2003年11月15日 土曜日


今朝の写真
SONY DSC-F707
撮影枚数31枚

秋の終わりに

 どんよりと、今にも雨が降り出しそう
なお天気です。気温もかなり低いようで
すが、今日からセーターを着ることにし
たあほまろ、懐具合とは相反して、とっ
ても暖かいのです。
 一月半に渡って浅草を賑わしてくれた
「大浅草まつり」もいよいよ明日で終わ
ります。この週末は最後の人出になるの
でしょう。奥山に出展している業者の方
々も最後の追い込みとあって、いつもよ
り早めの開店の準備をしていました。
 「大菊花展」も同時に終了するのです
が、今年は菊の勢いが無く、終了日を待
たずに枯れてしまった花も多いようです
。あほまろが毎日定点観測をしていた大
懸崖(だいけんがい)も、何時が盛りだ
ったのか判らないうちにポツポツと枯れ
てしまいました。今年の定点観測で狙い
を定めた大懸崖ですが、結局何の賞も貰
えずにその生涯を終えようとしているの
が、ちょっと寂しいですね。
 今日は七五三ですね。数え年で男の子
は3歳と5歳、女の子は3歳と7歳にな
ると、成長を祝い神社に参詣する行事な
のです。今日が七五三と決められたのは
、江戸時代の五代将軍徳川綱吉の子、徳
松の祝いがこの日に行われたのが始まり
といわれております。今朝の淺草神社も
、七五三のお参りの準備が忙しそうでし
たよ。
 五代将軍徳川綱吉といえば、「犬公方
」と呼ばれ、「生類憐みの令」は有名で
すね。世が世だったら、モモちゃんは人
間より偉い存在だったのかもね。また綱
吉は、急速に成長する江戸経済と財政悪
化に対処するため、勘定奉行荻原重秀に
貨幣の改鋳をさせ、粗悪な金貨を作る代
わりに質の悪い貨幣を大量に流通させた
結果、インフレが起こり一時治世は乱れ
たのですが、その反面貨幣の潤沢な流通
を促し、華やかな元禄文化を生んだとい
う事実も否定できません。
 荻原重秀は「通貨という物は、政府の
信用があることが大切であり、そのため
には金貨である必要もなく、瓦でも良い
」という名言を残しています。これを見
る限り、今の総理大臣よりもなかなかの
経済通のようですね。しかし、荻原の名
は後世まで悪代官としての異名だけが一
人歩きしているようです。
 ひょんなことで、横道に逸れてしまい
ました。江戸時代の事を考えるたびに、
貨幣研究家のあほまろは、貨幣文化から
時代を見てしまう癖が抜けないのかも。
 雷門通りの庇と、それを支える柱の塗
装の塗り替えが行われています。おかげ
で、歩道はテントで覆われたトンネルの
ようになってしまいました。古びてみっ
ともなかった歩道も綺麗になると、年末
年始にド〜っとやって来る観光客にも印
象が良くなるでしょう。