2003年10月27日 月曜日


今朝の写真
KONICA KD-500Z
撮影枚数42枚

終わってしまった

 「大浅草まつり」の目玉だった、「平
成中村座」が終わってしまいました。年
に一度、江戸時代の猿若町の芝居小屋の
雰囲気を再現して話題になっている、こ
のお芝居は今年で4回目。昨年は大阪興
行だったので、東京で行われるのは、3
回目となるのです。
 今回の狂言立ては、昼の部が通し狂言
「加賀見山再岩藤(かがみやまにごちの
いわふじ)」。夜の部が「弁天娘女男白
浪(べんてんむすめめおのしらなみ)」
「本朝廿四孝(ほんちょうにじゅうしこ
う)」「人情噺文七元結(にんじょうば
なしぶんしちもっとい)』の三狂言でし
た。
 特に今回の注目は、昼の部の通し狂言
なのです。座長の中村勘九郎丈のたって
もの希望で、本来の歌舞伎狂言の枠を取
り払い、“宙乗りで劇場の外まで飛んで
いきたい”なんていう奇想天外な案を演
出家の串田和美氏が現実の物にしてくれ
たのでした。舞台にプールを作ってしま
ったり、大詰めには、舞台裏まで開け放
っての熱演。正に、400年経った歌舞
伎の常識を覆す記念すべき興行だったの
です。
 昨年の「平成中村座」大阪公演の千秋
楽では、カーテンコールが計5回ほどあ
って、その最後は、勘九郎さんが自分で
幕を開けて会場を湧かせたそうです。普
段では全く見ることができない千秋楽の
ハプニングを楽しめるかも、そんな期待
で昨日の千秋楽を観劇したのでした。楽
屋裏を開け放し、外が丸見えの舞台で終
了したお芝居。その後はお決まりの出演
者総出の御挨拶。そしてカーテンコール
で、演出家の串田和美氏も登場。大歓声
の中に無事終了となったのですが、やっ
ぱし、夜の部の本当の終了で無ければ盛
り上がらないのでしょうね。ハプニング
を期待して行ったのに、ちょっと残念で
した。どなたか、夜の部をご覧になった
方いらっしゃいませんか。どんな盛り上
がりだったか教えて欲しい・・・。
 今朝は、「平成中村座」の周りの幟の
取り外し作業が行われております。また
、内部からも後かたづけをする音が響い
ています。この場所は、来月3日の文化
の日に行われる「東京時代祭」の準備の
ため、早々に開け渡さなければいけない
のです。8月末のサンバカーニバルの翌
日からおよそ1月かかって完成したこの
芝居小屋も、2〜3日で跡形も無く取り
壊されてしまうのですよ。
 「平成中村座」の興行が終了してしま
っても、「大浅草まつり」は、来月16
日まで続いております。
 「大菊花展」の、あほまろは定点観測
を行っている大懸崖(だいけんがい)の
蕾の数個が開き始めました。昨年の記録
と照合してみると、今年の方がちょっと
早いようです。夏が涼しかったせいで、
今年の秋はちょっと暖かいのかも知れま
せんね。今年の目玉の菊花、「五重塔」
と「浅草寺本堂」の菊花に至っては、益
々開花する花が増えてきたようです。毎
朝手入れをしている人の話では、“来月
3日頃がピークになるように作ったのだ
が、この調子じゃもっと早く開いてしま
うかも知れないね”。
 みなさんも、江戸開府400年を祝う
浅草で最後の行事に相応しい菊花を楽し
みに、浅草にいらっしゃいませ。