2003年10月12日 日曜日


今朝の写真
SONY DSC-F707
撮影枚数28枚

コロンブスに感謝

 朝から嫌な雨が降ってます。そんな中
でも、連休とあってメトロ通りの浅草駅
出口からは大勢の人が流れてきます。い
つもならこの時間、新聞を片手の無気力
な人たちの群がダラダラのはずなのです
が、今日は家族連れや恋人同士など明る
い会話の連中が目立っています。そんな
連中の群の中を一緒に歩いてみました。
 現在の平均的な3人家族です。小学生
低学年の女の子とサラリーマン風のお父
さん。ジャケットの下に付けた大きめの
ウエストポーチが妙にダサイんです。若
者のように、格好良くウエストポーチを
決められない人種。ジャケットへの執念
から、サラリーマン風と思った訳ですけ
ど・・・。
 娘「ここも登場したよね」
 父「そうだったかなぁ」
 母「そうよ、この通りを御神輿担いだ
でしょ」
 娘「それじゃ、あっちの方向にお店が
有るはずだよね・・・」
 そう、親子の会話からNHKの「ここ
ろ」で登場した浅草を散策しに来たよう
です。それにしても、いやに詳しい親子
。きっとビデオに残して何度も繰り返し
見ているのでしょうね。
 大浅草祭りの一環として、週末には、
「大江戸史跡散歩」も開催されます。浅
草周辺の江戸の故知や文化を、奥山風景
を出発点に、北回りと南回りで散策する
のです。各ポイントにはガイドが居て、
所縁の説明をしてくれます。各ポイント
で「静物画カード」が貰え、それを総て
集めることで記念品が貰えるのですよ。
 浅草生まれの池波正太郎になったつも
りで、時代劇の舞台を散策してみるのも
楽しいでしょうね。
 明応元年(1492)の今日、クリス
トファー・コロンブス率いるスペイン船
隊が新大陸アメリカに到達した記念日、
「大陸発見記念日(Columbus Day)」で
す。コロンブスは、西周りの航海で黄金
の国、ジパング(日本)とインドを目指
したのでしたが、最初の到達地のアメリ
カ大陸をインドだったと亡くなるまで信
じていたそうです。
 そのため、アメリカの先住民をインデ
ィオと称するのは、このためなのです。
でも、最近は人権擁護の意味から、彼ら
をネィティブアメリカン(アメリカの先
住民)と呼ぶようにしているそうです。
 今になって考えてみれば、もしコロン
ブスがアメリカで無く、黄金の国ジパン
グを先に発見していたとすると、戦国時
代の日本の歴史も大きく変わっていたの
かも知れませんね。もしかしたら、今の
日本は西洋人が支配していたのかも知れ
ませんね。コロンブスさんは、日本より
先にアメリカを発見してくれて良かった
良かった。そうでなければ、江戸の文化
は無かったのかも・・・。ちょっと恐い
話です。
 あっという間に今年も終わってしまう
んですね。もう「酉の市」のポスターが
貼られています。今年のお酉さまは、1
1月8日と20日の二回だけなので、火
事は少ないといわれてますよ。
 江戸時代には「春を待つ事のはじめや
酉の市」と芭蕉の弟子其角が詠んだよう
に、正月を迎える最初の祭りとされてい
ました。そろそろ商店街からはジングル
ベルの音楽も聞こえてくるのでしょう。
 “皆様も、良いお年を”、それは、ち
ょっと早いか・・・。