでいる
のが精一杯でした。
　 オークション結果はなんと８万６千円。フランスのブランド葡萄酒じゃあるま
いし、なんで焼酎なんぞに、こんな時は、大嫌いなウィスキー会社の社長の暴言
“焼酎は貧乏人が飲むものだ・・・”って言葉も頷けるような。
　それが・・・、捕まりました。値段を高く売ったってことじゃなく、偽物の「
森伊蔵」だったそうですよ。パソコンのスキャナーとプリンターを使って偽造し
たラベルを他社の安芋焼酎の瓶に張っただけの代物ですが、ふたを封印する金属
製のカバーまでそっくり、本物にあるはずの刻印がなかった以外は業者でも騙さ
れる精巧な造りだったそうです。
　でも、お味は安焼酎ですが、そんなの気分の問題。きっと落札した方はちびち
びと本当の味と思って楽しんでいるのでしょうね。笑ってあげましょうね。