2003年10月6日 月曜日


今朝の写真
SONY DSC-F707
撮影枚数37枚

包み物

 急に冷え込んできたので、上着を着込
んでの散歩です。それでも寒く感じてし
まうようになってきましたね。
 今日は、浅草公会堂で民謡ショーのよ
うなイベントが開催されるようで、早朝
から年輩の方々が列をなしていました。
どういう訳か和服姿の方が多いのです。
みなさん退屈なのか、モモちゃんが可愛
いと寄ってきました。こんな場合は、み
なさん決まって、“お幾つなの?”。お
決まりの10歳という答えに、“まだ子
供かと思った・・・”。そんな会話はど
うでも良いのです。10時の開場までの
暇つぶしにされているのですから。
 そんな昔お嬢様達のお着物を良く見る
と、みなさん袷を着用しているのです。
そういえば、衣替えなんて制服だけかと
思っていたのですが、和服を着ている人
たちの間でもこのしきたりが今も重視さ
れているようですね。
 今度は、あほまろの質問に、“着物を
着る大和撫子にとっては、当たり前のこ
とよ”、なんて言われてしまいました。
お嬢様は大和撫子だったんですね。和服
も、6月から9月までは単、10月から
5月までは袷を着用するって決まりがあ
ったようです。知らなかった・・・、っ
ていうか興味無かった・・・・。
 気になったので、帰ってから調べてみ
ると、江戸時代の武家社会ではもっと頻
繁に衣替えを行っていたようです。4月
1日から5月4日と、9月1日から9月
4日までは袷(裏地付きの着物)を、5
月5日から8月末日までは帷子(裏地な
しの単仕立ての着物)を、9月9日から
3月末日までは綿入れ(表布と裏布の間
に綿を入れた着物)の着用を定められて
いるのです。したがって年4回も衣替え
をしていたわけですね。
 大浅草祭りの賑わいに隠れ、目立たな
いのですが、今日までリバーサイドギャ
ラリーでは、「イラク湾岸戦争空爆下の
子どもたち」と題した写真展が開催され
ております。長年劣化ウラン弾に犯され
続けている子どもたちの姿が見る者の涙
を誘っていました。
 あほまろは古銭の蒐集をしています。
古銭といっても、大判や金貨などの豪華
な古銭には縁が無く、銭形平次でお馴染
みの穴明き銭を中心に分類整理を行って
いるのです。古銭商を中心に古銭を買い
求めているのですが、なかなか欲しい銭
を見付けることができません。珍品と出
会えるのは、古銭のオークションだけな
のかもしれません。
 現在、古銭界のオークションとして、
有名なのは、毎年11月に帝国ホテルで
開催される「銀座コインオークション」
。このオークションが日本で最大のオー
クションなのです。そして、ちょっと規
模は小さくなりますが、10月に行われ
る「江戸コインオークション」がありま
す。
 昨日は、「江戸コインオークション」
に行ってまいりました。今回も、希望す
る古銭の一部を落札することが出来、満
足しております。毎回、オークションの
終了後は、古銭仲間の懇親会が開催され
、主催者を始め古銭業者や収集家が持ち
寄った記念品の抽選会が宴席を盛り上げ
るのです。今回、あほまろが提供したの
は、今、浅草で発行している「平成浅草
小判」。それも、切り餅といって、和紙
で小判25枚を包んだもの。これって、
中味はどうであれ、古銭家にとっては垂
涎の的の格好なのです。
 一枚300円なので、25枚で750
0円。ちょっと値は張るのですが、ズシ
リとした感覚を確かめていると、誰かの
前に差し出して、“お主も悪よのぉ〜”
なんて台詞が出てきそうです。
 和服同様、どんな物でも包む物によっ
て、価値が変わるのでしょうね。