あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成18年1月20日 (金) 旧暦12月21日友引

- ヨーコソ・ジャパン -

日記


『今朝の浅草』
 世の中に、二十日正月なんて行事も有るのですね。
 「正月の最後の日として納めの行事を行うもので、地方によっては骨正月、骨おろし、頭正月などとも呼び、正月に食べた魚の骨や頭までも食べて、正月を終えるところからきている。」
 元旦、三が日、六日年越し、人日の節句(七草の節句)、正月事納め、鏡開き、十四日年越し、小正月、籔入り、そして今日の二十日正月。
かつて、1月は今日までおよそ半分の日が正月関連のイベントが行われていたのですね。その都度、祝いの一献じゃ身体が持たないよ・・・。なんて思うあほまろも、お正月じゃ新年じゃ、目出度い酒を、ず〜っと飲み続けているんだっけ。また今月29日は旧正月なんてのもやって来ますね。

 中国や韓国の方々が、その旧正月を利用して日本に旅行される方のために、日本政府肝いりのイベント、ビジット・ジャパン・キャンペーン「ようこそ!ジャパンウィークス2006」が始まりました。昨日はそのオープニングイベントが、ここ浅草と大阪のユニバーサルスタジオ・ジャパンの2会場で同時に開催されたのです。(詳細は昨日の行事で)
 仲見世商店街の軒にはキャンペーンの旗が並んでいます。スローガンは、“あなたにもできる「ようこそ!ジャパン」”。日本中の海外からいらっしゃる方々に、些細なことでもお手伝いをしようってのが目的です。

 ○「ようこそ」と明るい笑顔でごあいさつ。
 ○撮りますよ、シャッター押します はい!チーズ
 ○「どちらまで」地図を見る人に 道案内
 ○駅の中 切符を買う人 お手伝い


 誰でも出来ることで、外国人観光客を歓迎しましょうということなのです。
 会場となった浅草寺五重塔前には、豪雪の新潟から運ばれた雪で「雪行灯」が造られ、灯された光が幻想的でした。
 せっかく造ったこの行灯、週末は飾っておくのかな、なんて思っていたのですが、今朝はすっかり残された雪だけで総てが取り壊されてしまいました。モモちゃんもこれは何だったのだろう、そんな顔をしながら雪の臭いを嗅いでいましたよ。
 天気予報では、今夜から明日にかけて東京南部で10センチほどの雪が降るとの予報です。もしかしたら、明日の朝の散歩では東京に降り積もった雪の上を歩けるのかもしれませんね。

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『今朝の雷門』

 今日から「ようこそ!ジャパンウィークス2006」が始まったのですから、あほまろも外国人に積極的に声をかけてあげたい。そんな気持ちを持っていても、こんな冷たくて寒い朝の雷門前。朝っぱらから観光で訪れる人もいないですよね。夏の暖かい時期は、日の出も早く午前6時ころから大勢の観光客で賑わう雷門前なのですが、この時期は9時を過ぎた頃からと、みなさんの足は遅めなのです。
   

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『今朝の一写』
 最近は、浅草の街並みもどんどん古きを演出するテーマパークのようになっていきます。しかし、まだまだ手付かずの街並みも多いのです。その中でも、あほまろが好きな路地がこの通りなのです。仲見世の途中から右に入る道。この手前左側が御神輿を展示している仲見世開館なので、浅草にいらしたことが有る方はお判りでしょう。
 なぜ好きかというと、「浅草のり」の若旦那と知り合いだから、ってことじゃありません。正面に見えている松屋デパート。昭和初期に建築され、戦災にも耐えた当時の面影を未だに残している建物だからです。しかし、こちらから見える面を除き、外装が総て窓を隠すように近代的な外壁で覆われてしまいました。ここから見える外壁だけが、戦災時の写真にも見えているそのままの姿なのです。
 こんな狭い通りを、もし昭和初期の街並みにでもしたら、奥に見えるデパートとマッチして素晴らしい通りになるのではないかな・・・。
  
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『今朝の境内』
 昨日の「雪行灯」の名残の雪が残っています。せっかく造ったのに、せめて週末だけでも飾っていて欲しかったですね。
   
 浅草寺本堂前を通過する地元の方々は、必ず手を合わせていきます。これも、浅草に住みみなさん、観音様のおかげと感じているからなのでしょう。
   
  「ようこそ!ジャパンウィークス2006」今年のシンボルは「折り鶴」です。これから1月間、この場所で外国人旅行者を対象に、通訳ボランティアによる観光案内や、折り鶴の実演指導などが行われるのです。
   
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『昨日の行事』

 日本の観光広報大使を務める女優、木村佳乃さんが浅草寺で行われた国土交通省主催のキャンペーンイベント「YOKOSO! JAPAN WEEKS 2006」のオープニングセレモニーに、北側一雄国土交通大臣と共に出席しました。
   
 北側一雄国土交通相。同省が外国人旅行者の訪日促進戦略の一環として行うこのイベントを通じ、日本から海外に出かける人の数を上回る観光客を日本に呼びましょうとの決意でこの企画を行った、それには、日本を訪れる外国人が、日本での良い思い出をつくって帰ってもらわなければならない。
   
 続いて、あでやかな真っ赤な和服姿でセレモニーに臨んだ日本の観光広報大使を務める女優木村佳乃さん。「歓迎の気持ちを伝えるには、写真を撮ったり道を教えたり、簡単なことから始めるのが大事」と。英語と日本語、更に韓国語と中国語も交えてあいさつをされました。
   
 セレモニーには、日本の獅子舞を始め、中国の胡弓演奏、韓国の扇舞などが披露されました。
   
 コートを着ていても足下から冷え込んでいる会場で、中国から来た三人のお嬢さんたち。ご覧の通り上半身むきだしですよ。にこにこ笑顔で演奏をされている姿を見ている方が辛かった・・・。
     
 韓国の扇舞踊のフィナーレは、このように丸くなって扇を回しながら踊り子さんたちも回るのです。こんなのを一糸乱れず、って表現しても良いのでしょう。扇の使い方が日本とは全く違う韓国舞踊。とっても奇麗でした。
   
 セレモニーには、地元浅草小学校の児童とおともに、中国と韓国からの修学旅行生も参加されました。

   
 セレモニーの後は、女優木村佳乃や北側一雄国土交通相とともに、中韓の修学旅行生と折り鶴の実演会で交流を深めたのです。木村さんは、“私たちの世代から外国の方と積極的に交流を深める意識を持たなければ”、そんな感想を述べておりました。
   
   
 新潟から持って来た雪で造られた「雪灯篭」に火が灯されました。
   
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 浅草に直接関係の無いお話。ここは、あほまろの呟きですかね。
『今朝の余談』
 今朝の日記が長くなってしまったので、見るだけでも寒そうな、初音小路の藤棚でも載せておきましょう。藤棚が寒そうなのに拍車をかえるかのように、ここで営業するお店も厳しいようです。ここで40年以上もバーを営んでいるマスター、“開ければ開けるだけ赤字、諦めがついたよ。今月いっぱいで閉めることにしたよ”、寂しそうに厳寒周りの整理をしていました。
   


今朝の写真
CANON EOS-KissDN,CANON ZOOM 10-22 F3.5-4.5
撮影枚数43枚