平成16年(2004)4月6日 火曜日
- 誕生日 -

 誰にでも毎年一回めぐってくる誕生日。自分が今日生かされているありがたさ
に感謝します。一昨年、昨年とこのとろろ毎年生死をさまよってしまいましたが
あほまろはとりあえず今年も誕生日を迎えることができました。
 昭和22年生まれのあほまろ、今日から57才になってしまったのです。いつ
までも若いつもりでしたけど、老犬モモちゃんと同様、体力の物理的な衰えを身
にしみている毎日なのです。
 昨夜は家族で誕生日を祝ってくれたのです。20代から40代までの誕生日に
は、家族に向かってこれから歩むべき自分の将来の希望を唱えてがむしゃらに実
行してきたのでしたが、この年になると何ら新しい希望も持てず、ただ一歩一歩
死に近づいているという実感だけが現実として伝わってくるだけなのです。
 “人間は必ず死ぬ、故に50才までに人生の目標を達成し、その後の余生をの
んびりと趣味の世界に没頭できる生涯としたい”、あほまろが中学生の頃から設
計していた人生。とりあえずなんとか設計図通りに歩んではきたのですが、余生
の年輪を重ねるたびに沸いてくる生への欲と、これからもう一度何かに挑戦して
みたくなる欲望。これからも、のんびり暮らすってことは出来ない性格なのでし
ょうね。
 昨夜は満月でした。誕生祝いの夕食後、娘と隅田公園の夜桜を見に行ってきま
した。満開を過ぎ、ひとひらづつ散っていく桜の花の一生を羨ましくも思えるの
です。今年の花は散ってしまっても、また来年には戻ってくるのです。人生って
のは、繰り返しも、後戻りも出来ないのですから・・・。
 浅草周辺のソメイヨシノが終わりに近づいてくると、イチヨウサクラが開き始
めます。いつまでも綺麗な花が見られる「春」真っ盛りですね。
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 誕生日なので紅白の幕を飾った訳じゃないですよ。晴天の今日、浅草神社の花
塚で、花塚慰霊祭が行われるのです。「濁流(にごりりゅう)」の花道の師、笠
翁斎乱鳥の死を悲しんだ弟子たちによって建てられた花塚ですが、最初は弟子た
ちによって浅草本然寺に埋葬されたのでしたが、その後浅草寺裏手に移設され、
戦後この地に移転されたそうです。
 笠翁斎乱鳥は、享和三年(1803)七月晦日死去。享年八十八歳。花塚の建
碑は翌年の文化元年(1804)三月十七日だったそうです。
 また、この慰霊祭は花供養とも言われます。生け花や花の販売を生業とするも
のたちがお花に感謝し、お花の霊を慰める気持で行う大切な行事にもなっている
そうです。明後日はお釈迦様の誕生日の「花まつり」、春は花にまつわる行事が
多いですね。

今朝の写真
SONY DSC-F828
撮影枚数29枚