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令和8年(2026)8月24日(月)

 日の出前の本堂前でビクトリー君を呼ぶと、今朝もレインボーちゃんと揃って飛んで来てくれましたよ。

 おはよう、ビクトリー君。

 相変わらず頭の毛が少し乱れたままですね。

 近くでよく観察してみると、どうやら怪我をしている様子はなく、もちろん寝癖というわけでもなさそうです。

 もしかすると、レインボーちゃんとじゃれ合っているうちに突かれてしまったのか、それとも、どこか狭いところへ頭を突っ込んで、羽毛が逆立ってしまったのでしょうかね。

 本人(鳩)はそんなことなどまったく気にしていないようで、いつもの澄ました顔であほまろを見つめておりましたよ。

 でもビクトリー君、その頭、ちょっとだけみっともないですよ。早くいつもの男前に戻ってくださいね。

 私は気になりませんよ。

 そして二羽は、手水場の周りを仲良く飛び回りながら、龍神様の口からお水が流れ出すのを、今か今かと待っていたのでした。

 どうやらビクトリー君もレインボーちゃんも、朝のお参りより先に、まずは一杯のお水が欲しかったようですね。

。

 そこへ今度は、ハート君もやって来ましたよ。

 おはよう、ハート君。

 ところで、パートナーのピースちゃんはどうしたのかな?」

 そう声をかけると、ハート君は赤い目でじっとあほまろを見つめ、

 アイツは寝坊だから、そのうち出て来るでしょ。余計なお世話だよ。

 ちょっと怖い顔で睨まれてしまったので、朝からご機嫌斜めなのでしょうか。それとも、ピースちゃんのことを聞かれて照れてしまったのでしょうかね。鳩にもそれぞれ、触れられたくない朝の事情があるようでしたよ。

 陽が昇る頃になると、今度はゴマちゃんも元気に飛んで来ましたよ。

 まだ足の具合は完全には良くなっていないようですが、空を飛ぶことには問題がないようで、いつものように軽やかに舞い降りてきました。

 着地してからは、やはり少し足をかばっているようにも見えました。

 それでも、あほまろの目の前までやって来ると、

「ほら、もう平気だよ。心配しなくても大丈夫だからね」
 とでも言いたそうに、片足を上げたり下ろしたりしながら、元気いっぱいにステップを踏んで見せてくれましたよ。

 その姿がなんとも健気で、まるであほまろを安心させるために踊ってくれているようでした。

 でもゴマちゃん、無理して元気なふりをしなくても良いんだからね。焦らずゆっくり治して、また両足で元気いっぱい歩き回る姿を見せてくださいね。

 今朝も、ビクトリー君やレインボーちゃん、ハート君、そしてゴマちゃんたちとの楽しい交流を、あほまろはたくさん写真に収めてあげましたよ。

 毎朝顔を合わせていると、ハトたちにもそれぞれ表情や仕草があり、まるで言葉を交わしているように感じることがありますね。

 そんな今朝の仲間たちの表情をいっぱい撮りましたので、ここからは説明抜きで、浅草寺の朝のひとときをゆっくりご覧ください

 観音裏の玉垣の上に、おかあさんカラスが一羽、ぽつんと佇んでおりました。
 おはよう、おかあさんカラス。

 あほまろが声をかけると、こちらをちらりと見てから、

 「か〜」とひと啼き。すると、その声を聞きつけたのでしょうか、ほどなく子ガラスが飛んで来ましたよ。

 ところが、せっかくおかあさんのところへやって来たというのに、子ガラスはほんの少し顔を見せただけで、すぐにどこかへ飛んで行ってしまいましたよ。

 子どもが親から離れ、自分の世界を広げていくのは喜ばしいことなのでしょう。それでも、再びひとりになったおかあさんカラスの姿を見ていると、どことなく寂しそうに見えてしまいましたよ。
 子離れはめでたいことですが、親のほうには、少しばかり寂しい朝が残るものなのかもしれませんね。人間もカラスも、そのあたりは案外同じなのかな。

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