2003年12月1日 月曜日


今朝の写真
SONY DSC-F707
撮影枚数32枚

紅白

 時ならぬ台風21号は、今日の昼すぎ
から夜にかけて八丈島付近を通過するそ
うです。おかげで、東京も激しい雨の朝
になりました。伊豆諸島や千葉、茨城な
どの太平洋側では、午後から明日の午前
中にかけて風速20メートルを超えるこ
とがあるそうです。ご注意ください。
 今日から12月。仲見世の沿道には恒
例の繭玉飾りが取り付けられました。雨
の中にも、仲見世全体がぱ〜っと明るく
なったのです。日本人にとって、この紅
白の色ってのは、本当にお目出たく感じ
る色なのです。
 この紅白の色で想い出すのは、祝う心
を紅白の色に託したお饅頭。関西では、
その意味合いから上用饅頭ともいわれて
いるそうです。特に紅白対のお饅頭は、
花嫁が嫁ぎ先のさまざまな家風にも染ま
れるように、また、そのまるい形から円
満な家庭を築けるようにという願いが込
められているのだとか。そういえば、紅
白対にした蒲鉾で彩るおせち料理も、お
目出たい物の代表ですね。
 おせち料理といえば、“おせち”の語
源を御存知ですか。平安時代、五節の習
慣が中国から伝わった言葉だそうで、“
五節”の音が“おせち”に聞こえたこと
に端を発しているそうです。誰が聞いた
のかは知りようもありませんが、間違っ
て聞いていなかったら、“ごせつ料理”
になっていたのかも知れませんね。
 「節」とは、季節の変わり目をさす言
葉で、1月7日、3月3日、5月5日、
7月7日、9月9日には、神前に食物を
供え、お祝いの料理を作って祈ったので
す。
 ところで、このまゆ玉はいったいどん
な意味が有るのでしょう。本来は、小正
月の飾り物で、養蚕の盛んだった秩父地
方では、繭玉さし、オコアゲなどと言っ
て、今でも大きな株木に座敷一杯に本物
のお蚕さんのまゆ玉に彩色をして飾り、
養蚕や農業の豊作を願っているのです。
 今ではあまり見かけなくなりましたが
、あほまろがまだご幼少のころには、柳
の木に紅白のお餅で玉を作って、鯛・千
両箱・小判・稲穂・当矢あたりや・大福
帳などの縁起物の飾りを吊して飾ってお
りました。その後、お餅は最中の皮のよ
うな柔らかい玉からプラスティックの玉
へと変化をしていったのです。
 さまざまな夢や願いを託す大切な節目
であるお正月を迎えるために、紅白の繭
玉を飾ってお祝いをする習慣も、“おせ
ち”同様、平安時代から日本の伝統とな
っていたのですが、最近ではまゆ玉を飾
る家も少なくなったようですね。
 テレビの歴史的な転換点となるであろ
う地上デジタル放送が今日の午前11時
、関東、中京、近畿の一部で始まります
。テレビは「見る」だけでなく、視聴者
が生活に必要な情報を引き出せる「使う
」道具になると期待されているこのデジ
タル化ですが、便利を得るためには高額
な受信機を持たなければいけないようで
す。しかし、冷静に考えてみると、何も
テレビを「使う」道具にしなくたって、
わざわざテレビの画面でニュースや株価
をチェックのために喜んでいる人って居
るのでしょうかね。そんな情報を得るの
なら、テレビの機能を使わなくても、も
っと便利なパソコンってのが有るじゃな
いですか。
 今日からデジタル放送が見られるのは
近畿地区で280万世帯、中京地区で2
30万世帯。そして、関東地区では、N
HK総合については690万世帯ですが
、NHK教育放送と民放各社は12万世
帯程度とされています。あほまろが住ん
でいる浅草の西部地区は、かろうじて民
法も観れる場所らしいのですが、機器を
買ってから観られなかったなんてことに
なったら嫌なので、暫く導入は考えてい
ないのです。