
ナナちゃんおはよ〜にゃ〜ん!

ヒロちゃん、いつも目を細めて走って来るんだよ。

逢えてうれしい証拠なんだよね。

スリスリスリスリ。

ナナちゃんもスリスリスリスリ。

ほっぺにちゅ〜。

最初に挨拶、とっても微笑ましいんですよ。

今朝のヒロちゃん、ナナちゃんのおっぱい探さなかったね。

きっと、おっぱい吸っても出ないってことが判ったんだよ。

おまえら、また仲良くしてる・・・。近寄って来るのって、ドラちゃんの焼きもちなんだよ。

ヒロちゃん何か言われてた。

ドラちゃん判りましたよすみませんと、後ろを向いて舌出した。

ヒロちゃん、ドラちゃんに何を言われても、やっぱりナナちゃん大好き。

それより、年寄りのクロちゃんにも優しくしてやれよ。

ヒロちゃん、いつもクロちゃんには優しく接してるよ〜だ。アッカンベーと、また舌出した。

あほまろだって、もう半年もヒロちゃんと付き合っているから、ヒロちゃんが何を考えているのか、態度で判るんだよ。

クロちゃんの傷、だいぶ治ってきましたね。

今朝もきかん坊のシンドラが来てたんだけど、みんなで追い出したんだよ。

あいつ、いつも平和地蔵尊で暮らしているんだよね・・・。

今度、見付けたらナナちゃんも追い出すのを手伝ってね。

でも、ナナちゃんはシンドラの猫パンチが恐いんだよ。

もう何度もやられてるし・・・、

クロちゃん、ヒナちゃんに驚いて逃げちゃったね。

ヒナちゃんは悪さしないのに・・・。

こっちにチロちゃん。

チロちゃんもナナちゃんとヒロちゃんが気になってるんだよ。

ほ〜ら、スリスリ・・・。もっと、焼きもち焼かせちゃおっと。

ヒロちゃんまた舌出してるし・・・。

境内の猫ちゃんたちは、みんな仲良く団結しないといけないのにね・・・。

ほんとだよ、いい気になってると、誰も助けてくれないぞ。

ドラちゃんは、いつもみんなを見守ってあげてるっての、ヒロちゃんだって知ってるくせに。

ナナちゃんが来ると、そんなこと忘れて夢中になってしまうんだから。

そうだよ、ヒロちゃんは野良猫らしく暮らさなければいけないんだよ。

野良猫が飼い犬と仲良くするなんて、三社さまの神様だって信じてくれないよ。

信じて貰わなくても良いけど、仲が良いってことだけはほんとなんだよね。それも、きっと、ナナちゃんが神がかりの犬ってことなのかもね。

ま、ドラちゃんには関係無いけど、勝手に想像してなさいよ。

ハナちゃんにだって関係無いわよ。

ちぇ、みんなしてヒロちゃんのことバカにしやがって・・・。

あ、ナナちゃんもう時間なんだ。バイバイ、明日も逢おうね。

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