あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成17年4月30日 旧暦3月22日赤口
- 連休初日 -

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 今朝はちょっと遅めの散歩です。寝床の中で足はつるは、体中が筋肉痛になる
は、もう大変なんです。
 写真をご覧になって驚いた方もいらっしゃるでしょう。これは三社祭じゃ無い
のです。あほまろの友人が住む目黒区原町西町会の御神輿が新調されたのを記念
し、昨日はお披露目で町内を練り歩いたのです。昨年まで28年間使用されてい
た御神輿の変わって登場した真新しい御神輿、総額1500万円を投じて浅草の
宮本で製造されたのです。形は三社形のイメージを残しながら浅草では見られな
い金メッキの蕨手に巻き付いている豪華な銀の昇竜など豪華さが目立っていまし
た。
 今回、友人より町内を一周するので記録写真を撮って欲しいとの依頼に快諾し
たのは良かったのですが、町内といっても浅草と比較にならない広さを持つので
す。全行程を歩いた感じでは浅草南部16町会を全部足したよりも広いんです。
 4時間以上かけての渡御、全行程を写真に納めたその枚数は1245枚にもな
ってしまいました。今回参加した人達は町内の方はもちろん近隣の町会からも大
勢いらしていたのですが、何処で聞きつけたのかお祭り同好会の連中までも居る
んですよ。渡御の途中で、“あほまろさんですね”って声をかけてきた人、差し
出された名詞を見ると、なんと雷門2丁目の方、いや〜世間は狭い・・・。
 これをCDロムにして町内に配付するっていうのですが、いったいどのように
写真を選んだら良いのか、町内を知らないあほまろ、今年の連休はこの写真の整
理に追われてしまうんだろうな・・・。
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 今月から始まったTBSの「タイガー・アンド・ドラゴン」などの影響なのか
、近頃若い連中にも落語が密かなブームになっているようです。その証拠に、寄
席にやってくる客層にも現れているのだとか。やりにくくてしょうがないよ、あ
ほまろの師匠もぼやいていました。“最近は、教育上都合の良くない事を聞きた
くて聞きに来る場所だってのに、子供たちの顔を見てるとこっちが気をつかって
喋らなければいけないんだよ・・・”、落語家にとってはありがた迷惑なのでし
ょう。でも、あほまろは子供の頃から教育的な話題が嫌いで寄席で人生を知って
きたのです。そんなこと気を使うこと無く何でも喋ってしまった方が勉強になる
んじゃないの。そう答えたんです。
 今朝も浅草演芸ホールの前に中学生が大勢詰めかけています。学校の授業の一
貫なんですって。いったい誰がどんな噺を聞かせるのでしょう。せっかくのチャ
ンス教育的に良くない噺を聞かせるのが勉強なんです。将来、あんな人間になら
ないように、なんてね。
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 今日は小説家で随筆家の永井荷風氏が昭和34年にお亡くなりになった忌日。
浅草を愛し、「墨東綺譚」「断腸亭日乗」など、庶民に親しまれた浅草の衰退を
今に残してくれたことでも有名方なのです。毎日をストリップ劇場の楽屋で過ご
し、ストリッパーのお姉さんたち以外とは会話を交わさない変人でもあったそう
です。楽しい毎日を一人住まいのアパートで過ごし続けたのちの孤独死だったそ
うです。枕元には多額の現金が残されていたことが新聞に掲載されると、親戚縁
者がこぞって押しかけたっての、何かの本で読んだことがありますね。
 永井荷風のように、好きなことだけに没頭して死んでいった永井荷風、江戸の
花柳界や浅草の風俗を描いて文化勲章受章を貰ったってことも、当時の文壇で顰
蹙者だったとか。享年79才でした。先月オープンした浅草六区通りの街灯に、
も、往年の芸能人に混じってストリッパーと戯れる永井荷風先生も飾られており
ますよ。
 学校の寄席見学も良いでしょうが、耽美派文学のリーダー永井荷風先生を見習
ってストリップ見学なんてのも新しい教育方法かも・・・。

今朝の写真
CANON EOS-KissDN,CANON ZOOM 17-85 F4/5.6 IS
撮影枚数33枚

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