2003年11月7日 金曜日


今朝の写真
SONY DSC-F707
撮影枚数20枚

バリアフリー

 新聞によると、日本、中国、韓国の3
カ国が合同で、高齢者や障害者にもわか
りやすく使いやすい「ユニバーサルデザ
イン」の商品作りのための統一規格づく
りを検討しているそうです。個々の商品
の性質表示や案内標識などで3カ国共通
の指針をまとめ、最終的には世界標準と
して普及させることを目指すとのこと。
 高齢者らに配慮したデザインという考
え方は70年代から言われるようになっ
てきました。
 「ユニバーサルデザイン」とは、特別
な改造などをせずに、高齢者や障害者を
含むすべての人が最大限の機能を利用で
きるよう配慮された製品や環境のデザイ
ンのことなのです。
 日本を始め、中国、韓国でも高齢化社
会をむかえ、ここにきてようやく「ユニ
バーサルデザイン」や、「バリアフリー
」などの取り組みが真剣に行われるよう
になったのですね。
 ここ浅草を代表する浅草寺を訪れる人
は、年間三千万人とも言われています。
そのほとんどが高齢者で、最近では車椅
子の障害者も多く見かけるようになりま
した。浅草寺を参拝するには、正面に有
る11段の階段を上らなければ本堂に入
れず、以前から車椅子の対策が叫ばれて
いた念願のエレベータが今日完成いたし
ました。
 完成までおよそ2月。今日は紅白の垂
れ幕がかかり、完成披露宴の準備が行わ
れております。運営形態はどのようなも
のかは判りませんが、いつでも自由に利
用できるのでしょうね。まさか、地下鉄
に設置されているものの様に、申告して
から・・・ってことは無いでしょうね。
どっちにしても、目出度し目出度し。
 あほまろは団塊の世代です。我々団塊
の世代が高齢者の域に達してしまうころ
には、日本の人口の半分以上が高齢者。
戦後の動乱を必至で生き抜いてきた我々
の将来、目で見える「ユニバーサルデザ
イン」や「バリアフリー」などの親切よ
りも、年金問題や老人保健制度などの充
実の方が、望まれているのではないでし
ょうか。浅草寺のエレベータを眺めなが
ら、団塊の世代のど真ん中で競争社会を
過ごしてきたあほまろも、しみじみ・・
・。
 高齢者らに配慮したデザインという考
え方は70年代から言われるようになっ
た「バリアフリー」にもみられますが、
真の福祉よりも、悲しいことに「バリア
フリー」を良いことに、製品やサービス
を利用できる潜在顧客数を最大限まで増
やそうとする商売根性が見え見えの企業
も見受けられるようになってきたのも、
現実なのです。福祉のカツラを見破れる
ヒツジさん、どれだけ居るのでしょう。
 秋深し、境内の桜の木も色づいてきま
した。今朝の境内には、青森県野辺地か
ら修学旅行の学生たちが訪れています。
 “青森ではとっくに紅葉は終わってし
まったよ”
 モモちゃんが可愛いので、一緒に写真
を撮らせてと集まってきた子供達が言っ
てました。明日はお酉さま。東京もいよ
いよ冬を迎えるのですね。