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あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成18年12月2日 (土) 旧暦10月12日先負

- 浅草と羽子板 -

日記


『今朝の浅草』
 ちょっと肌寒い朝になりました。あほまろはたいして寒さは感じないのですが、モモちゃんの身体が小刻みに震えているのできっと寒いのでしょう。震えも出発して5分も経つと治まり、その後はあほまろを引っ張るかのように元気に歩きだすのです。犬って猫と違って寒さにはめっぽう強いんですよね。
 子供の頃、北海道で飼っていた犬、吹雪の夜でも外で寝てましたよ。朝になって犬小屋がスッポリ雪で覆われスコップで掘り出したこともあったっけ。そんなことお構いなしでいつも元気に雪の中を走り回っていたのです。とはいっても、モモちゃんは家の中で暮らすのが当たり前になってしまった犬なのでそこまで過酷な条件には絶えられないでしょうけど、真冬にだって暖房の無いあほまろの書斎で丸まって寝ているのです。過保護に成らないように育てたので風邪なんてひきませんよ。

 冬になると、近所の居酒屋からジンギスカンの臭いが漂っていました。あほまろが子供の頃の北海道の話です。いつも臭いだけ、でも“大人になってお金を儲けるようになったら、毎日ジンギスカンを食べてやるぞ”なんて思ってもいました。しかし高校を卒業してすぐに上京してしまったことで、大人になっても毎日ジンギスカンが食べられる環境が無くなってしまったのです。しかし、最近は健康食ブームでジンギスカンが全国的に有名になってきました。そのおかげで北海道に行かなくてもジンギスカンが食べられるようになったのです。でも、本場の人間に言わせれば何処もまがい物なんですよ。まるで、外国の日本食レストランで寿司と一緒にステーキを食べさせられるような違和感もあるのです。肉に変わりは無いのですけど、タレと焼き方、それよりも雰囲気が違っているのでしょうかね。

 浅草にもジンギスカンを食べさせるお店が出来始めました。その中であほまろがお勧めのお店は、松屋浅草の裏手にひっそりと佇むジンギスカンの「ラム屋」さんです。ここだけが北海道風の生肉を食べさせてくれるお店なのです。みなさんはジンギスカンといえば、味付けジンギスカンを思い浮かべるでしょう。下味をつけると、羊肉特有の臭みが抑えられるのが味付けの特徴なのですが、通はやっぱり生じゃなくちゃジンギスカンと言えないのです。臭みこそがジンギスカンの特徴なのですからね。なぎら健壱さんもお勧めのお店ですよ。浅草に来た時は、ぜひお試しあれ。
 でもね、ちょっと奥まっていて解りにくい場所なので、なぎらさんや仲間と一緒にもっともっと解りにくさを強調する存在にしてあげなくっちゃね。今回はあえて場所を教えませんけど、喰いたい人は探してみてね。

 今月の17〜19日、浅草観音様の境内に江戸時代のままの風物詩「羽子板市」が展開されます。昔は、師走の東京の各所に同じような「羽子板市」が立ち並び、女性たちはひいき役者の当り狂言の羽子板を求めたとの記録が残っていますが、現在ではここ浅草寺だけの行事になってしまいましたね。
 この「市」とは、神社仏閣の縁の日や参詣人が多く集まる日に、近郷在住の人々が日常生活用品を商うために自然発生した商売で、「歳の市」とはその歳の最後の市なのです。
江戸の歳の市は浅草が最も古く、万治元(1659)年両国橋が架けられた頃にはすでに行われていたのです。浅草寺の「羽子板市」が始まったのもその頃でした。
 花鳥風月や殿上人、左義長(悪魔を払う正月の儀式)を描いた羽子板は、江戸時代後期、歌舞伎の興隆とともに、役者絵を押絵を用いて取りつけるようになり、現在にいたっているのです。
 今年は、戦後の羽子板組合が創立されて60周年記念の年です。浅草寺境内には、「東京歳の市羽子板商組合」によって奉納された超特大3メートルの「連獅子」特大押絵羽子板が飾られました。組合の方によると、この羽子板は過去に例の無い大きさでギネス物と自慢してました。大羽子板は、これから「羽子板市」終わるまで本堂内に飾られるそうです。ぜひご覧になってみてください。
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『今朝の雷門』
 雷門前に今年最後のイベント「羽子板市」の幟が並びました。仲見世のお正月飾りと一緒に見ていると、本当に今年も終わってしまうって実感が・・・。
   
 
   
  
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『今朝の一写』
 浅草寺本堂前で、お祝いで奉納される酒樽を飾る枠が造られています。身軽な鳶の方が簡単そうに足場を歩き回っていますが、恐くは無いのでしょうかね・・・。作業をしている場所まででも、地上10メートルはありましたよ。こんな光景も浅草の年末なのです。
  
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『今朝の境内』
 これが話題の特大羽子板です。高さ3メートル重量50キロのギネスものです。
   
 仲見世の飾りが総て揃いましたね。昨日はちょうどこの絵馬を取り付けている所でしたね。ところで、「絵馬」とは馬が描かれた木の板を指すのですけど、イノシシでも
「絵馬」と表現して良いのでしょうか。
 昔、馬は高価でなかなか献納できない動物でした。献納された寺社の側でも馬の世話をするのが大変でなことです。そのため、馬を奉納できない者は次第に木や紙、土で作った馬の像で代用するようになり、平安時代中期から板に描いた馬の絵で代えられるようになったのが
「絵馬」の始まりなのです。
   
 「羽子板市」の幟も加わると、派手で賑やかな参道になりましたね。
   
 天気晴朗なれど気温は低し。ここまで来るとモモちゃんも震えることなく元気ですよ。
   
 浅草神社も
「羽子板市」の幟に囲まれます。
   
 サスガに浅草神社の中には幟はありません。
   
 中には、落ち葉が積もるだけ。
   
 おや、絵馬額に千羽鶴が奉納されました。どんなお願いを込めたのでしょうね。
   

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 浅草に直接関係の無いお話も多いですが。ここは、あほまろの呟きですかね。

『今朝の余談』

 今朝の観光客です。雷門前で根津・千駄木のガイドブックに見入ってますよ。“何処に行きたいの?”、と聞いてみると“根岸2丁目のギャラリー○○”、“ん、根岸2丁目って歩いて行くには遠すぎますよ”、“だって、浅草の近くだって言ってたのよ”。名古屋から来たお嬢さんたちにとっては浅草と根岸は近所といえば近所なのだが・・・。
   

 “ハングゥサラニカ、カムサンサムソンロッテリアニダ〜”、元気な韓国からの観光客です。モモちゃんを見て、“テーダニかわいいニダ”ですって。
   

 “ニイハオマー、チートイツァイチェ〜ン”、はいはい、おじさんが撮ってあげましょう。何、そんなこと
言って無いって。台湾からの旅行者です。
   
 そしてお馴染み自転車姿。最近、なんとなく自転車を撮らなければ気が済まなくなってしまったあほまろなんですよ。
   

今朝の写真
CANON EOS-30D,CANON ZOOM EFS10-22 F3.5-4.5 / EFS17-85 F4/5.6 IS
撮影枚数89枚


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