あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記
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平成23年1月12日(水)
- 志摩 -

日記写真

 大阪から志摩に移動して、朝を迎えました。あほまろはここを訪れるたびに想うことがあるのですが、戯言と思って聞いてください。

 世間一般的に「伊勢志摩国立公園」と認識している名所でしょう。しかし、伊勢と志摩の間に位置する鳥羽の地名が無く、鳥羽市での呼称は、「伊勢鳥羽志摩」を主張しているとか。我々から見ると無益な争いにも思えるのですが、卯年だけに犬兎の争いが今年も続くようですね。

 何はともあれ、何処を訪れても景勝優美なところには違いないのですけど・・・。
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 あほまろが宿泊した志摩のホテルは、例の問題になった元簡保の宿を近鉄がバカ安で買い取ったバブリーなホテルではありますが、値段は民間並みでもサービスは簡保のまま。こんなんじゃ、せっかくの景勝優美も半減なんだよな・・・。
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 伊勢志摩地区のお正月の玄関を飾る「笑門来福」注連飾り。蘇民将来(そみんしょうらい)と書かれた物も多く見かけます。 
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 今回の目的は、志摩地区の正月行事。志摩観光協会の事務局長の案内で、志摩市浜島町を訪れてみました。
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 この町は、2004年10月1日に志摩郡阿児町、大王町、磯部町、志摩町と合併し、志摩市浜島町となりましたが、町の文化はそのままに継承されているのです。
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 かつて遠洋漁業で隆盛を誇った漁港町でしたが、排他的経済水域いわゆる200海里制定によって、現在ではその繁栄も衰退してしまった町です。
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 かつての漁港には、レジャーボートの係留が目立っています。
写真00  町内の建物の豪華さにかつての隆盛も伺えるようです。
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 明治時代は、鳥羽地区一番の繁華街として栄え、芝居小屋や遊郭も存在していたとか。もし当時の古地図が有ったら、それを頼りにかつての町並みに思いを馳せてみたくなる町でした。
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 お正月が明けた11日は、「鏡開き」ですね。ここ浜島町の宇気比神社では、今年も古来から続いている「盤の魚」と「弓引き神事」が行われました。その一部を公開しますよ。

 神社の境内に20畳ほどのござが敷かれ、周囲に区長や弓の射手など関係者が座り、中央にまな板を前にして、裃姿と白装束の二人が座って「盤の魚」が始まりました。
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 包丁、真名箸により手を使わずに出世魚「ボラ」を三枚におろし、小さく刻み、ナマスにし列席者氏子に配す行事です。 
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 この役を世襲するのは、井上家の当主と決まっているのです。
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 続いて片肌脱いだ人が、手を使って当たり前のさばきを披露、これは、武士階級の料理人と庶民の料理人を表し、豊漁と安全を祈願するのです。
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 ボラの頭は漁業組合長と区長が頂き、小さく刻まれた身はナマスにして列席者氏子に配ります。この魚を持ち返った氏子は神棚に供え今年一年の無事を祈願するのです。
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 最後に参列者は御神酒で身を清めて「盤の魚」が終了します。
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 盤の魚に参列した氏子のみなさん。
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 盤の魚神事の後に「弓引き神事」が同じ場所で行われます。
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 毎年、町内の中学生2名が射手に選ばれ弓を引きます。
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 裃の片袖姿で堂々たる姿で、大的、小的に対し二本一対の矢を3回ずつ合計24矢を射るのです。
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 最後に射られた「はずし矢」で今年の運勢を占うのだとか。「はずし矢」が射られた直後、的をめがけて子供たちが走りよって、的をめちゃくちゃに壊し立ち去りました。あまりに突然の出来事でしたが、昔は漁師がその矢を買い取って、船のお守りとしたことに由来しているようです。
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 そして、子供たちお待ちかねの餅まきです。
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 射手を勤めた中学生によってお餅が蒔かれます。
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 お年寄りには、直接お裾分け。
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 浜島町の子供たちにとっては、昨日は平日でしたが、伝統行事の日は学校もお休みだったようですね。全国的に伝統行事を全て土日に集中させてしまった昨今ではありますが、やはり、神事だけでも、このように決まった日にちの開催だけは守り続けて欲しいものです。
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 志摩の夕日。
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 残念ながら雲が多く、せっかくの夕日もこの程度でした。
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 その後、志摩市でダウン症の人のアトリエ「アトリエ・エレマン・プレザン」を開く佐藤肇さんと敬子さん夫婦を訪ねましたが、この詳細は後ほど。

 写真は、志摩自然学校代表の生賀さん・佐藤肇さん・観光協会事務局長の竹内さん。
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Memo
LEICA S2
SUMMARIT-S 35mmF2.5 ASPH
SUMMARIT-S 70mmF2.5 ASPH
APO-MACRO-SUMMARIT-S 120mmF2.5


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