2003年5月26日 月曜日

今朝の写真
SONY DSC-F707
撮影枚数24枚

花暦

 昨日、江戸消防殉職者慰霊祭「弥生祭
」が行われた浅草寺裏広場。テントなど
が片付けられ、何事も無かったかのよう
に静まりかえっています。江戸時代から
昭和初期にかけて消防で殉職した120
余人の消防従事者の偉業を祀った碑の前
で、遺族、消防関係者が慰霊祭を行い、
江戸消防記念会11区88組の纏を振り
ながら浅草寺本堂を一周。最後に11本
の梯子乗りの演技が披露され、喝采を浴
びておりました。
 あほまろはこの勇壮なイベントが好き
で、毎年撮影に出かけているのですが、
昨年は運悪くアメリカ出張が入ってしま
い、二年ぶりの拝見です。それにしても
この慰霊祭の日は、毎年良い天気。雨が
降ったって記憶が無いのです。“火を消
したことの無い火消しの集まりなんで、
水は要らないってことなんだよ”。会場
で、知り合いの鳶頭連中とそんな馬鹿話
で盛り上がりました。今年の式典参列者
300名、消防記念会の鳶職約1200
名。なんとなく伝統をも感じてしまった
このイベント、雰囲気はあほまろ写真館
でご覧下さい。
 花暦。月々の花をそれぞれの月に配し
た綺麗な言葉です。月を代表する花であ
ることが大前提で、江戸時代の暦(陰暦
)と現在の暦(太陽暦)では季節に約一
月ほどずれがありますが、時代と共に「
代表的な花」の概念も少しずつ変化して
きたようです。
 あほまろが良く訪れるホームページに
、「谷中自然博物館」があります。この
ページは、あほまろの浅草紹介同様、台
東区谷中の身近な題材で自然をまとめた
博物館的サイトなのです。減りつある都
会の自然と、貴重な動植物を大切にして
もらおうと開設したそうです。このペー
ジによる谷中の花暦によると。
 五月から六月にかけて台東区の花暦と
いえば、五月上旬のウラシマソウ・サン
ショウ・ウツギに始まり。中旬には、ハ
クウンボク・ニシキギ・シイノキ・キツ
ネノアザミ・コバンソウ。下旬にかけて
、カキ・アジサイ・ヒメジオンと続き、
六月は、ナツツバキ・キョウチクトウ・
ヒルガオ・オオマツヨイグサ・ダイジュ
・タイサンボク等々。植物にウンチクの
無いあほまろにはチンプンカンプンな植
物類ですが、東京の下町にも自然の花暦
が観察できるってのが楽しいですね。
 これからは、浅草の歳時記の中で、最
も風流な季節を向かえます。来月は御存
知入谷のあさがお市。そして、ここ浅草
寺のほおづき市と全国的にも有名なイベ
ントが開催されますが、もう一つ忘れち
ゃいけない初夏の風物詩も続いているの
ですよ。
 5月と6月の最終の土日に開催される「
植木市」です。この市の由来は、象潟の
浅間神社の山開きの神事の一環として開
催されたそうです。かっては、ここにも
下谷坂本の小野照崎神社の富士塚のよう
な富士山をかたどった築山があり、6月
最終日の山開きには、大勢の人で賑わっ
たそうです。
 その参拝客を目当てに出来たのが、こ
の植木市。『お富士さんの植木市』とい
われて親しまれております。浅間神社を
中心に、浅草4〜5丁目一帯の道路上に
近県植木商数百余りの軒露天や植木がた
ちならぶのです。浅草警察署の発表では
、この4日間の人出延人数は、33万人
を越えるそうです。ガーデニングが趣味
の方は見逃せないですね。