平成16年(2004)11月7日 日曜日

- 立冬 -

 あほまろは足長おじさんです。実はこんなに足が長いんですよ。長すぎて全身
をカメラで撮ることもできません。そんなスタイルに憧れているだけ、せめてこ
のように影だけでも長身になった気分を味わいたかっただけ・・・。
 今日は立冬、いよいよ冬に突入なのです。これから、北日本では初雪の降る所
が多くなり、関東では木枯らしが吹きだすのを告げる日でもあるのです。また、
これから来月の冬至に向かって太陽の位置はどんどん低くなり、一年で一番影が
長い時期でもあるのです。モモちゃんも歩きながら自分の長い影を不思議そうに
見つめていましたよ。
 しかし、今朝はとっても暖かで穏やかな、まるで春を思わせる陽気なのです。
こんなのを「小春日和」と呼ぶのかな・・・。そういえば、ジャパネットタカタ
のテレビのコマーシャルで、“小春日和は春の天気ではありません・・・”、そ
んなの有りますよね。広辞苑で調べてみると、「小春の頃の暖かいひより。小六
月」とあります。これって、「小春」とは陰暦の10月なので、やっぱり春の天
気じゃ無いんですね。ず〜っと気になっていました。おかげで、「若干」を「わ
かせん」と読む人も少なくなったかもね、暇人のあほまろにとってテレビCMも
生活の参考書になっているのですよ。
------○------
 昨日から、江戸東京博物館で「大・水木しげる展」が開催されております。大
正11年、鳥取県境港市の廻船問屋の次男として生まれました水木しげる氏は、
自由奔放にすごした少年時代に、近所に住む語り部の老婆「のんのんばあ」から
不思議な話を聞き、それをきっかけに目に見えない世界に心ひかれていったそう
です。
 今年の正月に、娘が行きたいというので、深大寺に出来た「水木しげる妖怪館
」を訪れてみました。鳥取県境港市の同名の資料館の分室のようなもので、館内
には、「ゲゲゲの鬼太郎」始め、お馴染みの妖怪たちが並んでいましたが、どれ
も滑稽でいわゆるオドオドしさなんてのはみじんも感じないお化け屋敷なのです
。今までに経験したことが無いような、現実と空想が入り乱れる不思議な空間を
堪能したのでした。
 そして帰りにはたくさんの妖怪が詰まった「福袋」まで下げていたりして。き
っとみなさんも水木妖怪に取り憑かれてしまいますよ。
 今回の「大・水木しげる展」では、初公開の原画や紙芝居、世界中から集めた
妖怪コレクションや、この企画展のために特別に描かれた水木自身の人生絵巻な
ど、貴重な資料が多数展示されているそうです。さっそく行ってみましょう。
------○------
 もう一つイベントのご紹介です。上野浅草にほんの音「古典鑑賞会」が、浅草
公会堂で開催されます。日本の古典を広く一般の方々にも親しんでもらおうと、
台東区と台東区芸術文化財団が企画し、三社祭の御神輿や太鼓で有名な宮本卯之
助商店が協賛し、今月27日に開催されます。詳細はリンクを貼りましたので、
そちでご覧ください。
 あほまろは今回の演目の中で、ちょっと気になっているのが歌舞伎でもお馴染
みの「常磐津“関の扉・生酔の段”(せきのと・なまえいのだん)」です。
 雪の中に桜の花が咲き誇り、登場するのは美男美女に小野小町に桜の精、そし
てご存じ大悪党。日本人の美意識が凝縮されているお芝居で、この曲がまた名曲
なのです。常磐津と役者の悪の本性がぴたっと融合しているのが見事なのです。
 古典鑑賞会では、常磐津の演奏だけですがお芝居無しでじっくり聞き入ってみ
るのも一興ではないでしょうか。
------○------
 立冬を境に寒さが厳しくなってまいります。風邪などひかないようご留意くだ
さい。

今朝の写真
SONY DSC-F828
撮影枚数35枚