平成16年(2004)8月29日 日曜日

- 冷たい雨 -

 観音裏に堆く積まれたゴミ。雷門通りの歩道に点在するゴミ。強者どもが夢の
跡はそのままに、浅草の朝は何事も無かったかのように静かに明けました。
 はい今朝も雨です。それもとっても冷たい雨なのです。あほまろはこの夏始め
て長袖のシャツを着て散歩に出たのですが、それでも寒いくらい。ジャンバーで
も着てくれば良かった、そんなこと思ってしまいました。でも、モモちゃんはい
つもと何ら変わることなく、あほまろの後ろをとぼとぼ着いてきますよ。雨に濡
れた顔がちょっと惨めでしたが。
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 浅草の夏の終わりを告げる「浅草サンバカーニバル」が終了しました。時折小
雨が舞い散るお天気でしたが、サンバパレードには34団体、約4500人の熱
気と、沿道を埋め尽くした約45万5000人(警察発表)の見物客で雨なんて
ぶっ飛んでしまったようですが・・・。
 このカーニバル、例年は直射日光が照りつける好天に恵まれるのが恒例なんで
す。参加する者はもちろん、沿道で見物する連中も汗だくだったのです。しかし
、昨日は肌寒くその上に時々小雨が舞い散り、肌を露出して踊る連中も震え上が
っているのです。特に早朝から良い場所を確保するために沿道の席を確保して見
物している連中は悲惨です。開始から終了までのおよそ5時間、じわじわと降り
続く雨でシートも衣類もずぶ濡れなんです。それでも続々とやってくる熱狂的な
リズムと踊りで冷えた身体を温めようとしているのか、一緒に踊り出す者もいま
したよ。もちろん係員が飛んでいって注意されてましたけどね。
 もっとも、ビデオで見る限り本場ブラジルのサンバカーニバルは、浅草のよう
に沿道にシートを敷いて見物するなんてことは無いのです。踊り子も見物もみん
な一緒になって踊っているのです。車道も歩道も区別なく、通りの総てが踊りの
隊列になっているのです。こんな状況は、警備の関係で日本では絶対に許されな
いでしょうね。
 しかし、考えてみれば三社祭には桟敷席なんて無いですよね。車道も歩道も関
係無く、担ぎ手も観客もごったになって渡御してますよ。神輿の通路を一緒に歩
いてますよね。
 雨の中の見物客を見ていふいと感じたこと、三社祭では無秩序の中の秩序が有
ります。伝統文化というか国民性というか、日本人の身体に流れる血によって、
道徳的に秩序が保たれているのかも知れません。本場の真似をするのなら三社祭
のように馬道通りから雷門通りをお祭り広場に開放して、全員参加方のカーニバ
ルにしてはいかがでしょうか。それが本当のサンバカーニバルでしょ・・・。
 それじゃなきゃ、サンバは日本の浅草の伝統文化には成り切れないですよ。
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 雨がなんの、昨日のあほまろは午後1時過ぎの出発式から午後6時の終了まで
はもちろん、7時から始まった「スペシャル・サンバショー」まで、浅草サンバ
の総てを撮影しました。こんなの久しぶりですよ。おかげで、今朝は足も手も筋
肉痛、おまけに頭の中ではサンバのリズムがまだ聞こえているような・・・。
 それもそのはず、短時間に4Gと2G二枚のメモリーを満タンにしてしまうほ
ど撮ってしまったのです。毎年公開している「あほまろ写真館」をご覧になった
方々から、私のチームが写ってなかったとか、女ばかり写すな・・・、なんてメ
ールが大量に舞い込んでいます。それじゃ今年は全チームの全員を・・・、なん
て意気込んではみたのですが、全員なんて絶対に無理。とりあえず全チームの主
な出し物とテーマ別の衣装だけは抑えておきましたよ。
 さて、今日はこれからいったい何枚あるのかも知れないダンサーたちの熱気の
整理をしましょうかね。

今朝の写真
SONY DSC-F828
撮影枚数21枚
昨日のサンバ
Canon EOS-1Ds
撮影枚数たくさん枚