平成16年(2004)2月16日 月曜日
- 強風で寝不足 -

 深夜の窓を突くような強風で目が覚めてしましました。時計を見るとまだ3時
を過ぎたばっかり、外はかなりの強風が吹き荒れているようです。一昨日は春一
番が吹いた日、こんなのを春二番っていうのでしょうかね。変な時間に目覚めて
しまったおかげで、変な事ばかりが脳裏をよぎりなかなか寝付けない夜でした。
 おかげで、今朝はちょっと遅めの散歩です。いつもなら女房が“時間だよ”な
んて無粋な声をかけるのですが、居なくなって二日目。こんなところにも、空気
のようだった存在だった女房の姿が、実態を持って再認識させられてしまいまし
たよ。あ〜早く帰って来ないかな・・・。おかげで、犬だけじゃなく休日でダラ
ダラしている30才に成ろうとする子供にもエサを与えなくっちゃならないんで
すよ、まったく・・・。
 あほまろの書斎からモモちゃんの声が響いています。“早く行こうよ”って催
促しているのです。犬って時間が解るようですね。いつも遅めの散歩になると、
仲見世でモモちゃんにエサをくれるおじさんが居ます。今朝も、そのお店の前で
うろちょろするのです。でも、今朝はまだいらっしゃってないのです。早い時間
にはこんな態度をとらないので、やっぱり時間を感じているのでしょうね。
 朝になっても風は収まらず、時々強烈に吹き付けてきます。モモちゃんも吹き
飛ばされそうになってよろけながら歩いています。こんな強風の中、うちのチビ
犬だったら吹き飛ばされてしまうでしょうね。淡島堂の白梅もせっかく満開にな
ったっていうのに、この風でだいぶ花びらを欠いているようでした。
 浅草寺では縁日や寺の特別な日に涅槃図が掲げられます。その様子は時々この
日記でも紹介しておりますが、それはごく普通の小さい物です。これが、100
畳の大きさって想像がつきますか。昨日は文京区の日大高校の体育館で一般公開
展示されたのです。
 文京区の護国寺が所蔵する約100畳の大きさの掛け軸「釈迦大涅槃図」が、
26年ぶりに公開されました。縦18.15メートル、横8.8メートルの墨絵
で、国内最大級。最期を迎えた釈迦を中心に、嘆き悲しむ弟子や動物が描かれ、
狩野種信の絵と伝えられています。寛保2年(1742)に同寺に奉納され、あ
まりにも巨大なので、ふだんは本堂に丸めてつるして保管されているそうです。
 今回は護国寺を開いた桂昌院(徳川綱吉の生母)の300回忌を記念しての公
開となりました。一般公開は、今日の午前10時から正午までです。この日記を
見てからでも間に合いますよ。入場料は無料です。でも、あまりに大きすぎて全
体像を見ることが出来なかったのが残念です。しかし一部分でも現物を拝見した
ことによって、何かを会得した気分になって帰ってきました。ちょっとだけ女房
にも感謝の気持ちも・・・。
 浅草寺にはこんなバカでかい寺宝は有りませんが、奉納された絵馬や書などが
五重塔の下のホールに展示されております。しょっちゅう公開される訳じゃ無い
のですが、昨年は江戸開府400年を記念して一般公開されました。畳2畳ほど
も有る大きな絵馬や、10年ほど前に姿を消した日本橋の旧白木屋(東急デパー
ト)屋上に安置されていた白木観音なども見ることができます。次の公開予定は
定かではないのですが、何か情報が有りましたらお知らせしますね。

今朝の写真
SONY DSC-F828
撮影枚数29枚