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あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成18年9月4日 (月) 旧暦閏7月12日赤口

- 本当に高い天でしたよ -

日記


『今朝の浅草』
 浅草は連日秋晴れが続いてます。今朝も開けっ放しの窓から吹き込んでくる秋の風で夢から覚めたのでした。もう、肌寒さをも感じてしまう季節になってしまったんですね・・・、でも、モモちゃんはとっても気持ちよさそうに歩いてましたよ。
 空は青く澄んでいるだけで、何の話題も無い朝の散歩、浅草神社の猫が観音堂に遊びに来ています。人なつっこくて、犬にもなついている可愛い猫なのです。

 「ポチ袋」で卒論を書きたい。昨日、京都の学生さんが文扇堂の荒井さんと一緒に、あほまろの秘密基地に訪ねてきました。ポチ袋とは、ご祝儀やお年玉を入れる袋であることは誰もが知るところなのです。ポチ袋の意匠に関する書籍は数冊出版されてはいるのですが、これが何時、どの様に出回り始めたのかとなると、話は変わってくるのです。
 そもそも、古来から日本では志(こころざし)を包む「おひねり」という習慣がありました。その起原は、神仏に供えるためのお米を白紙に包んでひねったもの。それが貨幣の流通によって次第に銭が入れられるようになり、明治以降は西洋から伝わった現在の封筒形へと変化してきたのです。

 「ポチ袋」のポチに関して様々な解釈がなされています。広辞苑によると「点袋」と漢字で表記され、「祝儀やお年玉を入れる、小さい熨斗(のし)袋」とされていますが、その起源には触れていません。気になって色々と調べてみたのですが、「ポチ」の語源を知ることはできませんでした。ただ、小さい物を表す言葉であることがなんとなく解るのは、フランス語の「プチ」から、犬の「ポチ」と同様に小さくて可愛らしいもの、不足の気持ちを表す接尾後の「これっぽっち」から、また、少しずつ行うさまを表す「ぽちぽち売れている」ってのも似たような言葉ですね。何はともあれ、きちんとした定義が見あたらないってことは、自然発生的に出来上がった言葉と解釈したいのですが・・・。

 この「ポチ」、あほまろのコレクションの基本となったのは、10年ほど前に神田の古書市入札会で偶然見かけた元東京大学教授の故田宮氏のコレクションアルバム6冊でした。このアルバムに貼られた物は総て交換会用のポチ袋、ほとんどが6枚組みのシリーズ物で、中にはそれらを納めた外袋まで残っています。意匠は、歌舞伎役者や演目を題材にした物が多いのですが、中には大正ロマンチシズム高畠華宵の手によるものや、竹久夢二など昭和初期を代表するデザインナーも「ポチ袋」を手がけているのです。

 デザイナーものを最初に手がけたのは、京都の「さくらい屋」でしたが、昭和の初めに京都の印刷屋「びょんぴょん堂」が千社札の交換会からヒントを得て始めたのが、この祝儀袋交換会。後に東京にもその交換会が伝わり紙問屋で有名な「榛原」「鳩居堂」でも創られるようになったのです。学生を連れて来た、荒井氏によると、“扇では、京都の意匠は全体に絵を配すのに対して、江戸ものは適度な空き地を設けている”、そう言われて「ポチ袋」を見直すと、なるほど・・・、納得しましたよ。どっちかというと、あほまろの頭の中では、京都がスッキリ、江戸がゴチャゴチャイメージ、間違っていたんですね。

 前にも述べたように、「ポチ袋」の本来の目的は「志を包む」
ものでしたが、交換会用のものは集めて楽しむもの。小さな袋の表面に、それぞれがシャレと粋を木版刷りで創り上げたもの、もったいなくて本来の目的には使えなかったのでしょう。
   

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『今朝の雷門』
 台東区では、健康のために朝の散歩を奨励しています。毎朝、浅草寺境内でお逢いするお揃いの白いジャージ姿、これって申請をすれば台東区から頂けるのでしょうかね・・・。写真とは関係の無い記述のように思われるでしょうけど、奥からその一行が歩いて来ているのです。
   
   
  
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『今朝の一写』
 特に気に入った写真が撮れなかったので、あほまろとモモちゃんのツーショットでごめんなさいね。
  
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『今朝の境内』
 仲見世で作業をする車が停まっています。確かあそこのシャッターはすでに終わったはず・・・、なんだエアコンの取り替え作業でしたか。手前のシャッターには、まだ絵が残ってますよ。
   
 
   
 秋の空は高く、青く澄んでいます。気持ちの良い空気をいっぱい吸い込んで、さて、もう少し歩きましょうね。
   
 モモちゃんと同じ柴犬を連れてお詣りをしている旦那、犬が早く行こうよってリードを引っ張ってますね。7年前に越して来たばかりの頃のモモちゃんも、このように停まるのを嫌がってましたよ。
   
 浅草神社です。
   
 凄いですね、奇蹟ですね。13個のプランターと石油缶の内、8個に実が成りましたよ。先月末にはひ弱な苗を見て絶対に育たないと思っていたのですけどね・・・。さすがに神田ですね。
   
 実るほど頭の下がる稲穂かな・・・。を実践してきましたよ。
   
 実りの秋が楽しみです。
   
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 浅草に直接関係の無いお話も多いですが。ここは、あほまろの呟きですかね。

『今朝の余談』
 “一個1円にもならなくなったよ”
、毎朝、ゴミ箱からアルミ缶を集めているおっちゃんが嘆いてました。以前は一個1円で仲買人が買ってくれたのが、今月から買い取り価格が半分になってしまったそうです。“だからといって、止める訳にもいかないし、これしか出来ないからね・・・”、今日もせっせと集めています。全部で500個は集まったかな。
   


今朝の写真
Panasonic DMC-L1 LEICA D VARIO-ELMARIT F2.8-3.5 14-50mm
OLYMPUS ZUIKO Digital 7-14mm F4 / 50-200mm F2.8-3.5

撮影枚数53枚

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