あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記
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平成23年3月29日(火)
- 開花宣言は出たけれど・・・ -

日記写真

 ようやく春らしい朝になりましたよ。昨日は、東京でも桜の開花宣言が発表されました。ここ浅草神社のソメイヨシノも今朝は、三輪の開花が見られましたよ。開花から満開までおよそ一週間、これから桜が増え続ける様子も散歩の楽しみのひとつですが・・・、大震災のことを思うと、手放しで喜ぶことも出来ないうようです。
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 大震災から19日目になりました。被災地では賢明な復旧作業が続いているようですが、未だに電気も物資も満足に届いていない避難所もあるようですね。また、

 福島第1原発事故、タービン建屋地下には高濃度の放射性物質を含む水がたまっているのに続き、建屋外の立て坑にも高い線量の水があることが分かり、こうした水の排出が大きな課題になっているようですが、解決のめどがまったく立っていない状況。ますます深刻な事態になってしまったようです。
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 敷地内の土壌から放射性物質のプルトニウムまで検出され、このまま事態が好転しなければ、福島原発事故で避難されている30キロ圏内の方々は永久に自宅に帰ることは出来なくなってしまうかもしれませんね・・・。
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 福島原発の発電が停止されたおかげで、関東一円で計画停電が続いています。都内はまだ計画停電実施地域に入っていませんが、これから夏にかけて停電するかもしれないとのことです。もし、そうなったら、もちろんネットも繋がらず、この日記の更新も出来なくなるでしょう。ま、そうなったら計画停電が終わるまで気長にお待ちください。散歩とカメラは停電には関係が無いので、いつもの記録だけはのんびり続けて行きますよ。
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 関東の電気が足りなくなると、誰もが他の電力会社から融通して貰えば・・・、そうは問屋が卸さない、大きな事情があるのです。すでに何度もテレビで説明されている通り、東日本の50ヘルツと西日本の60ヘルツの周波数の相違があり相互融通は不可能なのです。
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 西と東で明治時代に輸入した国が異なったことから東日本と西日本の周波数の違いが起こってしまったのです。これも、第二次世界大戦直後、復興にあわせて商用電源周波数を統一するという構想がありましたが、復興が急速に進んだことで実現がほぼ不可能になって今に至っているのです。

 (それにしてもあほまろの足の長いこと・・・。関係無いか)
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 周波数の違いは東日本と西日本だけじゃありません。実は、あほまろの故郷、北海道狩太町(現ニセコ町)でも、(たぶん現在は解決されていると思いますが、)町を二分して周波数が違っていたのです。

 狩太町を流れる尻別川の水流を利用した二つの発電所がありました。苫小牧の王子製紙に電気を送る企業発電所で、町の半分がその電気を利用していたのです。王子製紙では関西から移設した機械を稼働するため周波数60ヘルツの発電所が必要と、昭和初期に自社用として設けられたのでした。

 そのため、同じ町内に異なった周波数が混在してしまったワケです。昭和初期は電球が点けば良いので問題は無かったのですが、戦後の復興を終え、神武景気の頃には、豊かさやあこがれの象徴として「白黒テレビ・洗濯機・冷蔵庫」が、「三種の神器」と呼ばれた頃から、徐々に周波数問題が路程し始めたのです。

 特に問題となったのが、モータを使う洗濯機・冷蔵庫などの機器で、回転数が高くなりすぎて発熱も多く発火事故が相次いだのです。それで、町の電気屋さんは二種類の家電製品を用意して対応していたのです。

 今でも思い出して吹き出しそうになることがあるのです。あほまろが小学生低学年の頃、60ヘルツ地区の小学校の校舎正面に大きな時計が取り付けられた時のことです。寄付をした人たちが大勢招待され、あほまろは祖父と一緒に出席したのでした。かなり早めに会場に着いたのですが、急がないと時間な無い時間が無い・・・、何故か係員が焦って走り回っているのです。正午の時報を合図に式典が開始されるための、準備が間に合わないと焦っていたのです。

 それもそのはず新しい時計は電気式だったのです。それも、北海道なので当然50ヘルツ用だったのです。それで、時計の針だけがどんどん進んでしまったんですよね・・・。オープニングパーティの当日に始めて電気を入れたとか、それにしても小学生低学年の記憶に残るほどの珍事件でした。
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 それはそれとして、あほまろも周波数の違いで笑えない出来事がありました。3年前に、京都のマンションを売却し、家財道具を引き上げてきた時のことです。その中には、冷蔵庫・洗濯機・電子レンジ・掃除機等々の家電製品。それが東京に着いて、電気を入れるまで周波数の違いを忘れていたのです。

 結局お金をかけて総て廃棄処分。あぁ、こっちの方が笑える出来事だったのかも。
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