平成16年(2004)3月28日 日曜日
- 示現会 -

 三社の御神輿が、昨夜一晩を浅草寺本堂内で過ごしました。明治新政府によっ
て、神仏分離令が出されるまでは浅草の年中行事だったといわれているこの行事
が再開されて今年で5回目になるでしょうか、最初の時と違ってみなさん手慣れ
たもので、重さが一トン以上もある御神輿をいとも簡単に本堂の階段を駆け上が
っていくのでした。
 「浅草寺縁起」によると、推古天皇36年(628)3月18日の早朝、漁師
の兄弟が一尺八寸の観音様を投網の中に得、これを当地の豪族が社を建立して崇
めたのが浅草寺の始まりとされております。その後、一尺八寸の観音様は大化元
年(645)に勝海上人が「秘仏」と定めて以来、誰一人そのお姿を見た者が居な
いそうです。浅草寺本堂の奥深くに今も眠っているはず・・・・。
 真偽のほどはさておいて、「浅草寺縁起」なる書物は浅草寺の寺宝とされこれ
もお目にかかることが出来ず、とりあえずそう書いて有ったと言われることを信
じなければならないのでしょうが、これが書かれたのは江戸時代初期頃であろう
ともいわれております。それまで、浅草寺の縁起が口伝によって伝えられていた
のを文字に現した最初の書物でもあり、これに書かれていること以外に知る由は
無いようです。
 浅草神社は、観音様の社を建立した豪族と漁師兄弟の三人を祀る神社なので、
通称三社様と呼ばれております。そんな訳で、浅草神社にはそれぞれの神様を祀
る三基の御神輿があるのです。
 観音様が一尺八寸だと言われるとあほまろはいつも考えてしまうのです。たと
えば運を天に任せるとか、当たって砕けろ、そんな時に使う言葉に“一か八か”
って言葉を使いますよね、たとえば、昔はお賽銭目的にあちこちに社が造られた
経緯もあり、当時ほとんど人の居ない土地に観音堂を建立してもお賽銭が入るか
どうかも判らず、でっち上げの話を創って“一か八か”の賭に出たヤカラが、な
んて考えてしまうのは、浅草に住む者としてはバチアタリな考えかな・・・。
 今日は午後11時から「堂下げ」が行われ、新装なった「駒形堂」までの渡御
が行われます。その後、三基の御輿は宝蔵門前に安置され一般の方にお披露目さ
れますよ。今日は、三社様の御神輿を間近に見られるチャンスですよ。
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 「6歳の男児が自動回転ドアに挟まれて死亡」、六本木ヒルズの大型自動回転
ドアが事故を起こしました。いつも思っていたのですが、効率の悪い「回転ドア
」って何の効果があるのだろう。今回の事故で製造会社の方の説明でようやくそ
の意味が判ったのでした。
 普通のドアでは、“開閉のたびに室内の冷暖房に影響がでる”、それは判って
いましたが、“ドアを開けるたびに外気の圧力で館内のドアが重くなったり、半
開きになっていたドアが開いてしまったりする”、なるほど。確かに大きなビル
の中に居るとそんな経験ありますよね。特に、外圧から遮断しなければいけない
ドーム球場などには必要不可欠なドアだったのです。
 でも、ドーム球場には必ず係員が着いていいますが、六本木ヒルズには係員が
居なかったようですね。今回の事故を起こした回転ドアは、今までに計20件の
事故があったそうで、手や腕を挟まれたケースは18件にものぼるそうです。そ
の中で、救急車で運ばれたケースが3例もあったとか。
 あほまろは、怖いので回転ドアが嫌いです。ホテルや大型ビルに入る時には、
必ず横のスライドドアから出入りしています。実は、数年前に新宿の高層ビルの
玄関の回転ドアが停電で止まってしまったことが有ったからです。
 その時、ちょうどあほまろの前後が塞がれた状態で止まってしまったのです。
一緒に入ってしまったのは偶然にも、かわいいお嬢さんが2人。しかし、ガラス
の檻の中で、大勢の人に見られる恥ずかしさってのはなかったですよ。でも、こ
れが閉鎖されたエレベータの中だったら・・・、そんなふしだらな考えは後にな
ってから、慌てましたよその時は。外の連中も手伝ってくれて、中の我々もも重
たいドアを一生賢明に押したのですが、ビクともしないのです。
 そこに警備員が駆けつけて来て、なにやら複雑な操作で、横のガラスが開けら
れ、脱出できるまでのおよそ10分間、とっても長く感じましたよ。その時の係
員の態度には腹が立ちましたよ。我々に謝る訳じゃなし、我々の抗議に対して、
作業の邪魔になるので早く行ってくれって言わんばかりなのです。そこで怒りま
したね一緒に被害に遭った女性二人。係員もたじたじ、こんな時の男ってのは情
けないですね。
 その後、ビルの管理責任者が謝罪に飛んできたそうですが、あほまろは急いで
いたので彼女たちに携帯電話の番号を知らせてその場を離れたのでした。後から
の電話で、故障は停電じゃなく回転部分の芯が折れていたのだとか。
 ”慰謝料でも取ってやろうかと思ったけど、菓子折一つで我慢しましたよ”、
回転ドアを見るたびに勝ち誇ったような女性の声を思い出すのです。
 こらからみなさんも、回転ドアを使うのは止しましょうね。

今朝の写真
SONY DSC-F828
撮影枚数54枚
昨夜の堂上げ
CanonEOS-1Ds
撮影枚数231枚