あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成18年3月26日 (日) 旧暦2月27日仏滅

- 花曇り -

日記


『今朝の浅草』
 春。桜が咲き始め、春雷が起こり、雀が巣を作り始め、菜種梅雨、花曇りの季節。
 どんどん咲いていく桜、春を実感しながら花曇りの中を歩いていると様々な言葉が浮かんできます。自己満足の詩を詠みながら、まるで詩人にでもなったかのような・・・。
 この時期、雑誌や新聞で「花曇り」って表現を見かけますね。意味を調べてみると「桜の咲く頃、空が薄く曇っていること」(広辞苑)なんて当たり前のことしか書いていないんです。また、「曇り」の意味には、「くもること。雲のかかること。雲が空を覆っている天気」、なるほど、これは的確かな。日本語に絶対的な権威を有する広辞苑であっても、時々説明不足な項目も見られるちょうに、総てに完璧ってのは無いんでしょうね。
 「花曇り」は、俳句の季語にもなっているように、春を表す言葉ですが、使うには不適当な場所もあります。たとえば、沖縄では1月に桜が開花してしまうし、北海道では5月の連休を過ぎたころ。そんな時に、“今日は「花曇り」”なんて表現したら笑われますよね。なんて朝から変なことを考えるあほまろも笑われてしまうかな。

 今朝のモモちゃんもボ〜っと何かを考えているような表情なんです。まさかあほまろのような詩人になっているわけじゃないでしょうけど、真っ直ぐ前だけを見つめながらのんびりと歩いているのです。疲れている訳じゃなく、具合が悪い訳でもなく、人間でいえば考え事をしながら歩いているって表現がぴったりかな。犬だって、考え悩ことも有るのでしょうかね・・・。
 でも、家に近づくに従って、“早く帰ろうよ”と、あほまろの顔を見上げ、急に早足になるのです。朝食前なので、お腹が空いているのでしょう。花曇りの朝、あまり見たことがない不思議な態度のモモちゃんでした。

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『今朝の雷門』
 「第2東京タワー」が完成すると、東京のランドマークは「雷門」から「第2東京タワー」に移行してしまうことだって充分考えられるってことです。人間みな新しもの好きですからね。2010年の完成時、いったい浅草は・・・。
   
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『今朝の一写』
 境内の桜が5分咲きになりました。今朝は花曇りなので池に写る姿は見られませんが、お天気の良い日には池に写る桜がとっても奇麗ですよ。奥の木にぶら下がっているピンク色の物体、あれ、風船なんです。先月から引っかかっているので写真の邪魔になってしまうのです。残念ながらぶら下がっている場所が高いので取り去ることが出来ないんです。
  
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『今朝の境内』
 伝法院のお庭の桜はまだ2〜3分咲きってところかな。あほまろはこのアングルが好きで、毎年この時期に桜と共に撮っているのです。
   

 伝法院の側の仲見世通りには、桜の枝が覆い被さっているのです。ここも被写体としては良い場所ですよ。
   
 浅草神社境内の「定点観測」。手前の一個だけで、他はまだ開きませんね。
   
 すぐお隣の枝は満開ですよ。
   
   
   
 六角堂の枝垂れ桜もほぼ満開です。
   
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 浅草に直接関係の無いお話も多いですが。ここは、あほまろの呟きですかね。
『今朝の余談』
 第2東京タワーの候補地が墨田区に決定しました。完成すると、世界一の600メートル級のタワーになるそうです。NHKと在京民放キー局5社で構成する「新タワー推進プロジェクト」が、首都圏の地上デジタル用の電波塔「第2東京タワー」構想を持ち出して約4年、台東区を始め、足立区、豊島区、さいたま市などが誘致を表明していましたが、それも総てお終い。建設候補地は、墨田区、押上・業平橋駅周辺地区と決定されてしまったのです。
 押上・業平橋駅周辺といえば、川を挟んで浅草のすぐお隣です。「第2東京タワー」に訪れる人に、「帰りは浅草で」、ってことも考えられるのでしょうが、一昨年、地下鉄半蔵門線が押上駅に乗り入れた途端に東武浅草駅の乗り換え客が減ってしまって、駅ビルの松屋デパートの食品売り場の売り上げが3割減になってしまったとか。これは浅草にとって、侮れない出来事ですよ。2010年の完成までに、観光客に魅力の有る街として再生しておかなくっちゃいけないのでしょうね。こればっかしはいつも花曇りって訳にはいかないのですよ。 

   
 
  
              完成予想図は墨田区広報より転載


今朝の写真
CANON EOS-KissDN,CANON ZOOM 10-22 F3.5-4.5他
撮影枚数35枚