あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成18年7月15日 (土) 旧暦6月20日先勝

- お中元にご用心 -

日記


『今朝の浅草』
 毎日同じような書き出しになってしまいますが、今朝も暑くて蒸してます。そんなこと誰に文句をいっても始まらないのでしょうけど、近所の方々との挨拶で、ついついぼやいてしまいますよね。みなさん、“おはよう”の前に“暑いですね”ってのが付いてしまうんですよ。“いや〜暑いですね、おはようございます”ってね。

 この時期は、宅急便や佐川急便の配達の方々はお中元の配達で忙しく走り回っています。2月前まで、彼等はトラックを拠点に配達を行っていたのですが、先月の民間駐車管理員の導入によって、ちょっとでも車を離れたら駐車違反になってしまうようになったので、安全な場所にトラックを停め、そこから昔よりも大きな台車に地区別に荷物を移し替えて配達をしているのです。
 今朝も早朝から大きな台車を押しながらお中元の品物を届けています。でもね、荷物を満載した台車を路上に置いたままでマンションやビルに入っていく係員。これって、とっても危険なのですよ。

 先日も、上野の広小路でとんでもない光景を目撃したことがあります。配達員がビルに入った瞬間を見計らったかのように、2〜3人の浮浪車風の連中が、台車から数個の荷物を盗んで逃げたのです。ちょうどお中元の時期とあって、ビールやお酒が目当てだったのでしょう。それを目撃していた通行人が携帯電話で110番をしたのですが、そのやりとりがまたかったるいのです。まず、通報者の名前と住所を聞かれ、その後犯罪場所は何処で、どんな人が何を盗んだのか。せっかく親切心で通報そてあげているというのに、110番の対応を側で聞いていた連中みんなで呆れてしまいました。そうこうしているうちに配達員がビルから出来て来て慌てふためいていましたよ。

 盗る方も悪いが、路上に置き去りにしていく配達員も悪いのでしょう。急いでいたので、その結末を確かめることは出来ませんでしたが、ここ浅草でも配達員は無神経に台車を放置したままでビルの中に入っていく姿を毎日のように見かけるのです。宅急便だけじゃ無く、郵便局員も自転車を放置したままで配達してますよね。

 世知辛い世の中、特にお中元の荷物が多くなるこの時期くらいは、二名体制で配達をするようにはならないのでしょうかね。上野の出来事を思い出し、いつも気になって見ているのです。
 
 そもそも、お中元とは、この半年間無事生存したことを祝って祖先の霊を供養する日を言うのです。 本来は「正月15日の上元」、「7月15日を中元」、「10月15日の下元」を合わせて「三元」とした中国の仕来りが伝わったもので、日本では「盂蘭盆会」と日が重なることから、祖先の霊を供養し、お世話になった人等に贈り物をする「お中元」に変化したのだそうです。

 そんな訳で、今日は「中元の日」なのです。

 この時期になると、あほまろの楽しみは「新子」。コハダの子供が市場に出回るのですよ。子供といってもまだ体長3〜5センチほどの小魚ですが、これを普通の魚と同じように開いて骨を抜き、さっと酢を通して食べるのです。“あ〜、夏だね・・・”、とっても幸せにさせてくれる夏の風物詩なんです。
 昨日の昼過ぎ、いつもの寿司屋「野八」の若大将が、今年初めての「新子」が入ったことを電話で知らされ、とっても気になっていたのです。でも、息子がしゃぶしゃぶが食べたいと言い出したので、残念ながらお寿司屋さんには行かずに、近所の高級しゃぶしゃぶ屋さんで、息子の独身最後の晩餐を家族4人で過ごしたのですが・・・。
 やっぱり気になって、帰りに一人で「野八」に行ってしまいましたよ。奇麗にさばかれ、お皿の上に13個も整列した「新子」、軽く酢を通してあるので、ちょっとわさびを乗せてそのまま頂くのが通。出始めの時期は、市場で1キロ5〜8万円もする高級魚なのだそうですよ。“あ〜、夏だね・・・”
------○------

『今朝の雷門』
 “浅草寺は何処ですか?”って聞いているのかな。お巡りさんが仲見世を指差して、真っ直ぐですよって言ってるみたいですね。先日、お巡りさんが言ってました。この交番で場所を訪ねる人の中に、毎日必ず“雷門は何処ですか”って聞いてくる人が何人も居るのだそうです。そんな時には、“このお隣ですよ”と教えてあげると、みなさんキョトンとした顔をするそうです。何か、バカにされたかのようにね。
   

   

------○------

『今朝の一写』
 暑いので、犬も散歩をさせる方も日陰を選んで歩いています。今朝は、青空が広がり炎天下は燃えるような暑さなのです。アスファルトも焼けているので、お互いにちょっとでも日陰になっている所を歩かせましょうね。モモちゃんも日陰を歩いて来る大きな犬の通過待ちでした。
  

------○------
『今朝の境内』
 ほらね、写真では奇麗な青空ですが、炎天下は猛暑なのです。
   
 盂蘭盆会の今日は、早朝のお詣りに訪れる方も普段より多いですね。
   
 浅草神社、ここで息子が式を挙げるのです。
   
 「神田」とは関係無いことですが、知り合いの息子が神田神社で結婚式を挙げた時の記念品が御神輿の格好をした時計だったのを覚えています。浅草神社には、そんな粋な記念品が有るのでしょうかね。
   
 週末は一攫千金を夢見る方で場外馬券所が混雑します。といっても、場外馬券場は週末しか開催していないのですけどね(笑)。
   
 暑い朝は水を打ちましょう。いつものお蕎麦屋さんも涼を求めてしょうちゅう水を打っているのですが、今朝の猛暑では、効果を感じませんね。

   
 う〜ん、暑苦しい伝法院通りだよね。
   
 暑苦しく熟した弁天山の梅の実ですね。
   
------○-----
 浅草に直接関係の無いお話も多いですが。ここは、あほまろの呟きですかね。
『今朝の余談』  
 「縄のれん」とは、江戸時代から居酒屋や一膳飯屋などの異名ですね。これは、大店のように立派に染め抜いたのれんを架けることが出来ない小さなお店が、縄を編んだ物で、のれんの代用にしたのが始まりといわれています。
 今ではどんな小さなお店でも、しっかりとお店の名前を染め込んだのれんを架けてますけど、そんな時代にあえて縄のれんってのも、下町の雰囲気に似合ってますよね。このお店は花やしき通りのお好み焼き屋さんなのです。たとえ縄のれんであっても、閉店後は
仕舞った方が良いんじゃないのでしょうかね・・・。
   
 古物商、古着商、雑貨商、革細工・・・、いったい何屋さんと呼ぶのが適当なのか、言葉が見付からない、縄のれんのお店の向かいのお店です。
   


今朝の写真
CANON EOS-30D,CANON ZOOM EFS10-22 F3.5-4.5 / EFS17-85 F4/5.6 IS
撮影枚数68枚