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平成21年5月4日(月)


『牛島の藤』
 今年こそは藤の満開を見に行かなくちゃ。思い立ったが吉日、昨日は国の特別天然記念保存木とされている春日部「牛島の藤」を見に行ってきました。
写真00 昭和三年一月文部省より天然記念物に指定。昭和三十年八月二十二日文化財保護法により改めて国の指定となった特別天然記念保存木です。
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 樹齢千二百余年、根まわり十平方メートル、花房の長さは最も長い物で二メートルにもなるようです。
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 今年最高の状態(八分咲き)は5月1日だったようですが、三日経ってもまだ見頃が続いていました。
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 園内の案内では、花の色が落ちてきたとおっしゃってましたが、どうしてまだまだ。
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 今年は連日の高温のため、例年よりも開花が早まってしまったようです。
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 藤は、マメ科のつる性の落葉木本なので、花を房状に垂れ下げて咲かせるのです。
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 埼玉県春日部市の花は、日本一の藤棚にちなんで「藤の花」です。
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 現在、「牛島の藤」は私有地ではありますが、特別天然記念物に指定されていることから、東武鉄道野田線の駅名も「藤の牛島」となっています。
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 藤棚だけでなく、手入れが行き届いた庭園も見事ですよ。
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 藤棚の中心には根本から数本に分かれた巨木が植わり、周囲に伸びた枝は700平方メートルにもなっているのです。このような藤棚が園内に3ヶ所あるのです。
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 庭園は総面積2ha、平安時代から続いている藤棚はいったいどれほどの方々が愛でたのでしょう。
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 牛島の藤は国指定特別天然記念物ですが、春日大社の砂ずりの藤は世界遺産に指定されています。機会が有ったらそちらも見てみたいですね。
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 藤をあしらった家紋には、上り藤、下り藤、一つ藤巴、藤輪、利久藤、遠藤、三追い藤などがあります。また、公家の喪服にもちいられた藤衣、フジの花序をかたどった花簪等々、古来から藤の花は人々を癒してくれているのです。
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 「藤の花は、しなひ長く、色濃く咲きたる、いとめでたし」(枕草子)
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 藤の異名として、「さのかたのはな」「むらさきぐさ」「まつみぐさ」「ふたきぐさ」「まつなぐさ」などもありますね。
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 藤棚の下でポーズをとるみなさん、高貴な美人に見えてしまいますよ。
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 アヤメも見頃でした。
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 藤棚の入り口付近に咲いていたボタンの花です。まるで、「花札」を絵に描いたようなボタンでしたよ。
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 路傍の花もいと愛でたし。
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 昨日は、久々に自然を満喫。浅草から東武野田線「藤の牛島駅」までは、片道45分ほど、思ったよりも近かったんですよ。
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使用機材
Canon EOS1DsMk3
Canon EF14mm F2.8L USM
Canon EF16-35mm F2.8L II USM
Canon EF34-70mm F2.8L USM
Canon EF70-300mm F4.5-5.6 DO IS USM
撮影枚数245枚




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