あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成18年8月20日 (日) 旧暦7月27日先負

- 寅さんで街興し -

日記


『今朝の浅草』
 暑いですね〜。朝7時の段階で、すでに30度を上回っているのです。まだ低いのにもかかわらずジリジリ照りつける太陽の光。今朝の散歩は、モモちゃんの尻尾が上がることは無かったようです。体調は尻尾で知ることができるのですよ。

 浅草の街でフウテンの寅さんを見かけた方、いらっしゃいますよね。あほまろも
時々お目にかかるのです。顔は似ていないのですが、格好は誰が見てもフウテンの寅さんそっくりで、目的も無く雷門通りから六区通りを行ったり来たりしているのです。

 今朝、偶然に寅さんの着替えに遭遇しました。寅さんのバッグを持ったサラリーマン風の男性が、仲見世会館の脇の路地に入っていったので、もしや、と思って後をつけてみたのです。路地に入ると素早く服を脱ぎ、寅さんバッグの中からフウテンの洋服を取り出し身に付けたのです。そして、今まで着ていたものをバッグに詰め込んで変身終了。おみごとと言うか、慣れているっていうか、変身に費やした時間は僅か1〜2分。格好が寅さんになると、性格までも違ってしまうんですね。爪楊枝をくわえながらモモちゃんに向かって、“いや〜、元気な犬してるね・・・”、寅さん口調でしたよ。

 フウテンの寅といえば、故渥美清さんが少年、青年期を過ごした板橋区で今秋、没後十年を機に生前をしのぶパネル展や映画上映会を区が開催されるそうです。葛飾柴又のイメージが強い渥美清さんですが、板橋区ってイメージは、彼にとってマイナスイメージにも感じてしまいますね。渥美清さんが通った志村第一尋常小学校(現志村第一小学校)には、渥美さんが写っている卒業アルバムなど、ゆかりの品を空き教室に展示した「寅さんふれあいルーム」も公開されているそうです。
 「男はつらいよ」で撮影を行った全国各地のロケ地の多くが、寅さんを利用した街興し運動が行われています。
 たとえば、岡山県の高梁市では映画48回の連作のうち全国で唯一2度に渡って登場した街を全面に、「寅さんが帰る街」として、寅さんが宿泊した旅館の中には記念館と称し、あたかも寅さんは実在の人物で有ったかのような錯覚すら感じてしまう展示を行っているのです。妹の旦那の故郷との設定によって、旦那「ひろし」が幼少の頃に使ったカバンや教科書なんてのも展示されていたのですよ。

 空想と現実が入り乱れてしまったような田舎のロケ地は別としても、ここ浅草ではしょっちゅう撮影が行われているというのに、特にそれを売りにしている場所は無いようです。それよりも、浅草の飲食店に必要なのは、何々テレビで取材されたとか、何々雑誌に紹介されたって表示だけがやたら目立っています。紹介されたからといって決して美味し訳じゃ無いお店も多いようなので、ご注意くださいね。

 今朝の寅さんもよっぽど浅草が好きなようで、そういう有名店には必ず入っているようで、ボロボロになったポケットアルバムに変色しかけたポラロイドがいっぱい並んでいましたよ。お店でお会計をするとき、500円札を一枚放り出して、“おつりは要らないよ、お孫さんにあめ玉の一つでも買ってあげな”、って言うんでしょうかね・・・。
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『今朝の雷門』
 ジリジリ照りつける太陽の暑いこと、ここまで来るだけで汗ビッショリになってしまいましたよ。
   
 
   
  
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『今朝の一写』
 アメリカ人の親子連れ、男の子が浅草神社の手水場で水を飲もうとしています。それを見て慌てて飛んできた通訳のおばちゃん、“Stop! suffer from dysentery.
、子供“Does God make it dysentery?”、おばちゃん大げさだよ。「dysentery」って赤痢のことだよ。ここは井戸水ですけど、神様はそこまでひどいことはしませんよ・・・。
  
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『今朝の境内』
 ここ向前の庭も定点観測の一つなのです。毎朝欠かさずに撮ってますよ。
   
 ジリジリ暑さを感じる光景を撮ってみましたが・・・、境内は暑さに拍車をかけるかのように、セミの鳴き声がうるさいよ・・・。
   
   
 浅草神社も暑いよ・・・。
   
 浅草の神田、まだ穂が出来ないようです。昨年は確か20頃に穂が出てきたような・・・。今年は早めにお片づけってことになってしまうのでしょうね。
   
 夏の異常気象は、本物の田んぼでも深刻な問題になっているようです。
   
   
 鎮護堂のお庭もセミが暑さに拍車をかけていました。
   
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 浅草に直接関係の無いお話も多いですが。ここは、あほまろの呟きですかね。

『今朝の余談』
 観音裏のみちびき花の辻商店街で「みちびきまつり」が開催されました。
   
 開会に先立ち、みちびき地蔵尊にお詣りをした芸者さんと富士小学校のみなさんによるパレードが行われました。こらから始まるイベントのコースを清めるかのように、芸者さんたちが道路に花を撒いて歩いたのです。風流ですね。
   

 イベントお決まりのお偉いさんたちによる退屈なご挨拶が済むと、地元富士小学校5年生と父兄のみなさんによる恒例ソーラン踊りに続き、江戸太神楽(翁家小花・鏡味仙花)・かっぽれ踊り(桜川ぴん助社中)・新内流し(春日とよせい吉社中)と、江戸の風情を残す浅草を演出してくれたのです。
 写真の新内のお師匠さんは春日とよせいさん82才、お隣のお孫さんと二人で「蘭蝶」を唄いながら見番前を流したのでした。
   

 奥の細道・象潟や・・・、の句で有名な秋田の象潟由縁のここ象潟一町会では、俳句通りでも有名です。投句箱に寄られた一般公募による俳句入選作の発表と、句に合わせた作舞も披露されました。作舞:藤間章作・振付:花柳輔太朗振付・演奏:東川光夫・和田啓・常味裕司ほか。踊りは浅草の芸者さんたちです。
   
 舞台の最後は、浅草芸妓連による浅草太鼓。節浅草名物・さわぎ等お馴染みの曲を奏でてくれました。
   
 今年の目玉は、越中富山の「おわら風の盆」です。全国各地に郷里のまつりを紹介している、首都圏在住の富山出身者らで構成される40名の踊り手とお囃子が、柳通りを練り歩いたのです。
   
   
   
 フィナーレは、越中おはら節を皆で輪になって踊るのです。始めての踊りに、浅草芸者のみなさんも戸惑っていましたよ。
   
 先生の指導で、踊りの練習。一般の方も混じって会場狭しと踊りの輪ができたのでした。
   


今朝の写真
Panasonic DMC-L1 VARIO-ELMARIT F2.8-3.5 14-15 / OLYMPUS ZUIKO D F4 7-14
撮影枚数92枚
昨夜の写真
CANON EOS-1 DsMK2,CANON ZOOM 17-35 28-70 70-200IS 各F2.8
撮影枚数914枚