あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成17年5月5日 旧暦3月27日大安
- 初夏を感じに -

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 連休中とあって、連日もの凄い数の観光客が訪れて来ます。あほまろが浅草に
越してきて6年目、今年は今までで一番の人出にも感じるのです。おかげで、モ
モちゃんの散歩も大変なんです。だって、朝っぱらから旗を先頭に団体客の群れ
がモモちゃんの眼前を覆っているのですからね。今朝は仲見世の混雑を避け、遠
回りで観音様を詣でてまいりました。
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 端午の節句の別目は菖蒲の節句ともいいますね。本来は旧暦で祝ったのでこの
日がちょうど菖蒲満開の時期にあたるのでした。旧暦で計算してみると今年の節
句は6月11日になるようです。
 一昨日は、晩春を訪ねて春日部まで行ってしまいましたが、昨日は一転して初
夏を求めに女房と堀切菖蒲園に行ってみました。菖蒲といってもまだ時期じゃ無
いのは承知でしたが、堀切菖蒲園には菖蒲以外の花も咲いているのです。今から
30年以上も前の話ですが、当時映画の助監督をやっていたころ、ちょうど連休
の最中にここで撮影をしたことを思い出したのです。たしか、あの時に園の関係
者がいってたことには、“堀切菖蒲園には古来から独特な色を讃える薄桃色の藤
が有名。この藤が満開になるちょうど一月後に菖蒲が満開になる・・・”、そん
なことを思い出したからなのです。
 当時は東京都の施設で有料だったのですが、現在は葛飾区が運営し無料で開放
されているようです。堀切菖蒲園の駅で降りたのは良いのですが、いったい菖蒲
園はどこなのでしょう。なにしろ30年ぶりに訪れる場所、とりあえず菖蒲園通
りなる商店街を歩いたのですが、どうも雰囲気が違うようです。近所の方に聞い
てみると、“来すぎだよ”、なんて言われても案内の看板なんて全く見なかった
のですよ。こんなところが不親切なんですよね。地元の人は慣れ親しんだ場所な
ので知ってて当たり前でしょうが、初めて訪れる人にも判りやすい案内板も必用
なのじゃ無いでしょうか。
 あちこち間違いながら30分以上も捜し回ってようやく辿り着いた菖蒲園、昔
のイメージとは全く変わってしまい、住宅地に囲まれた巨大なマンションと高速
道路に囲まれたなんとも惨めな佇まいになってしまったんですね。
 江戸名所の一つとして古くから知られており、その景観は安藤広重や歌川豊国
らの錦絵の題材にもなっていたころの面影は全く失われてしまったかのように佇
んでおりました。
 ちょうどこの時期は薄桃色の藤の花が満開で、藤棚の下にぶら下がった「菖蒲
まつり」の提灯のミスマッチがなんとなく楽しい園内を歩いていると、鮮やかな
紫色の固まりが目に飛び込んできました。あやめです。それも群生しているじゃ
ありませんか。我々素人には「しょうぶ」と「あやめ」の違いなんてどうでも良
いのですが、園内の解説にはその見分け方が書かれています。難しいことが色々
書かれていますが、要約すると「しょうぶ」は湿地帯に咲き、「あやめ」はやや
乾燥した草原に群生する、それだけの違いなんです。
 でも、漢字で書くと「しょうぶ(菖蒲)」「あやめ(菖蒲)」ほら、同じのが
出てくるでしょ。見た目も同じなんですから昔の人も特に違いを認めていなかっ
たのかも知れません。ただ、大きな特徴は、あやめはしょうぶより咲く時期が早
いってことなのです。
 堀切菖蒲園のしょうぶが満開になるのは、6月の10日ころと書かれています
。そうですね、その翌日がちょうど旧暦の端午の節句なんですよ。その時期には
もう一度訪れてみたい場所です。
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 子供の日の今日は、浅草寺幼稚園の園児たちによる宝の舞が披露されます。こ
れは、浅草名所七福神にちなみ創始されたもので、七福神を乗せた宝船を、浅草
寺縁起にある、“檜前浜成・竹成の兄弟が江戸浦で漁をすると一体の観音像を感
得した”と言われる恰好の園児たちによって繰り広げられるのです。
 この様子は明日の日記で紹介しますね。

今朝の写真
CANON EOS-1KissDN,CANON ZOOM 17-85 F4-5.6 IS
撮影枚数20枚
昨日の写真
CANON EOS-1KissDN,CANON ZOOM 17-85 F4-5.6 IS
撮影枚数119枚

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