2003年12月26日 金曜日


今朝の写真
SONY DSC-F828
撮影枚数22枚

日本教

 この数日は、とっても暖かい朝です。
今朝もとっても暖かく、気持ちの良い散
歩を済ませてきました。
 境内ではお正月を迎える準備がすっか
り終わり、あとは本番を待つだけ。また
、通りの注連飾りや門松のほとんどの飾
りも終わったようです。今朝は、オレン
ジ通りの花壇全体が日本庭園に変身した
のです。いかにもお正月って雰囲気は、
浅草歌舞伎が行われる会場の通りとして
、とってもマッチしているのです。この
綺麗な飾りも、過去の記憶では、正月三
が日の間にゴミや空き缶や心ない飼い主
の犬の糞などで見る影も無くなってしま
うのですよ。現に、通り一帯で花壇の整
理をしている係員が集めたゴミの中には
、昨夜のクリスマスパーティの名残で有
ろう物がいっぱいでした。きっと、“メ
リークリスマス”と、盛り上がったあと
ここに、捨てられたのですね。
 毎朝浅草寺に愛犬と一緒にお詣りして
いるお友達に、“メリークリスマス”な
んて挨拶されると、何と返したら良いの
でしょうね。
 日本人の正月は神社で初詣。お彼岸は
お寺のお墓参り。結婚式は教会で。受験
生は神も仏もアラーの神も。そして年末
家族揃ってメリークリスマス。これぞ正
に日本教なのでしょうね。以前にイギリ
スのBBCが「日本人と神様(だったっ
け?)」というドキュメント番組の中で
、家の中に二つの異宗教の神が存在する
国は世界中で日本だけ・・・。たしなそ
んな表現をしておりました。
 その番組の中で、キリスト教徒でもな
い日本人のクリスマスの様子を皮肉っぽ
く紹介しておりました。茶髪の女の子達
が安物の十字架のネックレスを身に着け
、カメラに向かって、ピースサインで“
メリークリスマス”。そんなエンディン
グだったような。
 日本では仏教のお祭り以上にキリスト
教のお祭りが盛り上がるのですが、それ
以外の宗教には興味が無いようですね。
 仏教、道教、キリスト教、回教、ヒン
ズー教、シーク教、ユダヤ教等々世界に
は、いろいろな宗教があります。聖書を
読んだこともないのに、キリストの誕生
を国中でイベント化してしまったのは、
いったい誰だったのでしょう。
 10年ほど前、ちょうどクリスマスの
日を北京で過ごしたことがあります。北
京の繁華街の商店でもクリスマスツリー
を飾って、“聖誕祭”の特別セールなど
を行っているところも有りましたが、日
本のような盛り上がりは有りませんでし
た。
 昨日のテレビで、ニュースキャスター
が“イラクの子供たちはクリスマスにケ
ーキも食べられない・・・”、そんなこ
と真剣な顔で話していましたが、冷静に
考えてみると、イラクにキリストの誕生
を祝う人がどれほど居るのでしょうか。
どうも、日本人のクリスマス先入観がそ
んな発言を誘発してしまったようです。
そのコメントにコメンテーター全員がう
なずいていたのも不思議でしたよ。
 “キリストは罪を背負うために十字架
を背負っている”、そんなプラカードを
首からさげた外国人の女性が一人で歩い
ています。これからお正月にかけて、こ
んな連中が大勢で初詣客に訴えかけるの
ですよ。
 浅草寺と浅草神社に初詣をする人達に
、「あなたたちが信じる神は、イエスキ
リストただ一人なのです・・・・」なん
て叫びながらね。優柔不断な日本人の心
理をうまくくすぐるような、心理作戦な
のかな?
 何をいわれようが、天変地異が起こっ
て天から大魔王が降りて来ようが、ネッ
トの回線が切れようが、あほまろは毎朝
、浅草神社と浅草寺をお詣りする、日本
教徒で仏教徒を止めませんよ〜!