あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記
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令和7年(2025)7月9日(水)旧暦6月15日 友引

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今朝の撮影 Data
SONY α1-2
SONY FE 24-240mm/F3.5-6.3 OSS
iPhone 16ProMAX
現像 Adobe PhotoshopLightroomCC
撮影枚数
637

- 「四万六千日・ほおづき市」が始まりました。 -

日記写真

 今日から浅草寺では「四万六千日・ほおづき市」が始まりました。今年は例年に比べ、ほおづきの出店がやや少ないように感じられます。その一因には、お値段の変化もあるのかもしれません。境内で販売されているほおずき鉢は、ありがたいご利益付きとはいえ、一鉢3,000円。さすがに、これはちょっと手が出にくいという方も増えているようです。ちなみに、町の花屋さんでは、同じようなほおづきが2,000円前後で売られておりますので、なおさら比較されてしまうのかもしれませんね。
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 今朝の境内を彩るのは、夏の風物詩「四万六千日・ほおづき市」。この行事は、7月10日に浅草観音に参拝すると、なんと四万六千日分、つまり約126年分ものご利益があるとされる、ありがた〜い日なのでございますよ。
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 ところがどっこい、世間では今日9日から「ほおづき市」が始まっているものですから、つい、“今日から四万六千日分のご利益があるのだ”と早合点してしまう参拝客も多いのではないでしょうか。
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 しかし、史実をひもとけば、この特別なご利益が授かれるのは、あくまで「7月10日」一日限り。したがって、今日お参りした方は、誠に残念ながら「一日分のご利益」しかいただけないのでございます。
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 まあ、それでも一日分でも充分ありがたいんですけどね。もっとも、あほまろのように毎日参拝していれば、1日くらい誤差のうち、という気もいたしますが。
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 さて、毎年この時期になると、あほまろの中で湧き上がってくる小さな疑問があります。それは「ほおずき」という言葉の表記についてでございますよ。
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 浅草寺の公式看板には、「ほおづき」と表記されておりました。ところが、出店者の看板や貼り紙を見ると、「ほおづき」「ほおずき」「ほうづき」「ほうずき」と、まるで書道大会のようにバリエーション豊か。
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 中には、「鬼灯(きとう)」や「酸漿(さんしょう)」、「法月(ほうづき)」なんて漢字表記まで見かけますが、あれは当て字か、それとも俳号なのかと、ついつい首をひねってしまいます。
 辞書を引いてみると、一般的には「ほおずき」とひらがな表記するのが主流のようですが、それならば、いっそのこと浅草寺様も正式表記を一つに統一してもらいたいものですよね。
 毎朝境内を歩いている者としては、地味に気になるのですよ、こういうのは。
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 ところで、今年の「ほおづき市」は、どうやら出店の数が例年よりもずいぶんと少ないようでございます。本来ならば、色とりどりの鉢が並ぶ屋台が本堂前までずらりと続いていたものですが、今年は宝蔵門前から本堂東側にかけての控えめな展開。 写真00
 観音裏のほおづき問屋さんも、どうやら在庫は少なめとのことで、年々この風景が縮小されていくのを目の当たりにすると、あほまろ、少しだけ寂しさを感じてしまいますよ。
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 ほおずき市の起源は、江戸時代にさかのぼります。発祥の地とされるのは、東京港区の愛宕神社。そこでは、6月23日・24日の「千日詣り」に合わせて市が立ち、ほおずきを煎じて飲むと、子どもの虫封じや大人の持病に効くという信仰が広がったそうです。その信仰がやがて浅草寺にも伝わり、今のような賑やかな市が立つようになったのです。
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 とはいえ、発祥の地・愛宕神社のほうは、時代の流れに押されて、今や数件の屋台が並ぶだけになってしまったと聞きます。伝統行事というものは、時代にあわせて形を変えていくのか、それとも静かに消えていくものなのか。あほまろにはわかりませんが、できることなら、こうした季節の記憶は絶やさずに残ってほしいと願うばかりでございます。
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 さて、10年後、このほおづき市がどうなっているのか、それを見届けることは、あほまろにはもう難しいかもしれません。でも、それでも、今こうして歩きながら記録を残すことで、誰かがこの季節の音や色や匂いを、未来の風の中に思い出してくれたら、そんな嬉しいことはございませんよ。
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「ほおづきや 名前も姿も 揺れながら 残るは記憶 市の灯(ひ)ぼんやり」(阿呆人也)

 この狂歌は、「表記が揺れる“ほおづき”の名」と、「時代とともに数を減らす出店の灯り」、そして「記憶にだけ残るかもしれない未来への不安」を重ねて詠んでみましたよ。
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 ほおづきの出店がやや少ないように感じられる一因には、お値段の変化もあるのかもしれませんね。境内で販売されているほおずき鉢は、ありがたいご利益付きとはいえ、一鉢3,000円では、手が出にくいのかな。ちなみに、昨日までの「朝顔市」では、定価据え置きの2500円でしたよ。
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 物価の上昇が、とうとうこんな季節の風物詩にまで忍び寄ってきたようですよ。ほおづき一鉢3000円。ありがたいご利益付きとはいえ、やはりお財布には響く価格でございますよ。どうしても「これも不景気の影響なのかしら」と、ため息が漏れてしまいます。
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 あほまろは、ずっと日本は物価が安い国だと思っておりました。かつては、海外旅行先で財布のヒモが緩みすぎて後悔するほどでしたからね。ところがどっこい、最近の報道によると、G7の中で日本の物価上昇率が最も高くなっているというではありませんか。これは驚きましたよ。
 要因のひとつには、やはり「コメ」の高騰もあるのでしょうね。日本の食卓の要、いや、あほまろの朝食の命綱ですらある米が高いとなれば、他の食料品も連動して上がっていくのは当然の流れ。さらに円安の影響も加わり、輸入食材や原材料も高くなる。まったく困ったものですよ。
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 一方、欧米では原油価格が今年に入ってから下落傾向にあるというのに、日本ではその恩恵があまり感じられません。なぜかというと、日本のエネルギー価格は政府の規制がかかっているため、原油の価格が下がってもその変化がすぐには反映されない仕組みなのだそうです。皮肉なことですが、ここにも“お上の面影”が残っておりますな。
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 結局、ほおづきの価格も、こうした複合的な物価上昇の流れの中で、しっかりと巻き込まれてしまったのでしょうか。伝統と信仰を担ってきたこの赤い実が、経済の波にまで揺さぶられているかと思うと、なんとも世知辛い話でございます。

「ご利益も 円安値上げに 押されぎみ 鉢に赤玉 一念四万」(阿呆人也)
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 おはようキョエちゃん。今朝も早くから、浅草神社の屋根の上で、あほまろをじっと待っていてくれましたね。
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 その鋭い眼差しは、まるで「何ごとか起きてるぞ」と言わんばかり。目が覚めたら、見慣れた境内がすっかり変わっていて、ちょっと驚いたのでしょう。
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 それもそのはず、浅草寺の境内は、今日から始まる「四万六千日・ほおづき市」の屋台でびっしりと埋め尽くされておりました。
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 まるで、毎年この日に現れる幻の市のように、色とりどりの鉢とテントが、朝の光を反射してきらきらと輝いているのですよ。
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 そして、キョエちゃんの縄張りである浅草神社の方にも、今年は宅急便のテントがどーんと設営されておりましたよ。
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 荷物の集荷や配送の準備で、人間たちは右往左往。まさか、自分たちの神聖な“見張り台”が人間界の物流拠点になるとは、キョエちゃんも思ってもみなかったことでしょうね。
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 それでも、そんな喧騒を見下ろしながら、キョエちゃんは羽根をふるわせ、静かに状況を受け入れている様子でしたよ。
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 さすが、浅草の空を見守るカラス界の知恵袋。今日も一日、どうぞよろしくお願いいたしますね。
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「屋根の上 市のざわめき 見下ろして 羽根で測るよ 人の浮き沈み」(阿呆人也)
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 なんか今年は、屋台も少ないし、お値段も高いのね。カラス界の物価も見直さなきゃって…カア。
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 今朝の日の出は午前4時32分。
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 いつもの境内散歩を終えて戻ってきたら、そこにビクトリー君がじっと佇んでおりましたよ。
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 軽やかに飛び回っている彼ですが、今朝はどこか憂いを帯びた表情で、少し狭くなってしまった境内を恨めしそうに見つめていたのです。
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 ほおづき市の屋台が並んだことで、彼の“舞台”が一部奪われてしまったことに不満があるのかもしれませんね。
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 それでも、気を取り直したのか、やがてビクトリー君は、手水場のまわりを低空飛行でくるりくるりと舞い始めました。
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 狭くても、自分の空間を取り戻そうとするような、そんな気高い一振り。
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 まるで“ここが僕の場所だよ”と主張しているかのような、切なくも美しい朝の踊りでございました。
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 夏のにぎわいは嬉しいけどさ…ぼくのダンスフロア、どこに行っちゃったの?
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「屋台立ち 舞台を奪いし 夏の市 踊る我にも 場所ください」(ビクトリー)
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 合歓の花。
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 今朝はアゲハチョウが密を吸いにやってきました。
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 なんとなく気になる和洋折衷。
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 一見、ちぐはぐなようでいて、どちらも自然の中で静かに調和している。これぞ、現代の浅草が見せる柔らかな“折衷美”かもしれませんね。
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「和の松と 蘭のしとやか 立ち姿 違えど共に 時を彩る」(阿呆人也)
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 今朝の浅草寺境内は、所狭しとほおずき市の屋台がずらりと並び、まるで一夜にして現れた小さな町のようでしたよ。ふだんは静かに参拝できる場所が、今日はすっかり“夏の市”の舞台に変わっておりましたよ。
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 屋台の熱気も、浅草の夏の風物詩。狭くなった境内で、カラスもハトも神様もちょっと窮屈そうにしておられるかもしれませんが、それも年に一度の賑わいですから、我慢しましょうね。 写真00
 ハトのハートチャンも戸惑い気味に舞台の隙間を探しておりましたよ。
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 なんなのこの混雑はと言いたげな目で見つめているようでした。
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 それでも、手水場の中にての乱舞を披露してくれましたよ。
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 明後日には、何もなかったかのように、また静かな朝が戻ってくるのですよ。
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「二日だけ 境内変わる 市の町 過ぎてしまえば 夢か幻」
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 おはよう益美さん。
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 おはようございます。今朝は開門2分半前にやって来た野崎さんと高橋さん。そして、迎えに行った益美さんも。
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 日本のナイチンゲール、瓜生岩子像。
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 夏の境内をご覧下さい。
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 メイプルリーフ。
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 ソメイヨシノ。
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 昨年から落ちずに、いまだに枝にしがみついているソメイヨシノの一枚の葉。いったいどこまで踏ん張ってくれるのかな、頑張ってください。
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「散りそびれ 時の流れに 抗(あらが)いて 幹しがみつく ひとひらの意地」(阿呆人也) 写真00
 おや、今朝の帰り道。ふと見上げると、影向堂の金の鴟尾(しび)の上に、キョエちゃんが凛々しく留まって、あほまろの姿をじっと見送ってくれておりましたよ。
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 その眼差しには、言葉ではない“通じ合い”のようなものが込められているように感じられたのです。
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 さらに、そのすぐあと。近くの銀杏の木に佇んでいたキョエちゃんママが。
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 ふわりと飛んできて、狭い鴟尾の上に並ぶようにして、親子そろっての見送り。カラスというより、まるで神様の使いのような静かな佇まいでした。
 明日も来るよね? 高いところで待ってるから、気をつけて帰ってね、カア〜。
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 熱中症警戒アラートが出てますよ。熱中症のリスクが非常に高くなりますので、こまめな水分補給を心がけるなど熱中症予防を意識的に行ってください。
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 あほまろは日記を終えたら、水分補給を心がけながら「四万六千日・ほおずき市」の様子を見に行ってまいります。
 それでは皆さまも、どうか熱中症に気をつけて、良い一日をお過ごしくださいませ。
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 夕べの睡眠は78%でした。
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 おはようヒロちゃん。
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 玄関で、散歩の帰りを待ってました。
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 今朝の朝の朝食は、タケノコと野菜の煮物にアジの開き。
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 妻のコレクションは、地球は暑くなったので、宇宙に戻る、シルバーさんとイイべさん。
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 昨日の東京スカイツリー。
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 しゅと犬くん。
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 あほまろお帰りなさい。
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 夕べの夜の夕食の晩ご飯は、いなりにのり巻きとトウモロコシ。デザートはアメチェリ。
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 妻のコレクションの音威子府のトメさんとツイギーちゃんが、水分補給で「黒佐藤」を飾ってくれましたよ。いつものんべで困っているのです。
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Memo
iPhone 16 ProMAX

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