平成16年(2004)1月3日 土曜日
“やらせ”
新年明けましておめでとうございます。
 
 正月も3日目ともなると、極端に初詣客が減ってしまいますね。雷門前では、
大勢の参拝客を求めてTBSラジオの中継がやってきましたが、人の少なさに拍
子抜けしているようでした。近づいてレポーターの声を聞いてみると、“浅草雷
門前に来ています。朝から初詣客で、もの凄い混雑で〜す。今朝早く、千葉県か
ら初詣にいらっしゃった○○さんに、初詣のお願いを聞いてみましょう・・・”
“どこが混雑じゃ!”、現場の映像が見えないラジオ番組なので適当なこと言え
るんですね。これも一種の“やらせ”番組じゃないでしょうかね。
 浅草演芸ホールの前でも、NHKの中継車が中継の用意をしております。お正
月は色々なテレビ局がここから中継をしているのですけど、12月の中旬には、
お正月番組用の録画撮りも行われていました。和服を着たタレントや落語家が揃
って、“スタジオのミノさん〜、おめでとうございま〜す!”なんて何度も撮り
直していましたよ。あたかも生中継のように見せかける“やらせ”。これって、
昨年問題になった“やらせ番組”と、似 て非なるものなのでしょうかね。
 初夢は如何でした。あほまろの初夢は海で遊んでいる夢でしたよ。それも、高
知の桂浜で坂本龍馬と一緒だったような。彼が海援隊を組織し、蒸気船「夕顔丸
」を購入したのは良いのですが、蒸気船は一面砂浜の桂浜に近づけないのです。
どう対処したら良いのか、真剣に相談されていたような。そして、一緒に蒸気船
まで泳いで行き、そこで龍馬が懐から「船中八策」を取りだしてみんなに喜ばれ
た・・・、そのような、とっても具体的な夢でした。きっと、昨夜観た、正月恒
例テレビ東京10時間ドラマ「龍馬がゆ く」の感動が夢となって現れたのでしょ
うね。
 幕末の日本では、幕府の力が弱まるにつれて、倒幕の動きが高まっていました
。坂本龍馬と中岡慎太郎は、倒幕のためには、力の強い長州藩と薩摩藩が仲なお
りをして手を結ばなければならないと考え、けんめいな努力のすえに、薩長同盟
をつくりあげたのです。
 坂本龍馬は、多くの人との出会いと意見によって、日本の将来を見据えた、大
政奉還などを八項目にまとめ「船中八策」とし、土佐藩の山内容堂への建白書と
して提案したのでした。その考えに賛同した山内容堂は、第15代将軍、徳川慶
喜に「船中八策」の考えを直訴したことによって、大政奉還が決断されたのでし
た。
 あほまろは坂本龍馬と中岡慎太郎の大ファンなのです。そんな訳で高知が大好
きになり、初めて訪れた昭和41年以来、数え切れないほど高知県を訪れている
のです。特に、派手な言動の坂本龍馬の影に隠れ、なかなか表舞台に現れず、龍
馬に比べて極端に資料が少ない中岡慎太郎の人柄を調べたくて、彼の故郷、北川
村へも何度も訪れるほどのキチガイでもあるのです。
 今年の年賀状は、数年前に嬉野温泉時代村の写真館で変装撮影をした坂本龍馬
になりきったあほまろの写真を使用しました。優柔不断な毎日の生活から脱皮し
、今年こそ「自己維新」の年にしたい。そんな願いを込めたつもりでしたが、家
族みんなが大笑。“この写真を使うのなら、首を修正しないとみんなの笑われる
よ”、そんなこといったって、もう印刷してしまったんだよ・・・。
 まるで、着せ替え人形のようなマジックテープで張り付けただけの衣裳。首の
肉が衣裳の中にめり込んでしまって、下手くそな合成写真のようになっているの
ですよ。
(毎年元旦の風景印で投函するあほまろ年賀状を貰った方、笑わないでください
ね。)
 そうそう、いつも、見慣れている坂本龍馬の顔ですが、初夢に登場した坂本龍
馬は市川染五郎だったってこと、書くの忘れてました。テレビってとんでもない
虚像までも創り上げてしまうのですね。
 “やらせ”よりも悪いテレビの影響力の怖さ・・・。
今朝の写真
SONY DSC-F828
撮影枚数41枚