あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成18年7月10日 (月) 旧暦6月15日友引

- 今日が本当の四万六千日 -

日記


『今朝の浅草』
 “景気が戻って来たのかね”、昨日の日曜日は予想をはるかに超えたお客さんが浅草寺を訪れたそうです。知り合いの業者の方も喜んでいましたが、それよりも心配なのが、北朝鮮の態度です。昨夜の平壌からの金正日の言葉、「報復には報復で、全面戦争には全面戦争で応える・・・」、冗談じゃ無いよ。報復を仕掛けて来たのはアンタじゃないのか。それにしても、まるで負け犬の遠吠えのような稚拙な表明、「バカは死ななきゃ直らない」ってか。

 浅草寺の「ほうづき市」は昨日と今日の二日間だけですが、今日が、参詣した者には四万六千日参詣したのと同じご利益と功徳があるとされる「四万六千日」なのです。ですから、昨日の日曜日に参詣した方々、残念ながらただの一回だけ野御利益ってことになるんですよ。あほまろとモモちゃん、早々と四万六千日の功徳を授かり、おまけに雷避けも頂いてきたのですよ。
 考えてみたら、あほまろとモモちゃんは観音様からいったいどれほどの功徳を授かっているのでしょう。少なくても浅草に越して来て7回目の「四万六千日」ですから、これだけで三十二万二千日、それと毎朝のお詣り約2500回を加えると324500日になってしまうのです。年に直すと889年ですよ。更にあほまろは、浅草に引っ越して来る前から何度も来ているので、まだまだ多くなってしまうのでしょう。
 どんなに功徳を授かったとしても、そんな長生きできるわけ無いっていうのに、これからも毎日参詣を続けていくのでしょうね。人間と犬は、有りがたいことに、死ぬまで生きることになっているのですから。一生無病息災で過ごせますようにとだけお願いしているのですよ。
 そうそう、この「無病息災」って言葉、広辞苑では「まったく病気をせず健康であること」と書かれていますが、江戸時代の初期には「無雹息菜」と書かれているのです。この意味は、雹(ひょう:積乱雲から降ってくる氷塊で、夏期に多く、畑作物や家畜に害を与える)が無く、野菜(畑)が息づく(育つ)って意味だったのが、いつの間にか今の漢字に変化してしまったのです。意味的には「無雹息菜」の方が実感湧きますね。
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『今朝の雷門』
 “ありがとう”、流暢な日本語で仲見世の通行人に笑顔で挨拶をする西洋人のオジサン、何が“ありがとう”なのかを訪ねると、ワールドカップでイタリアを応援してくれて“ありがとう”なのですって。彼は日本人の奥さんと日本で暮らすイタリア人ですが、今朝の勝利をみんなで祝おうと、有名な観光地浅草にやって来たそうです。でもね、ただ“ありがとう”だけじゃ誰も判らないんじゃ無いのかな。それより、あほまろはイタリアが優勝したってのも知らなかったよ。それより、日本人は、ワールドカップで日本が敗退してからは、ほとんどの人から話題も出なくなったのですからね。
 イタリアのユニフォームを着た“ありがとう”おじさん、写真を撮ってあげたのでしたが、帰って再生してみると、何故かメモリーエラーを起こしているのです。イタリアの優勝、そんなことどうでも良いって証拠なのでしょうね。
   

   

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『今朝の一写』
 家族連れがほうづきを選んでいます。子供は、ほうづきよりも風鈴の方が気になっているようで、“私は金魚が良い”、“僕は花火が良い”そんな会話でもめてましたよ。“これは特別に造られた伝統の江戸風鈴だよ。ほうづきよりも価値があるんだぞ”、ほうづき業者も調子の良いこと言ってますが、風鈴が並んだ箱にMade in China.って書いているじゃないですか、どうせ安物。“よ〜し、大サービスで二つ付けてやるよ”、そんな言葉、出て来ないのかな・・・。
  

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『今朝の境内』
 まだ参詣客は少ないですが、昨日な中に入れないほどの混雑でした。本堂両側には雷避けのお守りが取り付けられています。
   
 いつもの風景も、ほおづきの屋台を入れると違った雰囲気に見えてきますね。
   
 まだ、ほとんどのお店が閉じたままですが、それでもほおづきを求める方が次々に訪れてきます。今年の境内には550軒の屋台が出来ているそうです。また、観音裏広場では、ほおづき以外も扱う植木市が同時開催されていますよ。
   
 「吊り忍ぶ」は、シノブシダと山苔・竹などを用いて、井桁やいかだ、灯篭などの風流な形に仕立てた観葉植物です。夏の暑い日には風鈴の音と共に繊細で涼しげな涼を演出してくれる下町独特の飾りものですね。ほうづき市に並ぶ「吊り忍ぶ」のほとんどが、江戸川の職人「萬園」さんたちの手によるものだそうです。
   
 さて、開店の準備が出来ましたね。“いや〜昨夜は飲み過ぎて二日酔いだよ”、おや、どっかの誰かと同じような言葉が聞こえてきましたよ。
   
 この時期はほうづきに話題をとられてしまいますが、「神田」は、今朝もしっかり育っていますよ。
   
 弁天山の梅の実だって忘れていませんよ。
   
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『ほうづき市コレクション』  
 
“おうづき如何ですか〜”、昨日のほうづき市から楽しい光景を拾ってみました。
   
 写真撮らせてください。カメラを向けるとみなさん良い顔しますね。
   
 昨年はこのお店の可愛い女性を雑誌で紹介しましたね。今年は大学の授業が忙しいので来られないんだよ。ですって。
   
 おや、カメラを向けると急に表情が硬くなってしまいましたよ。もっと笑顔が欲しかったんですけど。
   
 とびきりの笑顔で笑ってくれました。“買ってください”、“お仕事が終わったらね:、“本当に待ってますよ、忘れませんからね”。でも、数十分後に再びこの子の前を通っても、我々の顔を覚えてませんでしたよ。
   
 子供にとっては退屈でしょうね。こちらもお婆ちゃんと一緒に品定めする家族連れです。
   
 ゆかたほ着るって、女の子にとって一番のおしゃれなのでしょうね。“着物が汚れないようにしてください”、“はいはい、判りましたよ”。おしゃまな会話に両親も笑ってましたよ。
   
 後ろから失礼します。でもね、売り子はやっぱしモモヒキ半纏姿が良いんじゃないのでしょうかね。撮っていてお客さんかと思ってしまったよ。
   
 “まぁ素敵な置物”、ほうづきを売るのも忘れて奇麗な浴衣と帯に見とれていました。彼氏の得意そうな顔つきがなんとも言えない充実感。

   
 しっとりとした人妻の雰囲気が良いですね。この夫婦、我々が一回りして来てもまだ。、このお店で延々悩んでましたよ。よほど気に入った鉢と出逢ったのかな。
   
 昨日一番の元気娘、“ほうづき持ってって”、“写真も撮ってて”、そんな乗りで一枚頂いてきましたよ。
   


今朝の写真
CANON EOS-30D,CANON ZOOM EFS10-22 F3.5-4.5 / EFS17-85 F4/5.6 IS
撮影枚数49枚
昨日のほうづき市
CANON EOS-1DsMK2,CANON ZOOM 17-3.5 F2.8 / 35-70 F2.8 /70-200is F2.8
撮影枚数282枚