あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記
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平成23年1月18日(火)
- 欄干のない橋 -

日記写真

 寒い寒いとグチを言って暖かくなるワケ無んだけど、やっぱり寒いよね・・・。寒い朝でも、散歩から帰って真っ白になった富士山を望むと気分爽快、シ〜ンと冷え込んだ空気の中、霊峰富士から元気が貰える感じでしたよ。
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 今日は、浅草寺「温座秘法陀羅尼会」の結願日です。今夜、 法会終了と同時に「亡者送り(もうじゃおくり)」が行われるのです。堂内すべての照明が消され、本堂内陀羅尼門から松明を持った2人の「鬼」が現れ、境内各所をめぐるのです。
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 鬼の持つ松明の炎により一切の災厄が浄化されるため、ご信徒の方々は挙って松明の炭を縁起物として持ち帰るのです。こちらはもちろん無料ですが、もっと御利益のある、7日間の「温座秘法陀羅尼会」で修法された「温座秘法陀羅尼札」は、一躰3万円となっております。

 もちろん、あほままろは毎年、無料の炭だけ頂いて来るんだよ。
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 一昨日、JR目白駅で目の不自由な男性がホームから転落して山手線の列車にはねられて死亡しました。上野駅から大塚駅に向かうつもりが乗り越してしまったため、ホームの反対側に乗り換えようとホームの点字ブロックを超えて線路に落ちてしまったようです。

 お亡くなりになった武井実良(42)さんは、パラリンピック種目入りを目指してきた、国内外から尊敬されてきたブラインドテニスの創設者であり、惜しすぎる事故でした。武井実良さんのご冥福をお祈り申し上げます。

 今朝のワイドショーで、この事故を取り上げていました。その中で、視覚障害者の9割がホーム転落経験があるとの専門機関の調査報告に驚きです。「駅のホームは欄干のない橋」と、視覚障害者や盲ろう者たちは、命がけの大変な緊張で、ホームを日々歩いているとのことです。これからは、ホームで目の不自由な方を見かけたら、何かお手伝い出来ないか、近づいて気配りをしてあげましょうね。

 学生時代、あほまろの友人に全盲の女性が居ました、彼女と出掛ける時、駅でいつも呟いていた言葉も「駅のは欄干のない橋みたいで恐い」でしたよ。考えてみたら、橋は(沈ホーム下橋は例外として)、古来から、どの橋にも転落防止の欄干が備えられているのが当たり前ですよね。それよりも危険な場所が駅のホームだってことを気付きながら、鉄道開設以来「欄干のない橋」のままだったことを再認識させられたようです。

 最近、ようやく駅のホーム柵を設置する工事が始まりましたが、完成したのは、山手線の恵比寿駅と目黒駅だけ。しかし、JRは、ホーム柵の導入とセットにワンマン運転の導入も検討されているようです。それじゃ、危険のモグラ叩きみたいじゃないですか。安全は、ホーム柵を設置し車掌もきちんと乗務してこそ、安全性が更に高められるのですよ。

 この問題は、全ての公共交通にいえる事、コスト削減としての人減らしと「安心と安全」は絶対に両立しません。今まで多くの犠牲者を出してきた鉄道事故、そのほとんどが安全よりも利潤追求に走ったことに起因しているのですからね。ワンマン運転などはもっての外、みなさんそう思いませんか。
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