2002年1月25日 金曜日       

今朝の写真
CANON EOS-D30
CANON ZOOM 17-35 F2.8
撮影枚数26枚

文化財放火デー

 雪の予報が出ている。天気は良いがものすごく
冷え込んでいる。こんな寒い中、浅草寺境内では
浅草寺自衛消防隊と、日本堤消防署合同で消防演
習が行われている。今日は平成十四年度の文化財
放火デーらしい。昭和24年1月26日に法隆寺
の金堂壁画が焼失した反省から、この1月26日
を「文化財防火デー」と定め、全国的に文化財防
火運動を展開しているらしい。しかし今日は25
日、なぜ明日行わないのかと訪ねると、土日は観
光客が多くて演習には適さないので一日繰り上げ
て行うのだとか。それにしても、雪の予報までが
出ているこんな日に、実際に放水訓練までしての
演習ってご苦労なことだ。日本大文化財はその大
部分が、木、紙、布等の燃えやすいもので造られ
ている。この燃えやすく延焼拡大しやすい文化財
の防火は、その地域で生活している人たちが協力
しあって、はじめて成し遂げられるものだろう。
人が少ない平日を選ぶのも良いが、平日を選んで
災害が起こる訳ではない。土曜日でも、観光客や
地元住民の協力を得てこそ、文化財防火デーの有
意義なイベントではないだろうか。せっかく制定
された大切な日だからこそ、市民参加型のイベン
トとして意識を盛り上げるほうが有意義ではない
だろうか。                 
 文化財における火災の発生原因としては、特殊
な構造等がための放火、たき火の火の粉、花火、
飛び火による延焼等が主なものらしい。国民共通
の貴重な財産である文化財を火災等の災害から保
護し、後世に伝え続けて行くためには、私たち市
民の一人ひとりが文化財の周囲における、たばこ
等の火災原因を排除するよう心掛けましょう。 
 浅草寺本堂では、節分の豆撒きのための舞台を
取り付ける作業が始まった。来週中には、舞台は
完成し、提灯棚には節分を祝う奉納提灯が並べら
れる。本来の節分は旧暦の大晦日だった。一年の
最後の日に鬼を退治して、新しい年をむかえまし
ょうという、昔のおまじないのようなもの。「江
戸名所図会」の中には、浅草寺本堂内で豆と一緒
にお札がまかれている絵が掲載されている。今年
の旧正月は2月12日なので、本来の節分は2月
11日なのだ。(旧暦で暮らすあほまろの呟き)